初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

こんにちは。
下の文の「なり」の品詞、接続がわかりません。

『徒然草』
:え答へずなり侍りつ。

ですが、「え」ときているから当然「ず」は打消ですよね?
しかしその後の「なり」なんですが、これが断定の助動詞ならば

:え答へぬなり侍りつ。

となるのではないでしょうか?
「ず」が本活用なので他の助動詞は考えられないし、「え~~(ず)。」の表現に結び方のような決まりがあるのでしょうか?

どなたか教えてください!

A 回答 (4件)

ラ行四段動詞の連用形です。

だからこそ、下に丁寧の補助動詞「侍り」を付けることができるわけです。

格助詞「に」+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」
格助詞「と」+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」
形容詞本活用連用形+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」
ナリ活用形容動詞連用形(「~に」)+「なら・なり・なる・なる・なれ・・なれ」
タリ活用形容動詞連用形(「~と」)+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」
打消の助動詞「ず」の連用形(~ず}+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」

上記の場合の「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」は、ラ行四段動詞「成る」の各活用形と覚えておくと便利です。

ご質問の「え答へずなり侍りつ。」は、「答えることができなくなってしまいました」とでも現代語訳できるところです。


ちなみに、助動詞「ず」+伝聞推定の助動詞「なり」の組み合わせは、
 「~ざんなり」
または、
 「~ざなり」
の形をとります。
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この回答へのお礼

動詞の「なり」を完全に見落としていました!
わかりやすい解説までつけていただき、ありがとうございました!

お礼日時:2012/07/30 20:50

「ず」は打消の助動詞「ず」の連用形。


「なり」は助動詞ではなく、四段動詞「なる」の連用形。
見分けのポイントは訳したときに「答えられなく『なり』ました」とそのまま「なる」の訳が当てはまること。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
つまり、「侍り」は「答えられなくなり『まし』た」の「まし」にあたるって言うことなんですね!

お礼日時:2012/07/30 20:52

お尋ねの「なり」は「侍り」の前にありますから、ラ行四段活用動詞「なる」の連用形


その前の「ず」は打ち消しの助動詞「ず」の連用形
ではないでしょうか。

この回答への補足

あ、つまり「侍り」は補助動詞だと考えるということでしょうか?
侍るを本動詞としてしか見えていませんでした。

補足日時:2012/07/30 20:44
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伝聞推定の助動詞「なり」<終止形接続>



と考えられないですか。

この回答への補足

打ち消し「ず」は伝聞推定の助動詞「なり」が下に接続する場合でも「ず」を使うことがあるということですか?

補足日時:2012/07/30 20:47
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