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(1)we might(just) as well have stayed at home.
(家にいた方がましだった。(実際には外出してしまった))
(2)You should have made every effort to gain it.
(君はそれを得るためにあらゆる努力をすべきであった)

これらの文は、(1)は仮定法過去完了ではなく、(2)は仮定法過去完了だと教えてもらったんですが、
本当でしょうか?
どちらも過去の非実現を表しているので、同じ種類の文にみえるのですが・・・

あと、
(3)He should have arrived there by now.
(今ごろまでには、彼はそこへ着いたはずだ。)
これは実際には着いていた場合も着いていなかった場合も表すことがあるそうなのですが、
着いていなかった場合、過去の非実現を表すと思うのですが、その場合仮定法過去完了になるのでしょうか?

すみません、二点について、解答をお願いします。

A 回答 (14件中1~10件)

 非常に根本的なことに目を向けるとこの問題を考えるヒントになるような気がします。



 まず、なぜ「~すべきだ。」という意味を持つ「should」は1人称の意志未来を表す「shall」の過去形と同じ形なのか、ということについて考えましょう。これには仮定法が関係していると考えられます。

(1) I should take an umbrella if I were you.

 上記の「should」は意志未来の「shall」が仮定法過去で用いられて「~することだろう。」という意味です。それが使われている内に、強調されるようになり「~した方が良い。」とか「~すべきだ。」という意味が加わり「shall」から独立した用法として確立されたと考えられます。

 上記のように「should」自体が仮定法に由来しているわけですから、「should have p.p.」も当然仮定法(の延長)であると考えることはとても自然なことです。

 次に「仮定法」が何を表すのかということを考えてみましょう。「直説法」が事実を表すのに対して「仮定法」は頭の中で考えたことを表します。そこから「叙想法」という表現を用いる人もあります。こちらの方が、頭の中で考えた「疑念」や「願望」などを表す意味を持っている英語の「subjuntive」という語にぴったりです。

 ご提示の英文を考えてみましょう。「もし~なら」という条件節を補うことができれば仮定法ということがよりはっきりします。(3)の例文は「もし時間どおりに出ていれば」、(2)では「それを得たいのであれば」という条件節を想定することができます。

 (1)については条件節を想定することが難しいのですが、「might」自体が推量を表す「may」の仮定法(の延長)です。「助動詞の過去形+have+p.p.」という形で「頭の中の考え」を表している場合には「仮定法過去完了」と考えて良いのではないかと思います。

 ただし、「must have p.p.」や「needn't have p.p」については、「頭の中の考え」を表していますが、助動詞が過去形ではないので「仮定法」だと規定するわけにはいきません。

 「仮定法」などという文法の概念は、どこかで線引きをすることが難しいものです。「仮定法」という規定が初めにあってそれに合わせて言葉が使われるのではなくて、使われている言葉を分析・整理するために「仮定法」という言葉を便宜的に考えだしたわけですから、きっちりとした区分けが必ずできるとは限りません。

 とはいっても文法的な分析が無意味なわけでもありません。できるだけ正確な解釈の参考にすることが賢明な対応なのでしょう。

 ご参考になれば・・・。


 
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この回答へのお礼

複数回にわたってのご回答、本当にありがとうございます。
毎回回答者様の素晴しい回答を見るたびに、知識の深さとその応用力(と言っていいのかわかりませんが・・)に感心させられます。
自分は毎回考えていくと凄く細かいことというか、あまり触れなくてもいいようなことまで突き詰めてしまうので、悪い癖だと思っています・・・(汗
迷ったのですが、 
>「仮定法」などという文法の概念は、どこかで線引きをすることが難しいものです。「仮定法」という規定が初めにあってそれに合わせて言葉が使われるのではなくて、使われている言葉を分析・整理するために「仮定法」という言葉を便宜的に考えだしたわけですから、きっちりとした区分けが必ずできるとは限りません。
この部分にとても「その通りだな」と思いましたので良回答に選ばせていただこうと思います。文法って本来はこういうものですよね・・・。

ありがとうございました。

お礼日時:2009/04/28 19:39

No. 5&7です。


下記はある英英辞典の説明です。「広義の仮定法」はこの辞書のように理解すると分かり易いと思われませんか? 起きなかったとか多分という内容を仮定法(subjunctive)と呼ぶのは正しいと思います。ただし have + past participle は「過去完了」形ではないのだから、仮定法「過去完了」などと呼ぶのは明らかに変ですね。

There is no past tense, but should have followed by a past participle can be used for referring to actions that did not happen or for actions that have probably happened: I should have brought an umbrella (=I did not bring one). The meeting should have finished by now (=it is likely it has ended).
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>might が仮定法という感じはしません。



 旺文社の「ロイヤル英文法」からの抜粋を挙げておきます。助動詞の過去形についての基本的な解釈です。

 ~~~~~「might」は「may」の過去形であるが、仮定法として現在のことの推量を表す。~~~~~~

 同じく「ロイヤル英文法」から「may as well ... as ---」と「might as well ... as ---」についての記述を抜粋しておきます。

 ~~~~~この場合の「may」と「might」は基本的には同じだが、ありえないようなことを最初の「as」の引き合いに出すことによって、もうひとつを強く否定する場合に、仮定法の「might」が比較的多く用いられる。~~~~~~

 助動詞の過去形には仮定法のニュアンスが含まれていることを感じることができるようになると良いでしょう。これは「could」でも「would」でも同じです。特に「have p.p」が後続した場合には、ほとんど仮定法(の延長)と解釈することができます。

>「叙想」というのを持ち出せば,法の助動詞である can, may, must などすべて(現在形のまま)当てはまります。

 仮定法(叙想法)で用いられる助動詞は「過去形」であることが原則です。その基本的なことを理解しておかなければ議論は迷路に入ってしまい堂々巡りを繰り返してしまいます。

 仮定法の規定などしょせん人間が決めたものです。しかし、その人間が決めた仮定法について論じるなら、せめてその規定を踏まえなければ「何でもあり」の状態になってしまいます。

>そもそも,need や must に過去形がないのは,発音からも想像できると思いますが,もともと過去形だからです。

 「need」が過去形であるという説の起源がいつの時代までさかのぼってのことか分かりませんが、「need」を過去形だと感じる人は現在ではいないでしょう。逆に助動詞の「need」には過去形がないのだと認識している人の方が多いのではないでしょうか。

 一方、「should」には「shall」の過去形としての用法が現代でも生きており、辞書にも記載されています。「need」と「should」や「might」を同列に論じるのは、いささか、というかかなり乱暴な論理であるという感じがします。
 
 ここまで仮定法の助動詞について述べてきましたが、これ以上の説明はもはや不要でしょう。後は読まれた方の理解に任せるしかないように思います。ただし、そこには「仮定法」の原則を踏まえなくては正しい理解には到達しないのではないかと思います。

 それは、「仮定法」とは「単なる事実の反対を仮定すること」などではなく「頭の中で考えた願望や後悔などの気持ちを表すもの」だということ、そして「仮定法」で助動詞を用いる場合には過去形である(と使い手が認識できるものである)ことが必要条件であることです。意識的にせよ、無意識にせよ、このことを逸脱してしまっては正しい理解は難しくなってしまうのではないでしょうか。

 ご参考になれば・・・。
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may の「かもしれない」は仮定法じゃないけど,might の「かもしれない」は仮定法過去,


may have 過去分詞「したかもしれない」は仮定法じゃないけど,might have 過去分詞「したかもしれない」は仮定法過去完了

ということになりますね。

might「かもしれない」は仮定法過去であり,「ひょっとすると」という意味が強まり,may より若干可能性が低いとか,結局,主観的なもので,状況によって,人によって違うとか,いろいろ言われますが,might が仮定法という感じはしません。

might, should がもともと過去形だというのに固執して,
may have 過去分詞,need not have 過去分詞は仮定法じゃないけど,
might have 過去分詞,should have 過去分詞は仮定法というのは無理があるように思います。

「叙想」というのを持ち出せば,法の助動詞である can, may, must などすべて(現在形のまま)当てはまります。

そもそも,need や must に過去形がないのは,発音からも想像できると思いますが,もともと過去形だからです。

そういう意味で,need not have 過去分詞なども含めて,すべて仮定法過去完了だというのなら,それも一つの説明だと思います。
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この回答へのお礼

複数回にわたってのご回答、本当にありがとうございます。
この質問に関してはいろいろな捉え方があるようですね。
wind-sky-wind様の回答は、成る程と思うところが多くあります。
参考になりました、ありがとうございました。
お礼はこの場でまとめさせてください。

お礼日時:2009/04/28 19:49

 「should have p.p.」も「might just as well have p.p.」も仮定法過去完了(の延長)」だと考えて良いと思います。



 それぞれを単なる事実を表す直説法(叙実法)で表現すれば「it was better ...」、「had to ...」、「was expected to ...」などで表すことになります。

(1)we might(just) as well have stayed at home.
 → It was better for us to stay at home.
(2)You should have made every effort to gain it.
 → You had to make every effort to gain it.
(3)He should have arrived there by now.
 → He was expected to have arrived there by now.

 書き換えたそれぞれ英文は単なる事実を述べているので、元の英文のような「残念な気持ち」や「願望」といったニュアンスがありません。それらをやんわりと出すのが「仮定法」の働きだと思います。そして「助動詞の過去」を用いて「頭の概念」を表すのが仮定法です。「might」、「should」が用いられる理由はまさにそこにあるのではないでしょうか。

 そこまで厳密に分析する必要があるかどうかは分かりませんが、どうしてもきちんとした分析をするのであれば、お尋ねの英文は仮定法(の延長)」であると言って構わないと思います。

 
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もともと,should は shall の過去形であることから,should は仮定法過去だと考える立場もあるでしょう。



そうすると,might も may の仮定法過去になります。
では,(1) の might as well have stayed ~というのも,同じく仮定法過去完了ということになるのではないでしょうか。

might は may の過去形ですが,ほぼ may と同じ意味で用いられます。
これを過去形だから仮定法過去ということもできますが,仮定法的な意味はなく,過去形と考えず,別の語と考えることもできます。

それは shall の過去形 should についても同じです。
should も shall の過去形とはまったく別の単語であると認識されています。

should が仮定法だから,should have 過去分詞が仮定法過去完了であるというのなら,(1) の might as well have 過去分詞も同じだと思います。

もし,これらは同じでないというなら,結局それは「すべきだったのに」の「のに」が問題になるのでしょうが,これは繰り返し申し上げている通り,「義務性」はあった「のに」現実には「しなかった」という義務性と現実の行動という別の視点だからです。
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# 7 の方が提示されているページは,以前,検索していて見つけたことがあります。


これについて議論しても始まりませんが,簡潔に述べると,
現在の意味で用いる would, should, might を一律,「仮定法過去」と呼ぶかどうかの違いに帰結します。

「すべき」の should を仮定法と呼べば…というのはすでに # 1 で述べましたが,これを仮定法過去とすれば,should have 過去分詞は「仮定法過去完了」となるのでしょうか。

しかし,「すべき」の should,「かもしれない」の might などは「独立用法」として,仮定法過去だとしない立場も優勢です。
(ジーニアス英和辞典など)

実際,may[might] have 過去分詞,must have 過去分詞,can't have 過去分詞,
should have 過去分詞,should not have 過去分詞,need not have 過去分詞は一律,仮定法のところで習わず,助動詞のところで学習します。
(後の三つは「すべきだったのに」「すべきでなかったのに」「必要なかったのに」という「のに」が出ることから,前の三つと分けて説明するのが普通ですが,私としてはすでに述べている通り,英語の感覚で自然に出てくるだけで,この両者に違いはないと考えます)

should have 過去分詞を仮定法過去完了と考える立場では,# 6 で私が述べた「義務性」と「現実の行動」の区別ができていないように思います。
くどいようですが,need not have 過去分詞が仮定法過去完了でないなら,should have 過去分詞も同じだと思います。
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No.5 です。

下記にこの件にかかわる議論がされています。やや難解(?)ですが、面白いのでご覧下さい。
http://www.tm-eisei.co.jp/tense/tense-a/tense-a- …
http://www.tm-eisei.co.jp/tense/tense-a/tense-a- …
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確かに if 節のない仮定法もあります。


そういう話をしているのではありません。

端的に need not have 過去分詞と同じだということです。
この「必要はなかったのに」を仮定法過去完了というのであれば,
should have 過去分詞も仮定法過去完了でもいいです。

私が言いたいのは,「~のに」が仮定法とは言い切れないということです。

「すべきだった」けど,「現実にはしなかった」
「すべき」という義務性があったけど,現実にはしなかった

現実にはしなかったのに,(何らかの状況では)しただろう
というのが仮定法であり,
現実には「しなかった」のに,「義務性はあった」
は仮定法ではないのです。

義務性と,実際の行動とは別の視点です。
義務はあった,現実はしなかった
と義務と実際の行動を表現しただけです。
「義務性があった」で,should have 過去分詞を用いると,
実際の行動はしなかったという意味合いが出てくるのです。

I wish he had been with me then.
の場合,「いなかった」という現実があって,
「いたらなあ」という逆の願望を表現したもので,仮定法(過去完了)です。
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「広い意味の仮定法」と私が言ったのですがご理解が頂けないようですね。

別の見方で意見を述べてみますね。

純正の仮定法過去完了は過去の非現実を論じていて、副節が過去完了、主節が主語+助動詞の過去形+現在完了の形をしています。さて、副節がない場合にも仮定法過去完了?と理解してよいかという課題ですね。I wish he had been with me then. は過去の非現実を論じていて、仮定法過去完了に近いと分類することが可能な場合です。仮定法過去完了と専門家が言っているかどうかは別としても、仮定法過去完了に近いとは言える。

困るのは内容的に非現実を論じているとは言えない場合と、明らかに現在を論じているのではないのか?という反論が出来る場合でしょう。(1) は内容的におそらく過去の非現実を論じていると考えられますが(#)、(2) (3) は現在を論じていると言えませんか?「今日この日まで努力してきた」は He has made every effort to gain it.「もう着いている」は He has arrived there by now. で、いずれも現在を論じています。これに should を付けたからといって非現実や過去を論じているとは言えませんね?
(#)ただし may でも同じ意味になるので仮定法過去完了とは言えないだろうとは以前に論じましたね。

つまり副節(If+過去完了)がなくて主節が(wouldなど+現在完了)の形の場合には、[1] 仮定法(非現実)と呼ぶことが許されるか、という疑問と [2] 過去を論じているのか現在を論じているのかという疑問をクリアせねばなりませんし、まして [3] 仮定法過去完了(に近い)と断じるにはしっかり詰めなければいけません。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。
リンク先も興味深く拝見しました。
複数にわたってのご回答、本当に感謝します。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/04/28 19:54

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