No.9
- 回答日時:
手元の文法書("A Practical English Grammar")で確認して見たところ、おおむねこういうことのようです。
そのシチュエーションで特定される行為(いわゆる「一回限りの行動」)をしたかしなかったかということではなく、過去における「能力」のあるなしについてのみ言う場合は、couldもbe able toも両方使える。
例えば、自作の例文ですが、
At the age of 3, I could read books but did read not so much.
その年齢時にすでに本を読む「能力はあった」が、あまりたくさんは読まなかった。
質問者さんのあげられた文、
When she was 15, she could only stay out until 9 o'clock.
も、「能力」のニュアンスは異なりますが、同様の例だと思います。特定のシチュエーションに結びついた事柄の「成就」を問うているのではない点において。
いわゆる「一回性」を問われるような、特定の事柄については、「する能力があり、また実際にそうした」場合と、「する能力はあったが実際にはしなかった」場合の表現を使い分けます。
「する能力があり、実際にそうした」場合は、すでに挙げられているように、were(was) able to を使います。
Although the pilot was badly hurt he was able to explain (he could and did explain) what had happened. (これは前記の書中の例文です。カッコ内の書き換えも同書のままです)
「する能力はあったが、実際にはそうしなかった」場合は、これもすでに説明がありましたが、could have p.p.の形になります。
I could have lent you the money. (前記書より)
(〔言ってくれれば〕お金を貸してあげられたのに)
これは内容的には、I could but didn't.です。
訳者による補足説明によると、このような一回性の事柄に関しては、could を用いるべきではないとされています。ですから、実行したのかどうかという観点で、were(was) able to か could have p.p. かのいずれかを使い分けなければいけないということでしょう(#5さんの説明と重なります)(ネイティブの方の日常で厳密にこのルールどおりなのかどうかは私には分かりませんが、少なくとも文法書の説明に拠る限り)。
一回性の事がらにcouldを使うべきではないその理由については、同じ説明の中で、(tokoさんによる説明の繰り返しになってしまいますが)could は基本的に「可能」の有無を表しており、実行されたかどうかについては触れていない表現だからだとあります。ですから、We could go to the movies.は、「実際に行ったとも行かなかったとも取れる表現」なので、このような一回性のシチュエーションについては曖昧さを持つために使わないというのが問題の主旨なのでしょう。
問題文の場合、We could go to the movies.とは言えないのかというと、映画に出かける「選択肢は持っていた」(could の意味は本来そういうことなので)という意味で使えないことは無い様に私は思います(例えば上記の例文のカッコ内の言い換えのように)。ですが、実際にはやはり使うべきではないのだと思います。一つには、曖昧さを持つので行動が伴ったかどうかによって上記の二つのパターンのいずれかを選択したほうが意味が鮮明になること(そもそも場合に応じて表現法を選択しているのは、could 自体が曖昧であるから。「可能・能力」の有無を本来の役割としているので、過去の事柄については「行為」の有無が絡んで事実内容と表現法の対応ルールを設けなければ意味の混乱が生じる。文法の主旨が文意の曖昧さを排することにあることが想起される)。もう一つには、#5さんが言われるように現在の事がらとの混同も生じうるため(「行きたければ今からでも行けるよ」)。
一年ほど前に読んだ小説で、このような混乱をほとんど感じることが無かったのはなぜかを思い出してみました。やはり、きちんと書き分けてあったからだと思います。"He could see it."(知覚動詞と否定形については一回限りの動作にも、可能性と行動が直に結びつくのでcouldを使える)、"He was able to do it.""He could have said those words to her but he didn't."といった明確な表現だったように記憶しています。"He could say those words to her but didn't."ですと、やはり曖昧さがあって一瞬戸惑うでしょう?("He could say those words to her."までの間、いったい言ったんだか言わなかったんだかわからない。それに確かに、これは現在のことを述べているようにも聞こえてかなり曖昧な表現になると思います)
この回答への補足
fieldsさんのご説明は明快でした。確認のために1つだけ質問です。
もし、仮に質問文の前半がなくて、さらに後半も少し換えて、
Last night we(1.could go 2. could have gone )to the movies last night but decided to stay home.
ならば1、2共にOKということになるのでしょうか?それとも引き続き2のみ可なのでしょうか?
丁寧で説得力ある解説をありがとうございました。
まだ、私にはまだ十分は消化できてない点もありそうですが、ここから先は私自身の課題のようです。
1点だけ確認があります。「補足」に書きます。
No.8
- 回答日時:
We didn’t go out last night. We (1. could go 2. could have gone) to the movies but decided to stay home.
答えは2で間違いないです。
これが混同されるのは、
これはcouldをよく勉強した結果混乱したと思われます。
次の文を考えてみてください。
We stayed at home. We couldn't go out.
私たちは家にいた。私たちは外出できなかった。
過去の事実を表している文章で何も問題はないですよね。
ではこのcouldを肯定にして、
We stayed at home. We couldn go out.
この文はどうですか、
「私達は家にいた。私たちは外出できた。」
ぱっとよむとおかしいですよね。前と同じことを否定と肯定を
逆にしているからおかしいのは当たり前です。
しかしここでcouldは過去の可能性を表しているという。
理解が邪魔をしてこれでもいいのではないかとおもわれるわけです。
家にいて外出はできなかったのですから、できなかったと書くべきで
できたというのはおかしいのです。この「できた」は可能性ではなく
仮定というべきものです。
つまり「雪がやんだら」とか「私の気に入る映画がやっていたら」という
仮定に基づいて言うわけです、つまり事実から離れた仮定法を使うわけです。
そうすると過去をあらわす仮定法ですから仮定法過去完了になります。
正解は2と言うことですね。
他のもっと違う例文で言えば
日本がイラクに派兵しないこともできた。
というような文はすべて「仮定」なので
仮定法過去完了を用いるわけです。
Japan could have avoided sending its army to Iraq.
事実としての「可能性」はないので、この文は「仮定」になるわけです。
またあなたの理解どおり一回限りのできたは、
was/were able toを使わなければならないのはまったくそのとおりです。
ご回答をありがとうございます。
余りにナイーヴな疑問なのかもしれませんが、「私達は家にいたが、私たちは外出することは許されていた。」と言いたいときに
We stayed at home, but we could go out.
という英語ではだめなのでしょうか?
No.7
- 回答日時:
We could go to the movie. は、れっきとした英語ですが(^^)
例えば、以下のように使われるならOKですよね。
It was a snowstorm last night, but we could go to the movie.
(夕べは吹雪だったけど、私達は映画に行くことができた)
→ つまり私達は実際、映画に行ったわけです。
これをふまえると、問題文は
「私達は夕べは外出しなかった。(実際)映画に行けたけど、家に居ることに決めた」
となって矛盾する文が出来上がってしまうわけですよね?
「映画に行けたけど……」の部分は、この書き方では
「行く気なら行けたけど……」とはならない、実際行ってしまったことになる、
「行く気なら行けたけど……」とするには、仮定法で表すしかない、ってことです。
仮定法ってのは、一つ前の時制で表すというお約束なので
(実際行ってないのに行けたように*仮定*するので
過去のことなのに過去完了というひねりが入るんですね)(^^)
なので過去のことは2番の過去完了(could have gone) を使う、
ってことです。
説明がヘタで申し訳ありませんが、
これでご理解頂けるといいのですが……
何度も恐れ入ります。
「映画に行けたけど……」の部分は、この書き方では
「行く気なら行けたけど……」とはならない、実際行ってしまったことになる、
「行く気なら行けたけど……」とするには、仮定法で表すしかない、ってことです。
の部分が私にはむずかしなあ、という感じですが。
でもとても助かりました。もう少し考えてみます。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
そうですね。
can (could) はもともと持ってる能力を表し、
一時的な能力(1回限りの能力)を表す時はbe able to
を使いますね。
一時的な能力とは例文で言うと以下のようなことだと思います。
The baby cannot walk yet.
(赤ちゃんはまだ歩けない)
John isn't able to walk because of his broken leg.
(ジョンは足を骨折して歩けない)← 一時的な不能
また、could は仮定法で使う場合が多いので、明らかに過去と分かる文以外では
紛らわしいので、be able to を使うのが普通、ともありますね。
> When she was 15,she could only stay out until 9 o'clock.
これは、15歳の時には、9時までは外出ができた、という単なる過去の事実ですよね。
仮定法の「やろうと思えばできた」ということではなく、
実際、9時までは外出した(こともあった)のでしょう。
早速、ありがとうございます。
結局、1は英語としてはダメなのでしょうか? それともOKなんだけれども、「最も適切なもの」を選べば2なのでしょうか?
No.5
- 回答日時:
本来、過去の可能は was(were) able to で表し、couldの場合はあくまでも、仮定法過去(現在の事実と反対の仮定)を表すと聞いたことがあります。
とすると、1では「(今現在、行こうと思えば)行けるのになあ」となり、他の動詞の時制(didin't・decided=過去形)との整合性がなくなりますよね。
ということでも、1は不可ではないでしょうか。
No.4
- 回答日時:
1番ですと、「私達は映画に行くことができた」
(実際行った)という事実を表すことになって、
その前の「夕べは外出しなかった」という文と、その後の
「でも家に居ることに決めた」という前後二つの文とは
内容が矛盾することになりますよね。
「行くことができたのに……(でも実際は行かなかったんだよ)」
という過去の*事実*に反する内容を表すのは
仮定法過去完了を使います。
この回答への補足
couldを用いることによって、例えば『ジーニアス英和辞典』の助動詞4にある「[過去の許可](いつでも)...できた、...するのが許されていた」という次の例文のような用法とは理解されえないのでしょうか?
When she was 15,she could only stay out until 9 o'clock.
15歳の時、彼女は夜の外出は9時までしか許されていなかった(= ...she was allowed only to stay out ...).
ありがとうございます。最後の3行のおっしゃる意味はよくわかるんですが、ただ、次の部分:
1番ですと、「私達は映画に行くことができた」
(実際行った)という事実を表す
ははたしてそうでしょうか。
『ジーニアス英和』(第3版)のcouldの項の語法(1)によれば、「...する能力があり、それゆえ実際に)ある1階限りの行為をした、できた」場合はcouldは不可」でwas able toを使う、とされています。
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