No.5ベストアンサー
- 回答日時:
>古代には、「神 ”を” 祈る」という使い方があった
ウーン。そこまで古い時代の文法のことは知らないのでなんとも言えません。先行コメントのリンク先によるとあったようですね。
このほか、古い時代には「神を祈(こ)う」という言い方があったようです。
http://search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCxBvgVC …
「神を祈(ね)ぐ」は現代の辞書にもあります。
https://kotobank.jp/word/%E7%A5%88%E3%81%90-5947 …
ここから類推すると「神を祈る」と言ってもおかしくなかったのかもしれません。
ただ現代では使わない気がします。
「祈る」には他動詞的な使い方と自動詞的な使い方がありそうですが、「神を祈る」は……。
https://kotobank.jp/word/%E7%A5%88%E3%82%8B-4355 …
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
いの・る【祈る/×祷る】
[動ラ五(四)]《動詞「の(宣)る」に接頭語「い(斎)」が付いてできた語》
1 神や仏に請い願う。神仏に祈願する。「家内安全を―・る」「―・るようなまなざし」
2 心から望む。願う。「成功を―・る」「無事を―・る」
[可能]いのれる
==============引用終了
■他動詞的にな使い方
「家内安全を祈る」「成功を祈る」「無事を祈る」
■自動詞的にな使い方
「祈るようなまなざし」「神に祈る」
早速のご回答ありがとうございました。
紹介して頂きました資料によると、(私の理解できたことだけですが)神を祈るとは、
<万葉時代の人々にとって神は自分から分離した客観的な「対象」になっておらず、天地にあまねくあって自分にもある、万葉の人々の、自と他が未分化の感覚を見ることができると思う。>
ですね。おそらく、現代でも、神が自分の外にあると思う場合は、「神に祈る」となり、自分の中にある神をも含めた場合は、「神を祈る」となるのでしょうね。これらは、言語に係っているのみでは不十分で、信仰の姿勢にも関係している、のですね。
No.10
- 回答日時:
>信仰の問題ですね
頭が相当硬いですね、理解に範囲、余裕がありません。
かなわぬ時の神頼み、信仰のない者がつかう言葉です。信仰の熱い者、キリスト教あたりでは。神が与えたもうた試練、らしいです、ならば神に頼んでも・・・、人間が乗り越えなけれなならないのです。
信仰なんて無関係、神の存在なんてどうでもよいのだが、あるというならば・・・・したいという気持ちだけのことです。
再三の御回答ありがとうございます。
いつもは明快で分りやすいfxq11011様のご説明ですが、今回のご回答の前半については、
<頭が相当硬い>
のでわかりません。最後の2行については、神が
<あるというなら>
<加護、救い>
などを期待したい、ということですか? ご笑殺下さい。
No.9
- 回答日時:
神の存在そのもより、神が存在すれば期待できる効果?、例えば加護、救い・・・・バチあたりも?。
人事を尽くして天命を待つ、そんなときの心境を表現せよ、なんて言われた時、神に・・・ではなく神を・・・と言いたくなるかも。
ただ、人事を尽くす?、世に言われる悪事に尽くす人も?。
万物の創造主?の立場での判断にゆだねる・・・・・、そんなときも神を祈る、がふさわしいかな?。
再三のご回答ありがとうございます。
<神が存在すれば期待できる効果>
なのですね、細かいことをいわず、単に神が存在していることだけで、十分なのですね。信仰の問題ですね。
No.8
- 回答日時:
さしあたって次の問題から
>私の調べでは次のようでした。”のり・と”(祝詞)や”のろ・ふ”(呪ふ)の”のり”や”のろ”だそうでした。
おっしゃるように、「のる」は「やまとことば」でそれに当てる感じは多いようです。「のりと」も「祝詞」が普通ですが、場合によっては「呪詞」もあり得ます。感じの立場からそれぞれ勝手に漢字を当てることは多かったので、いまだに「思う」にどういう漢字を当てて使い分けるか、という疑問がよく出てきます。漢語・漢文学者の「高島俊男氏」は漢字の使い分けについて、いろいろいうことを厳しく批判しています。日本語の「のる」には口に出してある言葉を発することであり、それを実際口に出すと、事実であったり、実現してしまったりする。それが古代の「言霊」という考えになります。だから「祝」「呪」「宣」「告」、あるいは「名乗る」の「乗」であっても本質は同じことです。なお、「ふ」は「反復・継続」を示す「接尾語」(大辞泉)、または「助動詞」(日本国語大辞典)で、それがつくと「のろふ」(のろう)になります。
次に「を」と「に」の問題ですが、No.5の方がおっしゃるように、「自動詞」「他動詞」と強い関係があります。たとえば「登る」や「渡る」は自動詞ですから「~に登る」が本来の形です。しかし、「急な坂を登って」のようにいうのは、「を」が「対格(目的格)」の「を」ではなく、経過する場所を表す「を」とされています。
それでは、「神を祈る」は「対格」の「を」を使っているのかというと、そうはっきりとは言い切れないのです。現代であれば問題なく「ヲ格」を伴えば他動詞ですが、上代ではそうでもなかったようです。昔は「~を見る」のような言い方はしなかった。「月見る」であり、「人見る」でした。それでは「月を見るのか」「月が見るのかわからないではないか。実はその通りなんです。
「が」や「を」がそれぞれ、「主格」や「対格」を表すようになったのは中世で、おおざっぱに言って日本語を「古代語」と「近代語」に分ければ、室町期のあたりで一線を画されるといわれます。ちょうどその頃に、日本語は主語と目的語をはっきりさせる「論理性」を持つようになったと、国語学者「山口仲美」は言っています。(岩波新書「日本語の歴史」)その考えは他の学者も同様で、「が」を主格とした文章はあまりなく、むしろ「は」が多用されたのが、過去の日本語の文章でした。その「は」と「が」が現在も併存し、その区別に頭を悩ますことになりました。
面白いことに、その「が」と「を」が「は」に直接姿を変えることができるというのも面白い現象です。逆を言えば、昔「は」といっていたところを、「が」と「を」に変えることができるのですね。
話は別のところに脱線しましたが、現代では「を」と「に」を使い分けられるから、かえって分かりやすくなったと言うことになります。
再度のの回答ありがとうございました。
”のろ”は、使われている言葉は多彩で、無関係のように見えますが、隠されている背景・バックボーンは、同じなのですね。
「を」については、「対格だ」と決めつけることができないのですね。したがって、「神を祈る」を、他動詞の使い方とはいえないのですね。
<日本語は主語と目的語をはっきりさせる「論理性」を持つようになった>
そうですね。英語や中国語のように、言葉の配置により、役割を指定する言語(専門語を忘れてしまいました)から、日本語は離れきた、とおおまかに感じています。
”感じ”と”漢字”とは、仲の良い関係ですね。
No.3
- 回答日時:
早速のご回答ありがとうございました。
紹介していただきました資料によると、私が理解した範囲ですが、にとがについては、
<「神“に”祈る」の神は、自分から分離して「対象」になっている。
それ以前の「神“を”祈る」は、神と自分が分離していない。>
ですね。二つの使い方は、単に言語だけでなく、神と人との係りを如何に築くか、に左右されるようですね。
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