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病院経営について、近年、かなりの病院が患者数はいるのに赤字経営になっているそうですが、その原因や具体的理由を教えてください。

A 回答 (4件)

患者が足りているのに赤字経営の病院というのは通常存在しないように思えます。


病院は診療報酬によって成り立ち、診療報酬は患者の診療によって発生します。
そして常に診療に要する費用より診療報酬は高く設定されますので、必要十分な患者の診療が行えれば病院が赤字経営になることはありません。

下の方が言うような、患者を診るほど損になる状況というものは通常存在しません。そんな状態なら誰も病院を建てませんし、医師の平均給与が一千万を超えたりしません。
一応例外的に考えて、一人の患者に余りに長く診察を行う場合等に赤字になることはありえます。例えば一人の患者を診るのに一時間の診察を行い、他に何等の処置も検査も行わなければ診療報酬が医師や看護師の時給を下回ることは考えられます……が、それは医師の経営手腕以前の問題でしょう。

「患者がそれなりに居るのに経営が成り立たない」状態としては主に
1.給与が高過ぎる
2.借金や地代が高額過ぎる
3.無駄な設備投資を行っている
4.外来患者ばかり
ということが考えられます。

1.について、医師に限らず職員の給与が高額過ぎれば経営は成り立ちません。
これは特に経営陣が高齢等の理由で医師の業務を行わないにも拘らず、高額の給与を得ていたりして起こります。

2.について、バブル時代の借金が重くのしかかっている病院は偶に見られます。それ以外にも病院に対する銀行の審査は他企業に対して比較的甘いため、事業計画策定を失敗して返済が苦しくなるケースはあります。3.とも関連しますが、病院の設立運営には多額の費用が必要なため、失敗すると悲しいことになります。

3.について、検査機器や手術用具等は非常に高額であり、しかも定期的なメンテナンスが必要だったり使用期限があったりします。そのため、使用頻度が低ければ経営を圧迫します。
例えばCTを導入したが一ヶ月に一度程度しか使わない、使える医師が退職してしまった……なんて状態だと、当然CT検査による利益より保守点検の費用の方が高くついてしまいます。
しかし撤去にも費用がかかるので泣く泣く置いておくしかなかったりも。
来院患者数の見積もりが甘く、地代や病院建物のメンテナンス費用が賄えないケースもあります。

4.について、大病院の場合は収益は殆ど入院患者によるものなので、外来では患者が列を成して大混雑しているのに入院患者が少なくて赤字……ということは良くあります。
中々傍目からは病院の経営状態というのは分からないものです。病院に限らずですが。
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#1の回答にあるように,医業収入は診療報酬制度の枠組みで規定されています。


この診療報酬は社会保障費で規定され,つまり,国の予算の影響を大きく受けます。

病院受診を必要とする高齢者が増えて,社会保障費のなかの医療費の占める需要が増えているのにもかかわらず,診療報酬は据え置かれたままです。
100人みるのに100万円の予算があったのに,200人みなければいけない状態でも予算は150万円しかなくなった。
病院受診した1人に1万円のコストがかかっているのに,病院に支払われる医療費は1万円を切っているとなると赤字です。
患者が増えれば増えるほど赤字です。
この診療報酬が改善されなければ劇的に病院経営は改善しないと思います。

海外で日本と同レベルの医療を受けるとなると,いかに日本の診療報酬が安く抑えられているか分かると思います。
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毎年、高額納税者に医者が入っている所を見るとその辺も?


更に、薬品会社の組織にも天下りを受けられる素地が有ると
言う事は、病院が儲からない理由の1つでは?
もう1つ、これは本当かな?医は仁術?
期待したいですね。
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診療報酬は厚生労働省が定めた額で請求しないといけない、つまり経済の自由競争が介入しないのです。


ところが、病院で使う器械や注射針、薬、消耗品なども含めて、そこは自由競争です。

収入は固定で、支出は変動性。
ないと困るから病院は買う。需要は安定しているので、供給側は値段を下げない。
新しくてよく効く高い薬を使うと、病院はそれだけで足が出るのです。
儲けるのは製薬会社で、病院は働けば働くほど赤字。

支出を抑えるために減らせるのは人件費。
看護師や正職員は労働組合があるので、事務を派遣にしたり、労働組合に所属できない医師を薄給で超過労働させるため、医師離れが起こる。
医師確保のために医師の給料をあげると、ますます赤字になる。

看護師を減らそうとすると、7対1看護などの問題のため病床を減らさなければならない。
となればまずは外来の看護師から減らす。すると外来が回らず患者数は減る。

一方で、ほっとけば死ぬ患者を助けようとして手術をして、助からなかったら遺族が病院を訴える。
それに対応するために保険を掛けなければいけない。


病院はそもそも儲かるシステムにないのです。
病院で黒字を維持できるのは、経営の能力が格別に優れている事務長がいる場合、ですね。
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