

No.3ベストアンサー
- 回答日時:
猿は確かに人間に近いです。
薬剤や化学物質などの人体の影響は、簡単に大量に飼育でき次世代への交代も早いマウスから始めますが、マウスは人間と違う部分が大きいので、段階的にヒトに近い動物を使って行き(実験の容易性は下がって行きます)、ヒトでの実験前には、アカゲザルやチンパンジー(ヒトに害をなす肝炎ウイルスはチンパンジーでしか同じことが起きない)など、ヒトに近い動物が使われます。ソ連やアメリカは、有人宇宙飛行を目指していたわけで、当然、ヒトに近い動物がいいのです。サルで実験できたら良かった。サルは訓練すれば、音声指示に従うようにすることもできます。
しかしサルの難点は「賢すぎて要らんことをする」ことです。好奇心も旺盛です。あっちこっちいじりまわして、配線を引きちぎったりする恐れもあります。痛い・熱い・冷たいといった苦痛にも弱い。
では、猫はどうか。もっと駄目です。あれほど要らんことをする動物はいません(猫を飼っている人はよ~く知っている)。
阿呆な癖に好奇心旺盛。宇宙船内はランプがピカピカ光ったり、計器の針が動いたりしますが、そういう物を見たら、いじりたがるのは猫の習性です。シートに括り付けても、するりと抜けだして、どっかに潜り込む可能性もある(猫は狭い所が大好きです)。しかも、人の言うことなんか聞きもしません。
マウスは簡単で軽いけど、やっぱりヒトと差があるので、得られる情報の質が悪く、高価な実験には使いたくない。
何かいないか。地上での再現実験をするためにも、手近にたくさんいて、宇宙船での被験体としてヒトにある程度近く、苦痛に耐えて宇宙船内でおとなしくしてくれて、できれば呼びかけたら応答したりと簡単なことなら人間の命令通りにやってくれるような動物……。
あっ、いるぞ、いるじゃないか、イヌが。というようなことみたいですよ。
No.1
- 回答日時:
まず、ソ連の宇宙開発を主導していた「セルゲイ・コロリョフ」は、かなり早い段階から生物を宇宙空間へ打ち上げることを目標としており、それに備えた研究と実験を指揮していました。
(戦後間もない1949年に遡ります)
この時、モスクワの空軍医学研究所に勤務していた「ウラジミール・ヤツドフスキー」青年をヘッドハントし、コロリョフの直属グループのトップに彼を据えて、宇宙空間における生体研究を開始しています。
「ヤツドフスキー」達は、研究を行う上でどのような動物が適しているかを検討した結果、1950年12月に「犬」の使用が正式に決定されました。
実は、実験に用いる最も適切な動物として、「猿」と「犬」が候補に挙がりました。
しかし、1950年の末までには、犬を用いることに固まっていたといいます。
というのも、「猿」は風邪をはじめとして病気にかかりやすいという事、落ち着きのない、荒っぽい動きは体に取り付けたセンサーを引きちぎってしまうだろうという懸念があったからです。
対して「犬」は、調教が容易で、飢えにも強いといったのも大きな特徴でした。
ちなみに、「犬」は一見するとマヌケ面の「猿」と違って、見栄えがよいというのも理由だったようです。
(将来、新聞の一面を飾る事を考えての事だったようです)
また、1957年11月3日のスプートニク2号に乗せられた「ライカ」(メス犬=排泄の姿勢の関係でメスが選択されました)以前に1954年7月から1956年6月までの約2年間に、のべ20頭が飛行していますが、犠牲となった犬も多かったようです。
1957年5月にはR-1の後継機であるR-2ロケットによる高高度飛行が行われましたが、これには「リューザ」と「ダムカ」という2頭が乗せられており、「高度212km」まで打ち上げられましたが、無事に回収されています。
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