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OPE室勤務しはじめたNsです。
日々覚える事が多く、本をよく読んでいるのですが・・・
先日いつものように質問されました。

抜管時麻酔科のDrが管を抜きます、その特Nsと呼吸をあわせすばやく抜くのですがどうしてですか?

抜管時の看護はいろいろと勉強したのですが、この質問の答えが見つかりません、どうかよろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

 気管チューブの抜管方法には、大きく分けて2種類あります。

「吸引抜管」と「加圧抜管」です。

 吸引抜管とは、口腔内を十分吸引した後に、気管チューブ内に(当然気管用の新しい)吸引カテを挿入(気管チューブの先端から出るくらいまで)し、気管内を「吸引しながら」気管チューブを抜く方法です。以前は、特に成人では吸引抜管が主流だったと思いますし、今でも(特に世代の古い?)一部の先生はこの方法で気管チューブを抜いていると思います。メリットは、抜管中に道中にある分泌物を根こそぎ吸引しながら気管チューブを抜けるということに尽きます。

 しかし、今から10年程前あたりから、「吸引抜管は加圧抜管に比べて有意に術後の無気肺が多い」という話が出てきました。吸引抜管の過程で、分泌物と一緒に肺内の空気まで吸い込んでしまうのが無気肺の原因ではないか?というお話です。で、それ以降加圧抜管が一般的になりました。

 加圧抜管は、口腔内と気管内をできるだけ十分に吸引した後に、麻酔バッグ(もしくはアンビューやジャクソンリース)を加圧して、患者さんに大きく息を吸わせた状態でカフの空気を抜いて気管チューブを抜去するという方法です。しかし、この方法の場合、「もし口腔内に分泌物が残存していた状態で、カフの空気を抜いた後気管チューブを抜去するまでの間に患者さんが息を吸い込んでしまうと、カフの隙間から肺の中に汚い口腔内分泌物を吸い込んでしまう」という危険があります。そこで、この方法で気管チューブを抜く際には、
(1)抜管前に、患者さんの肺を思いっきり(後は空気を吐くしか無いという状態まで)膨らませておいて
(2)その直後に気管チューブのカフエアを抜き
(3)気管チューブと気管内壁の隙間から患者さんの肺内の空気が吹き出している間に(肺内の空気が吐き切られる前に=次の吸気が始まる前に)
(4)気管チューブを素早く抜き去って、
(5)後は口腔内の分泌物は患者さんの声帯にブロックしてもらう
という手順が(理論上)必要になります。そのため、「麻酔科医師と看護師が呼吸を合わせてエイ!ヤ!とチューブを抜く」必要があるのです。
 まあ、もっとも「焦って乱暴に抜管するくらいなら、少々の分泌物の誤嚥には目をつぶって紳士的に管を抜いた方が良い」というお考えの先生も居られますし、その辺りはいろいろなご意見があるかもしれません。

 以上、先ずはご参考まで。
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この回答へのお礼

とても分かりやすい回答ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

これからもオペナースとして頑張っていきたいと思います。
またよろしくお願いします。

お礼日時:2009/08/11 20:59

抜管の手順は


(1)口腔内を吸引する
(2)気管内を吸引する
(3)カフ付きチューブならカフの空気を抜く
(4)抜管する
(5)口腔内を吸引する
(6)マスクを当てる
というわけで(4)以外はNsの介助を必要としますから麻酔医と呼吸をあわせることが大切なんです。
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この回答へのお礼

すばやい回答ありがとうございました。
これからも頑張って勉強していきます。

お礼日時:2009/08/11 20:55

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