
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
城の藩主だけでなく、高級武士、大店の主人の寝所の周囲はすべて廊下か室で、直接外に面していることはありませんでした。
刺客や賊が侵入しても、直ぐには襲われないようになっています。
住友財閥の旧家を見学した時、寝所は30畳敷きもある広い部屋で、襖越しに槍で刺しても届かないそうです。(目が覚めぬよう重い襖をあけずに見当で刺すことが多い)
書院造りでは、居間の隅に「外書院」という上部に明障子(あかりしょうじ)の付いた、ちょっとした書見の出来る廊下への張り出しがありました。
図面によると「見越棚」という明障子の付いた張り出しもあったようです。 書院飾の一つといいますが、実用面もありました。
今の窓のようなものですが、いずれも直接外には面していません。
No.1
- 回答日時:
西洋の建築は、近代に到るまで構造材は「壁」でした。
そのため、いかに構造材の「壁」に大きな穴を開けて外光を取り入れるかに腐心しました。一方、日本建築、えーどこからを日本固有のものというかは論議が別れますが、括弧付き「日本建築」は、柱が構造材で、壁はいつでも取り外せずものです。つまり、日本建築では、壁と窓は「意匠」であって、その目的に応じて変化するものです。
で、寝所というもの自体がその時時に、襖や板障子によって自在に変化したものでしょう。唯一現代的な意味で「書院」というものがありますが、書院が外面に直結したような例は、近世以降はありせん。
京都の二条城・黒書院の書院は直接外につながっていますが、あれは一般の判定の構造としては、不用心極まるものです。
窓という感覚は、日本にはなく、柱しか日本建築にはないという観点から考えていったほうがよいかと思います。
因みにヒントとして
「窓のはなし/山田幸一監修・日向進箸,鹿島出版」という本が出ています。読んでみてください。
日本建築には、窓のような物はなかったのですね。
わかりやすいご説明、ありがとうございました。
早速、「窓のはなし」読んでみようと思います。
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