プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

時々質問してお世話になっています。

外書購読の時間に"physical"という単語が出てきて、「物理(学)的な」と訳すか「肉体的な」と解釈するかで迷いました。結局、自分は「物理的な」と訳しましたが、担当教官からは「文脈から判断して、ここは”肉体(身体)的な”と訳すのが自然でしょう」と指摘されました。

それはそれで納得できたのですが、せっかくの機会と思い、以前から漠然と思っていた質問を出しました。「"physics"は物理学なのに、どうして"physician"が医者なんでしょう? 医学は生物学の方が近い気がするんですが・・・」

教官は「"physics"はおそらくギリシャ語語源で、自然に関する語でしょう。人体も自然の一部と考えれば・・・(後略)」とおっしゃいました。確かに辞書にはphysicsの語源はギリシャ語で「自然学」と書かれてありました。続けて「例えば"physical"という単語があって、それを「物理(学)的な」と訳すか「肉体(身体)的な」と訳すを迷うということは、両方のイメージがその一語にあるのでしょう。一語の中に対義語的な、あるいはそこまで行かなくても違う意味があるという点で、日本語でも同じ例があるか探してみては?」と言われました。

それ以来半月以上考えていますが、なかなか日本語の例が見つかりません。英語ならば、例えば"apparently"などが思い浮かぶのですが、日本語にもこのような例はありますでしょうか?

イギリス人の恋人に「"physical"という単語を見たり聞いたりした時、理科の一分野としての"physics"を想起するか、それとも身体や医学的なイメージを思い浮かべるか?」と質問したところ、「もちろんコンテクストによるが、どちらかと言うと身体や医学的なことを連想する。だから我々は家庭医をfamily physicianと呼ぶ。というか、忙しいんだからそんなくだらないこと質問するな」と叱られました。

くだらないことかもしれませんが、どなたかご回答いただければ幸甚です。

A 回答 (5件)

アリストテレスのころにScienceから医薬と錬金術(のちの化学)が派生しています。

錬金術の延長線上に物理があります。
1518年にヘンリー8世がLondon Royal College of Physiciansという機関を設立。同じ年に英国王室が
ケンブリッジ大にRegius Professorship of Physicを設立しました。要するに内科です。この意味でのPhisicsという言葉の歴史は900年ほど前にさかのぼります。
因みに、当時からsurgenは外科医です。
物理はPhilosophyからきた言葉で、近代の物理学は16-17世紀ごろに確立されたものですから物理のほうが新しいことになります。ギリシャ語は同じですが派生した言葉に違いがあります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

physicianが医者(内科医)という意味でそんな昔から使われていたとは…
family physicianをどうして family doctor と呼称しないのかずっと不思議に思っていますが、
physicianにそれだけの歴史があるのなら納得です。

言語に関する質問でしたが、sporespore様のご回答で最も目からうろこだったのは、
錬金術の延長線上に物理がある、とのことでした。
素人の勝手なイメージですが、なんとなく物理学がすべてのサイエンスの源泉、
という印象がありました。

またお世話になることがありましたら、よろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2012/12/09 15:48

そういう時は英英辞典を引きましょう。


http://www.merriam-webster.com/dictionary/physical
起源はラテン語となっています。

オリビア・ニュートン・ジョンのヒット曲に 「フィジカル」と言うのが有ります。
http://ameblo.jp/cai-narita/entry-10864498174.html

町を走っているトラックに「physical distribution」と書いて有った時には思わず、「お前の会社はデリヘルやってんのか」と突っ込んでいました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

英英辞典ですか…やはりいつかは乗り越えないといけない壁なのかと…
まずはリンク先のオンライン英英辞典をお気に入りに登録させていただきました。
オリビア・ニュートン・ジョンの名前は聞いたことがありましたが、
貼っていただいたリンクから初めてPHYSICAL(そのものずばり、ですね)という曲を拝聴しました。
歌詞を覚えていつか恋人に歌ってみます^^;

physical=肉体の distribution=配当 →デリヘル、としか思えませんね(^_^;)
寒くて外出したくない週末の、一服の清涼剤となりました。感謝申し上げます。
またの機会がありましたら、よろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2012/12/09 16:02

こんにちは。



どうも年代のせいでしょうか、
「"physical" 」という言葉から、連想するのは、オリビア・ニュートン・ジョンの歌がまっさきに浮かんできます。意味深な内容を、フィットネス・スタイルに変えて、大ヒットしました。

とはいうものの、英語の"physical"という言葉は、便利だなって思います。真面目にも不まじめにも使えますからね。

>「物理(学)的な」と訳すか「肉体(身体)的な」と訳すを迷う
両方というよりも、日本語のほうが、分かれているからです。
だから、一語の中に対義語的ではありません。

ただし、"erotic"という意味は、私は、この言葉を使いませんが。

『アルプスの少女ハイジ』でハイジが夢遊病になって、家政婦長ロッテンマイヤー女史が、ゼーゼマン家に幽霊が出ると言った時、クララのお医者さんが、「僕は科学者だから信じないよ」と言ったのですが、医者だからを、科学者だからと言っても同じ意味です。

精神科医とお話をする機会があれば、尋ねてみればよいです。私は、昔、聞いたことがあります。その時、彼は、「僕は唯物論者だ」と言いました。心の領域にまでは手を伸ばさないということです。精神科医は、患者を"physical"に扱います。

日本語から日本語を考えると出てこないのは、ひとつ言葉のフレームの中に概念が収まっているだけで、外国語からみたら、別々のものが、入っているものは多くあります。仏教用語などは、特に、そのままの意味に捉えたら、大変な意味になってしまいます。
「因縁」は、an act of Providence?

他にも、「自然に」の「自然」は仏教用語ですが、英語で、"natural"で、そのまま訳したのでは伝わりませんね。

昔の上智大学のアメリカ人の先生が書いていた、日本人の「ウソ」という言葉も、理解しにくいようです。"lie"だけではありませんね。

話が、単語のイメージのことになりますが、私たちが、英語を勉強すると最初に知る言葉の中には、"Lemon"がありますが、日本人には、「レモンちゃん」という人(落合恵子さん)は、どんなにきれいな人かと、1970年代のラジオリスナーの憧れの的でしたが、英語のイメージなら、みたら酸っぱくなる顔ですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

オリビア・ニュートン・ジョンのphysicalは一世を風靡した曲のようですね。
イメチェンしてセクシー路線になったのであれば、ショックを受けたファンがいたのもなるほどです。

physicalという語の中に対義語的に複数の意味が存在するわけではなく、
日本語と一対一対応をしていない、ということが理解できました。

確かに医者は科学者ですね。私は「うつ病」で通院を長年しましたし、
親が統合失調症のため、未だに精神科医と話さざるをえない状態です。
暴れる→薬で抑えこむ→耐性ができる→強い薬を処方する→時々入院
といった感じで、心というよりは体を診るのが医者の仕事なのでしょう。
やはり医者は患者をphysicalに扱うphysicianなのでしょう。

言われてみれば、「自然」のように元は仏教用語で後に一般化した語はたくさんありますね。
文藝春秋の広告ページで、仏教系の大学が仏教用語を解説しているのを密かに楽しんでいます。
そう考えると、日本語も難しいですね。

日本人が言う「ウソ」がlieだけではないとのこと、ちょっと調べてみます。
落合恵子さんはテレビで何度か拝見したことがありますが、「レモンちゃん」で検索すると…
アイドルのような方だったのですね。驚きました。
今で言うAKBのフレッシュレモンみたいな感じかもしれません(^^)

またお世話になることがありましたら、よろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2012/12/09 16:25

これは単語の意味だけ考えるだけでなく、その語源をも考慮する必要があります。



このサイトの場の他の質問への答えで触れたNorman Conquest は大きく英語という言語の形態を変化させました。確かにそちらが質問に挙げられている二つの単語の語源はギリシャ語ですが、英語にはこのNorman Conquest(1066年)により中世ラテン語(それもノルマンディ出身のウィリアムが話すフランス語を通じてですが)から導入されています。でもその導入された時期を見ると違いがあります。下記のリンクを見てください:

http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_f …

http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_f …

Physical は15世紀初期とされているのに対し、physicsは1580年代とされ、英語に導入された時期が遅く、また物理学、の意味は1715年までなかったとあります。英語だけでなく、言語は生物、それにまつわる文化同様常に進化しているからです。人間が唯一の類人猿から進化したものでなく、数多くの亜種が同じ時期に存在し、亜種間でも交配があったように(現代人の遺伝子にもネアンデルタールのものが極少量混じっている場合があるそうです)、言語も外国語と混じりあい進化しています。またhousewife, hussyの様に同じ語源(husewif) を持つにもかかわらず、全く違った意味になる場合もありますが、physical/physicsも似た様なものだと思います。Husewifは元々「主婦」の意味でしたが、それが時間が経つにつれ「あばずれ」の様なネガティブな意味を持つ単語、hussyに変化して元の意味はなくなってしまいましたが、その後また英語に再導入されたと言語学の教授が言ったのを覚えています。

日本語でこの様な例、というのは元々日本語の言葉から派生した単語を探しても無駄で、上記の例を見てもおわかりの様に、外来語で同じ単語から別の意味に派生した単語を探せば良いのだと思います。日本語にある外来語で、トラック、トロッコというのは語源は同じ英語の truck とされます。また、マシン、ミシンにしても同じでmachineからですが、同じ器具でも日本語ではsewing machineを意味する場合はミシンと使い分けているだけです。また日本語に導入された時期、言語によっても使い道に違いが起こります。日本の歴史を思い出していただければわかるように、日本では江戸時代には鎖国をしていましたが、1600年代から1800年代にかけ、長崎には出島を設け、一部の西洋文化との接触も許されました。ですから日本語にもこの時期を反映してポルトガル語からの外来語もあり、その一つはsabão(シャボン)です。これは現在では「シャボン玉」という単語にのみ残っていますが、元々は「石鹸」の意味です。第二次大戦後日本は一時期アメリカ軍下にあり、英単語がなだれ込みましたが、同じ「石鹸」を意味するsoapは翻訳すればsabãoと同じ意味ですが、これは「石鹸」という意味で使われていますよね。

この質問はくだらなくはありません。ご自身が一般の人達があまり深く考えないような事を熟考しているだけの話です。恋人に叱られたそうですが、人間は痛いところをつかれたり、わからない事を訊かれると怒って誤摩化そうとする傾向があります。こちらで教師や講師が "There's no such thing as a stupid question." と言いますが、何事にも興味を持つ事は大切です。その姿勢何時までも保持してください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

リンクを拝見しました。オンラインで語源の辞書を利用できるとは… 早速お気に入りに…
便利な世の中になったものですね。今の若い学生が羨ましいです…

言語の質問でしたが、人間の発生のお話が印象に残りました。
私は理科系の学問に対して全くの門外漢、かつ今でもあまり興味がありませんが、
言われてみればなるほど、亜種間の交配があったと考えるのが自然な気がします。
もし、唯一の類人猿がホモ・サピエンスの先祖であるのならば、
じゃあ何で進化したのか、と疑問に思いますが、亜種間の交配で新人類が生まれた、
という事なら納得できます(私の解釈が間違っていたらすみません)。

ついでに申し上げますと、リンク先の語源学辞典でhousewifeからジャンプして調べると、
husbandの"hus"がhouseから来ていたとは…まだまだ英語の勉強をしないといけないと実感しました。
このことをクイズにしてイギリス人の恋人に出題したところ、
予想どおり"Who cares!?"と叱られてしまいましたが、私は"I still care."と負けずに勉強していきます。

私用のため外出しますので、また後で(もしかしたら明日以降)お礼をさせていただきます。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/12/09 17:04

余談ですが、前の回答で触れた人類の進化、起源に関する学問は、Physical Anthropology と呼ばれますが、これは日本語では「自然人類学」と呼ばれています。

Etymology 同様、わたしには興味ある分野です。
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この回答へのお礼

前回お礼させていだだいてから、しばらく所用で家を離れており、失礼しました。

私自身、回答に窮する日本語に関する質問をされると
「そんな事考えなくても大丈夫」と逃げたり怒りの感情を表したりしますので、
恋人が私の質問にうんざりしていることは理解しないと…とは思っています。

非ネイティブだからこそ気づくことは多々あると思います。
恋人は、例えばhusbandの語源など、考えたこともない、と言っていました。
何でそんなことに興味をもつのか、と呆れらました。
何の役にも立たないかもしれませんが、面白いので勉強してみます。
トラックとトロッコが同語源とは…以前は全く興味がなかったことが、
年齢を重ねることで楽しくなっています。年を取ることも悪くないかもしれません。

図書館に行ったり教授に質問してもわからない場合、また質問させていただくと思います。
ご縁がありましたら、また宜しくお願い申し上げます。
私もmiknnik様のような博学な人間になりたいと願っています。
それでは、取り急ぎ失礼致します。

お礼日時:2012/12/13 13:07

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