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今、ウィーデンバックの臨床看護の本質を読んでいます。その中で第3章目的と哲学の中で「看護婦が個々の人間の尊厳や価値や自立心や個性を認めるか否かによって、看護婦の機能を果たす『方法』に大きく影響する…」ということが書いてあります。つまり、患者を先入観で決め付けて、もし悪い印象を持ったら、きちんとした看護をすることが出来ない・・・という意味だと私は解釈しました。
ここで質問です。例え悪い印象を持ったとしても、自分の感情をすべて押し殺さなくてはならない…ということに、この文章はつながる気がするのですがどう思いますか?
また、よい印象を持ったとしても、それが看護の方法に影響してしまうとしたら、当然医療において大事な公平さを失うことになりかねませんよね?
このことに対して皆さんの意見を聞かせて下さい!又他にウィーデンバックの意見(臨床看護の本質)でこの意見には賛同できるが、この意見はおかしいのではないか?ということもあったら教えて下さい。皆さんの意見を聞いて自分の考えをさらに広げようと思っています。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

なかなか、ひねったいい質問と思います。

ただ、文の解釈は、看護学の歴史や、論理学的構成の点ですこし問題があります。

ウィーデンバックのことばの、”個々の人間の尊厳や価値や自立心や個性”は”人権の尊重”を言い換えています。ここはジュネーブ宣言の”私は、私の医師としての職責と患者との間に、年齢、疾病や障害、信条、民族的起源、ジェンダー、国籍、所属政治団体、人種、性的オリエンテーション、或は、社会的地位といった事がらの配慮が介在することを容認しない。
”という文章のなかの人権の定義や憲法13条の幸福の追求権に共通します。

 文章の意味は、これを人権に置き換えなおして書き換えると、わかりやすくなります。
”看護婦が患者の人権を尊重するか認めるか否かで、看護『方法』が変化してしまう”です。
 これは、歴史的にもあった、そして、今の日本でも社会問題になっている、患者の人権を無視した看護法の問題を示しているでしょう?
 
 文章の解釈はこれで終わりです。

 もし”悪い印象を持ったら個々の人間の尊厳や価値や自立心や個性を認めにくい”ような状態なら、医療職には向きません。なぜなら、多くの医療犯罪は人権が蹂躙されやすい、自分で身の回りの世話ができない高齢者や精神障害者が被害者です。多かれ少なかれほかの病人もそうです。

 仮に悪い印象をもっても、それを乗り越えて自分は患者の味方になりきちんと人権を尊重できるのならば、問題ありません。
 
 質問の内容は、”感情的(あるいは独善的)な看護師が、患者に悪い(あるいは侮蔑的な)印象をもっていたら、彼(彼女)の(該当する)感情をすべて押し殺さなくてはならない…さもなくば、権的な誤った看護方法をとるであろう”という筋が、(ウィーデンバック的、論理学的、および私たちの考えかたとして)正しいかどうか、であれば、正しいといえます。その例は、いくつかあった社会現象にありますでしょう。質問者の突き詰めた解釈は、論理学的に正しい演繹です。事故がおきる背景にも思い当たることがあります。

 論理を最大演繹すれば、(勝手な印象にすべて振り回されるような)感情的(あるいは独善的)な人間は看護業務(医療業務)には不適である、ことを述べていますね。こういった職場での適性検査の必要性を示しています。また職場管理の基本でもあります。これは、学習塾での小学生殺人事件でもいえますね。とくに看護というのは、尊厳のある個人を護る仕事ですから心の適性のあるものが任務についてほしいですね。
 
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。とても参考になるご意見でした。これから医療現場に出て行く立場としていろいろと考えることが出来ました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/05 20:49

>個々の人間の尊厳や価値や自立心や個性を認めるか否かによって、看護婦の機能を果たす『方法』に大きく影響する…



認める側に立てば、患者を人間として敬いながら看ることになり、
認めない場合には、単に或る傷病を持つ「症例」としてしか看ていない
と言う事を表しているだけのような気がします。

筆者は当然ここでは、看護師は後者であってはならない と表しているように私は読み取れますが。

良い印象のpt.もいれば、悪いイメージの方もいるのは当り前です。

ただ、その悪い部分を「その患者さんの個性」として受け入れられるか、それとも、「あの人は嫌!」といって幼稚園児みたいに拒絶するのか、その違いだと思います。

倫理上あるいは治療上の問題があれば、自分の見解を患者にぶつける事は全然オッケーです。ナースも人の子です。白衣の天使と言われてちやほやされる事にばかり夢中になって、何でも受け容れて「イイ顔」する必要はないのです。
でも、自分のイライラ・非常識さ・大人げ無さを棚に上げて、患者相手にうっぷん晴らしするようなNs.は、職を変えるべきでしょうね。

以上、一意見としてご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。倫理上あるいは治療上の問題があるときには自分の見解を患者にぶつけてもよいものなのですね。自分の感情やそのほかの考えもすべて押し殺す必要はないのですね。なんだか安心しました。意見ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/05 20:44

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