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1.昔の日本では虹はどんなイメージで捉えられていたのでしょうか。
2.虹の記載がある文献と簡単な内容を教えて下さい。
3.昔読んだ本に虹が出ると虹が立った地点に市をたてるという旨の記述があったように記憶しているのですが(たしか藤原師輔さんの邸から虹がたったという話だったような?)
なぜ虹が出ると市をたてるのでしょうか?
(もし記憶違いの点があれば指摘してくださると嬉しいです。)
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

虹の字に虫扁がついているのが、鍵になります。

中国でも虫扁を持ってこの天象を表示する文字を作るように、日本ではこれを神蛇のすぐれて大いなるものと思って居たと、柳田國男の『明治大正史』の第3節に出ています。さらに同じ柳田の『虹の語音変化など』では、ロシア人である日本民俗学者のニコライ・ネフスキーの説として、「現在でも尚行はれて居る池沼などのヌシといふ語、即ち水中の霊物として、龍や鯰は大蛇の絵などを継合せて、我々の想像していた畏ろしきものの名が、元はこのニジいふ語と一つであって、人はその霊物が現れて虹となるものと信じて居たらしい」と述べています。ニジの語音の変化は、nとmの間の日本語の変化を探る格好の例のようで、この問題から日本語の語音変化の巨大なテーマを語ることができるようです。実際、虹を地方によってニュージ、ヌージ、ネジ、ノジ、ノギ、ノーヂ、ミョージ、ビョージと言っていたところもあったようです。様に沖永良部島では鰻をウナジと言うことが採集さています。

私が手持ちの柳田の全集をざっと調べた所では柳田は虹と市の関係を論じていなかったですし、私がかつて全集を全て読んだ私の記憶にもそれはありませんが、今それを改めて全部を克明に調べたわけでは在りませんので、それに関しては何も言えません。

虹の話とは直接関係がありませんが、nとmの変遷についてやはり柳田國男が書いた『鴨と哉』は日本語を考えるときに大変役に立つ文献です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

なるほど虫扁ですか!
確かになんで虫扁なんだろうと思っていましたが
そういうことだったのですね。
ヌシとニジが同じものだったというのはとても興味深いです。

文献というのは古事記とか万葉集とか
虹が出てくる古典というつもりで書いたのですが
書き方が悪かったですね。ごめんなさい。

また柳田さんの全集をわざわざ調べて下さったとのことで
お手間をおかけして申し訳ありません。

でも、cyototu様の話はとても面白く柳田國男さんの本も読んでみたいと思いました。
感謝しています♪

お礼日時:2008/12/04 11:06

大河ドラマでむかし「風と雲と虹と」というのがありました。

ドラマでは虹は希望の象徴として扱っていましたが、当時の評論で「虹はまがまがしいものだった」というのがあり、妙に記憶しております。
また、原作の方の「海音寺潮五郎: 海と風と虹と」では、まがまがしいものとして捉えていると、上記の評論では書いてありました。
記憶違いかも知れませんが、妙に西洋とは違う虹の理解と言うことで覚えております。
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この回答へのお礼

いつも回答ありがとうございます♪
星や海なども古の人々のイメージは現代人のそれとは
かなりかけ離れたものであったのではないかと考えていますが
虹もまた「まがまがしい」ものだったのですね。

お礼日時:2008/12/04 10:53

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