丑(未)の刻(=ハつ)をネットや著名な辞典で検索してみると
春分/秋分時の定時法では1~3時に相当という説明と
2~4時に相当という説明が有ります。
どちらが正解なんでしょう?
丑三つ時の説明記事では1~3時を4つに割って
3番目は2時~2時半という説明が多く
一方、未の刻(=ハつ)は2時~4時という説明が圧倒的で
3時の軽食をおやつと呼ぶ根拠として紹介されてます。
何故2つの説が併存しているのでしょう?
どちらかが間違いなんでしょうか?
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A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
1日を12等分して十二支の名前で呼ぶ「十二辰刻法」は定時法です。
起源は中国。奈良時代の大宝令は定時法です。
十二辰刻法は1刻(こく)の始まり・前半を「初刻」、中間・後半を「正刻」と呼びます。
太陽が南中する時刻(昼の中間点)が「午の正刻」=「正午」、
その半日(6刻)後(夜の中間点)が「子の正刻」=「正子」です。
各刻を「9の倍数の下一桁」をとって「〇ツ」と呼ぶ方法も当初からあります。
・9×1= 9 … 九ツ
・9×2=18 … 八ツ
・9×3=27 … 七ツ
・9×4=36 … 六ツ
・9×5=45 … 五ツ
・9×6=54 … 四ツ
江戸時代の不定時法では、夜明け・日暮れで昼・夜を分け、各々を6等分して1時(とき)と呼びます。
昼夜の長さは季節によって変動します。昼夜がほぼ等しくなる春分・秋分の時季は1刻(こく)=1時(とき)=現代の2時間です。
夏至の時季は昼1ときが約2.43時間、夜1ときは約1.57時間。
冬至の時季は昼1ときが約1.62時間、夜1ときは約2.38時間。
天文上(暦や時刻の制度上)は定時法によっていましたが、人々の暮らしは不定時法によっていたので、時の鐘も不定時法の時刻に撞かれていました。
時の鐘は各刻の中央(正刻)に撞かれるのが本来です。
「暁九ツ時」の鐘は「子の正刻」(正子、0時)
「明六ツ時」の鐘は「卯の正刻」(6時頃)
「昼九ツ時」の鐘は「午の正刻」(正午、12時)
「暮六ツ時」の鐘は「酉の正刻」(18時頃)
など。
時の鐘が撞かれる時刻「○ツ時」を、定時法の名前で「子・丑・寅…午の刻」のように呼ぶ習慣も続いていました。
たとえば「子の刻」の鐘は、正式には「子の正刻(中間点)」ですが、これを「子の刻の始まり」と捉えることも多く(一般人にはそのほうが自然)、これが「1時間のずれ」の原因になっています。
江戸時代にも捉え方が人によって違うなど、バラバラだったようです。
暦の表記が不定時法に変更されたのは江戸時代末期の天保15年(1844年)の「天保暦」から。
明治の改暦により、明治6年(1872年)から定時法に戻り、表記は午前/午後1時~12時に変更されました。初めは江戸時代の「〇時」と区別するため「〇字」と呼称した由。
●参考1 時刻の対応
24時制 十二辰刻 不定時法
--------------------
0時 子 正刻 暁 九ツ時 正子(しょうし)
1時 丑 初刻 暁 九ツ半
2時 丑 正刻 暁 八ツ時
3時 寅 初刻 暁 八ツ半
4時 寅 正刻 暁 七ツ時
5時 卯 初刻 暁 七ツ半
6時 卯 正刻 明 六ツ時
7時 辰 初刻 明 六ツ半
8時 辰 正刻 朝 五ツ時
9時 巳 初刻 朝 五ツ半
10時 巳 正刻 朝 四ツ時
11時 午 初刻 朝 四ツ半
--------------------
12時 午 正刻 昼 九ツ時 正午(しょうご)
13時 未 初刻 昼 九ツ半
14時 未 正刻 昼 八ツ時
15時 申 初刻 昼 八ツ半
16時 申 正刻 夕 七ツ時
17時 酉 初刻 夕 七ツ半
18時 酉 正刻 暮 六ツ時
19時 戌 初刻 暮 六ツ半
20時 戌 正刻 夜 五ツ時
21時 亥 初刻 夜 五ツ半
22時 亥 正刻 夜 四ツ時
23時 子 初刻 夜 四ツ半
--------------------
●参考2 日の出入り時刻
(東京、2024年、年によって±1分程度の変動あり)
季節 夜明 日出 南中 日没 日暮
春分 5:13 5:45 11:48 17:53 18:25
夏至 3:47 4:26 11:43 19:00 19:38
秋分 4:57 5:29 11:34 17:38 18:10
冬至 6:11 6:47 11:39 16:32 17:07
夜明・日暮の時刻は、不定時法の明六ツ・暮六ツに相当。
太陽の中心高度が地平線下7分21分40秒となる時刻。江戸時代と同じ。
No.2
- 回答日時:
春分・秋分では、昼と夜の長さが等しいですから、
・昼:朝6時から18時まで
・夜:夕方18時から翌朝6時まで
として、その各々を「6等分」するときに
・朝6時から始まる2時間
を考えるか
・朝6時を真ん中にした「前後1時間」の2時間
を考えるかの違いなんでしょうね。
これは、おそらく
・十二支を基準にした時刻は「それを真ん中」にした範囲
なのに対して、
・「八つ」「六つ」という数字は時報を知らせる「鐘の数」に由来するので「始まり」と捉えられていた
という違いがあるのではないでしょうか。
この「時刻を知らせる鐘」は江戸の町で制度化されたものなので、「数字で表わす時刻」は平安時代を含むそれ以前の時代には存在しない呼び方だったのでしょう。
↓
https://koyomi8.com/doc/mlwa/202002010.html
正午は「午の刻」の「真ん中」ですが、正午を知らせる「九つの鐘」が聞く側からすると「九つの刻」の始まりと捉えられたのだと思います。
従って、「未の刻」は13~15時ですが、「八つ」の鐘は14時。「八つ」をそれから2時間の「14~16時」と考えれば、その中間あたりで「おやつ」を食べるのが15時頃になります。
和時計では、夏であっても冬であっても「日の出」「日没」を基準に時刻を設定していましたから、夏と冬、昼と夜では「一刻(いっとき)」の長さが変わります。
夏と冬では昼夜の長さが約5時間変わりますから、庶民感覚では、その程度の「精度」で時間を考えていたのだと思います。
確信は持てないのですが、恐らく合ってる気がします。
根拠は
① 江戸時代、武士は十二支を使った辰刻法を使っていたが、庶民は鐘の数を使う時鐘式を使っていたという記述があちこちのサイトに有る。
② 武士と庶民で時刻の表記に半刻のずれが有るという文献あり。
https://www.komonjokan.net/cgi-bin/komon/report/ …
どうやら江戸時代の時刻表記は混乱していたようですね。
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江戸時代で丑の刻を1~3時とする説明も結構多く見つかりますね。
ひょっとすると江戸時代に切り替わった?
平安時代は定時法、おやつは2時となってるサイト
ますます混乱します。
http://www.little-hp.net/jikoku.htm
国立天文台は1~3時説のようです。
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BDBDC6F3BB …
セイコーミュージアムは2~4時説
https://museum.seiko.co.jp/knowledge/trivia03/
日本時計協会
1~3時説
このサイ卜によると、時鐘式の時刻に2種類有ったみたいです。
このサイトだと江戸時代の時期で分けてる。
興味深い。
https://hokuryukai.blog.jp/archives/7335945.html