次の文はmanned expedition to Marsについて書かれた科学エッセイのものです。
(A)We could build vehicles to carry humans to Mars now, but the journey would be like making a long trip by driving a very old car likely to break down immediately.
(B)Thought Mars is quiet and seemingly unproductive, humans could change that in the next century.
1)まずこれらの文章で用いられているcouldですが、これらのニュアンスを考えた時に、
http://www.e-bunpou.net/jodousi-could.html
こちらには仮定の能力「~しようと思えばできる」という項目があって、「作ろうと思えば作れる」という訳はぴったりです。
http://www.ravco.jp/cat/view.php?cat_id=4968
一方こちらでは仮定の能力という項目はなく、現在・未来における可能性「ひょっとしたら~かもしれない(可能性はmay>might>could)」というのがそれに近い解釈になっています。
他のHPを探しても後者の解釈が多く、前者はあまり書かれていないように感じました。実際には似たような概念なのかもしれませんが、少し違うように感じます。
I could make it.でも「もしかしたらできるかも」と「やろうと思えばやれる」では異なります。ここらへんはどうなっているのでしょうか?
2)(A)と(B)のcouldはそれぞれどう訳しますか?
3)(A)のwouldは推量willの弱い表現ですが、筆者がwillを使わないのは断定を避け、ある程度の客観性を保つためですか?willではなくwouldを使う気持ちはどういったものなのでしょうか?
参照したページにはwillは95-100%、wouldは90-95%とありました。推量willの婉曲ではあるにしても強めの表現のようですが。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
can は「出来る」、could は単なるその過去形、という解釈で正しい場合もあります。
しかし could は常に過去を表すとは限らず現在あるいは未来を表す場合もあります。仮定の能力という場合もあればひょっとしたら起きるかもしれないという場合もあります。文脈で判断します。曖昧模糊としたところがcouldの真骨頂です。火星ゆきの話はnowとありますし現在ですね。could を使うと可能性とかやや不確かな予測の意味になります。ほとんど確実と思える場合でも実際にやってみてはいないのですからcanと断定的に言い切るよりもcouldと幾分の不確実性を含める柔らかい表現を用います。とりわけ火星に行けるかどうかが議論の主題ではない場合(今の場合 journey would be likeの方が主題)canなどと断定的に書くよりも could の方がふさわしいのです。現在の話だから can と来るべきところに could と過去形が来るのですから、聞いた人は「あれ?過去ではないよね、それでは推定の文なのだ」とすっとわかる、たった一つの単語の使用で推定の文章と分からせる、それが could の真骨頂です。
would も理屈は同じです。たった一つの単語で推定の文章と分からせる、それが would の真骨頂です。よく%で will/would を区分することが(日本では?)行われますが、そんなことよりもたった一つの単語で推定と分からせるという would という単語の役割を理解して頂きたいのです。日本語だと推定の文章と分からせるには「多分」とか「デショウガ」とかいろいろと言葉を足しますが、英語では could/would とするだけでよいのです。
No.1
- 回答日時:
(A)We could build vehicles to carry humans to Mars now, but the journey would be like making a long trip by driving a very old car likely to break down immediately.
現状において我々は火星に人類を送り込むことが出来る乗り物を建造することが出来る(だろう)。しかしその道のりは今すぐにでも壊れる可能性のある古い乗り物を運転して行く長い旅になる(だろう)。
(B)Thought Mars is quiet and seemingly unproductive, humans could change that in the next century.
しかしながら火星は静かで、見たところ生産的でもないが、人類が次の世紀にはそれを変革することが出来る(だろう)。
Wouldとかcouldとかが出てきたときに、なぜwill, canではいけないのかと考えると答えは簡単です。つまりwillとかcan現実を説明しているだけの文章と考えることが出来ます。一方話し手がwouldとかcouldと述べるのは、話し手は自分の考えが想定であると述べているからです。上の訳文の最後に(だろう)と入れたのはもしwillやcanであったならば(だろう)は付か無いことを示したかったからです。
仮定法の一部であるとか、推量の意味であるとか、~しようと思えば出来るなどと問題を複雑にする必要はございません。全ては想定なのです。仮定法も実は想定しているからcouldになりwouldになるというわけです。それでは過去の仮定の場合はどうかという場合はcould have, would haveとなりまして、これは過去のある時点のことについて想定しているので、実はそのようにしていないということが多くの場合暗示されるというわけです。
全ての状況に対処できるわけではありませんが、かなりの場面でそのまま当てはまると思います。
なるほど。自分の考えだからwould、couldにするのですね。しかし、「できる」と「だろう」の違いはあるにしてもこの2つの単語の実現可能性は結構差がありませんか?それを同じ文章で共通して「だろう」として使っていいものかと思うのですが。
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