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A:私は彼女を愛しています。
B:私は彼女のことを愛しています。

これらの文に、意味やニュアンスの違いはありますか。

辞書で「こと」について調べたら

心情や動作の向かっている対象。「君の―が好きだ」「家族の―を大切にする」

と書いてありました。

日本人としては何となく分かるような気もしますが、
AとBの違いについて外国人に分かりやすく教えるには
どうすればよいでしょうか。

A 回答 (6件)

日本人ですが、「何となく分かるような気」は到底しません。


 日本語学習者に理解してもらうのはむずかしいかもしれません。

 詳しくは下記をご参照ください。
【「彼女を愛している」と「彼女のことを愛している」の違い 教えて! goo 辞書】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12022556601.html
 以下は一部の抜粋(重言)。

https://kotobank.jp/word/%E4%BA%8B-502856#E5.A4. …

==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
こと【事】

《「言(こと)」と同語源》

【二】他の語句をうけて、その語句の表す行為や事態を体言化する形式名詞。
2 ある対象に関連する事柄。「映画の―は彼が詳しい」「後の―は君に一任する」
3 心情や動作の向かっている対象。「君の―が好きだ」「家族の―を大切にする」
==============引用終了

==============引用開始
大辞林 第三版の解説
こと【事】
〔「こと(言)」と同源か〕
「もの」が何らかの作用・機能・状態・関係などとして実現するありさまをいう語。「もの」が時間的に不変な実体のようにとらえられているのに対して,「こと」は生起・消滅する現象としてとらえられている。

②形式名詞。上に修飾語を伴ってどんな事柄であるかが限定される。
㋐ある物事に関連する事柄。 「自分の-は自分でしなさい」 「試験の-を話す」 「彼の-だからうまく処理するだろう」
㋑ある人物が動作・心情の対象であることを示す。 「彼は彼女の-が好きらしい」 「私の-をほめてくれた」
==============引用終了

 質問者がひいた辞書は『大辞泉』のようだ。
『大辞泉』と『大辞林』の記述はよく似ているが、決定的に違う箇所がある。
『大辞泉』の「2」は「心情や動作の向かっている対象」。『大辞林』の「㋑」は「ある人物が動作・心情の対象であることを示す」。
『大辞林』は「動作・心情の対象」を「ある人物」に限定している。これは『大辞泉』のほうが正確だろう。人物ではないものが対象になることがある。「会社のことが好き」な人がいれば「いつも天気のことを気にしている」気象予報士や農家はいるはず。
 
(中略)

 さて、問題は質問にそう答えるべきか。
 意味は同じ。ニュアンスも大きくはかわらないけど、どうしてもと言うなら……ちょっと強引な考え方をする必要がある。
 相手が日本語学習者なら、下記のような説明がわかりやすいのでは。
「彼女を愛しています」に比べて「彼女のことを愛しています」のほうが、「いろいろなことをわかったうえで」「何もかもひっくるめて」のニュアンスになる。
 なぜなら、「のこと」は〈㋐ある物事に関連する事柄〉のニュアンスも含むから。
 たとえば「彼女を愛しています」は、単純にそのままの意味。
 これが「彼女のことを愛しています」だと、病気の母親がいることや、素行の悪いの弟がいることetc.……を知ったうえで「愛している」。
 先行コメントNo.2のように「意味が強められる」と言いかえてもいいだろう。
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この回答へのお礼

ご親切な解説、ありがとうございます。
とても分かりやすいです。

お礼日時:2015/05/11 10:06

総論賛成、各論反対って言葉ありますね。


>私は彼女を愛しています
これは、言えば、総論です、・・・んが・・・・と続く余地が十分あります。
>私は彼女のことを愛しています
「こと」で各論を代表しています、したがって、・・・んが・・・と続く余地がありません。
そういう意味でより強調した感じになります。
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この回答へのお礼

またまたありがとうございます。
やはり文字が一部読めないのはなぜなのでしょうか(T_T)

お礼日時:2015/05/11 11:23

対象となる人、物それ自体ではなく、その「中身」や「存在」に対して好きという感情を持つのが「~のことが好き」でしょうね。



このことは、「私はハンバーガーが好き」とは言っても「ハンバーガーのことが好き」とは言わない、ということと比較すればわかりやすいと思います。
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この回答へのお礼

分かりやすいたとえ、ありがとうございます。

お礼日時:2015/05/11 10:07

A:私は彼女を愛しています。

⇒私は彼女という人間を愛しています。
B:私は彼女のことを愛しています。⇒私は彼女という存在を愛しています。

「こと」は形式名詞ですが、「事柄」という基本的な意味は含んでいます。
つまり、「彼女のこと」は「彼女」という人間を無生物化するための表現、と言うことができるでしょう。
なぜ無生物化するかと言えば、「愛している、という心情が(彼女に)向かっていること」のほうに重点を置いて表現したいからです。
直訳すれば「彼女というもの」ですが、それでは誤解を招くので「彼女という存在」と表現してみました。
「君のことを信頼している」なども同様で、「信頼している、という心情が(君に)向かっていること」に重点が置かれています。
「君を信頼している」の場合は、「信頼している、という心情の対象が君という人間であること」に重点が置かれている。
「(対象に)向かっている」という要素は希薄である点が大きな違いです。
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この回答へのお礼

分かりやすいです。
外国人に説明して理解してもらえるかどうかは分かりませんが…
ありがとうございました。

お礼日時:2015/05/11 10:03

「こと」は「事」や「事柄」ですが「形式名詞」と呼んでいいでしょう。

辞書にはいろいろな用法が載せてありますが、まとめて言うと、「こと」を修飾している内容をまとめたものと考えられます。
 「君の」が前に付いていれば「君=こと」になり、「家族の」であれば「家族=こと」、「昨日あった」であれば「昨日あった=こと」のように、「君」や「家族」や「昨日あった」というのが「こと」の実質を表していると考えられます。
 「こと」は形の上で必要な名詞(形式名詞)で、表している実質内容は前について修飾している言葉(連体修飾語)なのです。

詳しくは次のサイトの「(2)形式名詞」をご覧ください。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …

 なお、意味は変わりませんが、ニュアンスとしては「のこと」を使った方が意味が強められると言えましょう。

>外国人に分かりやすく教えるには  どうすればよいでしょうか。
 文字に書いて「ここ」が「こと」の内容です、とでも言ったらどうでしょうか。ただ、「の」と言う助詞にこだわるとうまく行かないおそれがありますね。
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この回答へのお礼

詳しい解説、ありがとうございました。

お礼日時:2015/05/11 10:00

私の感覚では、「こと」は、例・・・・を・・・・する「こと」が・・・・等、前の文章を一括して名詞化するのによく使います、英語の関係代名詞?みたいかな。


こと・が=名詞・主語、こと=その前の文章。
したがって、例、家族にかかわる、①・・・・の状況による・・・想定、される結果、②私がこうすれば家族は・・・なる、③・・・・。④・・・・、その他。
①②③・・・を省略して、一括、それらの「こと」を・・・・とも理解できます。
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この回答へのお礼

なぜか分かりませんが、文章の一部が読めませんでした。
しかし、大まかには理解出来ました。
ありがとうございました。

お礼日時:2015/05/11 09:59

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