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「Calling」の日本語訳と「天職」について

英語の「Calling(=呼ばれる)」には「天職」という意味があり、だから、「呼ばれる」方に進んでいけば「天職」に辿り着ける、というような大和言葉の言葉遊びのような話を聞きました。

へえ~と思い調べてみると、「Calling」には「呼ばれる」という意味は無く、「呼ぶこと」とか「召集」という意味しか無く、それだったら「自分が呼んだもの」が「天職」だろう、と思いました。

「Calling」の日本語訳の解釈はこれで合っていますか?
(そもそも、be動詞とセットになっていないing形はどういう意味を持つのでしょうか?)

あと、「呼ばれる方に進んでいけば天職に・・・」の言葉遊びについてはどう思われますか?「Calling」に「呼ばれる」の意味が無いので、やはりおかしいですか?

宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

callという語は、神が人を呼ぶーーという意味合いが生じることがあります。



たとえば、聖書の中に以下の文(元はギリシア語、その英訳)
His divine power has granted to us all things that pertain to life and godliness, through the knowledge of him who called us to his own glory and excellence,  
IIペテロの手紙第2 1章3節
というのは、私たちをご自身の栄光と徳によってお召しになった方を私たちが知ったことによって、主イエスの、神としての御力は、いのちと敬虔に関するすべてのことを私たちに与えるからです。

ここのhim who called usを「私たちをお召しになった方」と訳しています。

つまり、神様の呼びかけなのです。
このことから、callingという名詞は、神様が召したこと(神様が人の名前を呼ぶこと)→神様からの神託・召命という意味合いを持った天職ーーという意味になるわけです。

マザー・テレサは、列車に乗っていた時、神様の呼びかけを聞き、それに従って、インドで生涯奉仕するように導かれ、彼女はインドで働き続けました。これぞcallingという単語の真意です。

以上、ご参考になればと思います。
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この回答へのお礼

ということは、学問的にはやはり「呼ぶこと」という意味になるが、ニュアンスとしては「(人間からすれば)呼ばれる」という意味が含まれている、ということで宜しいのでしょうか?

また、ご説明を聞く限りですと、「Calling(=呼ばれるの意)」という英単語に「天職」という意味もあるというよりは、「呼ばれる」という意味がすでに「天職(=神の呼びかけ?)」そのものを指している、という感じでしょうか。

(ちなみに、「Calling」は名詞ということで宜しいのでしょうか?)

参考になりました、お返事いただけると大変ありがたいです。
他の方からの回答もお待ちしております。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/19 21:03

そうです!


この場合のcallingは、「呼ばれる」という動詞的なニュアンスではなく、「呼びかけ」→そこから派生して「天職」という感じの「名詞」で間違いありません。

もう少し、細かく分解してみましょう。
calling を英英辞典で引くと、主に2つの意味があり、その2つ目が
2) occupation, profession, vocation, trade, careerなどで表される所の、いわゆる「仕事」(といっても、高度な意識や技術や精神性の伴うプロ級の仕事というニュアンスで、priest= 神父などの聖職者やphysician=医師やnurse=看護師などを想定しているようです。)であるのは、どの辞書も共通ですが、
その「仕事」の動機づけとなるものを表現した1番目の意味としては、
辞書によって微妙に違い、

ある辞書では
1) a divine call or summons つまり、「神」からの呼びかけ、お召し、おぼしめし、召集、まねき
となっている一方、別の辞書では、
1)' a strong inner urge to follow an occupation, etc; vocation
つまり、「心の内側」から湧き起る仕事への衝動、或いは「心の内側」から仕事にかりたてる力・・・となっており、必ずしも神が介在しない解釈もあるようです。

まあ、日本語訳では、その「呼びかけ」の源泉が「神」なのか「心の内側」なのかは問わず、(お金を稼ぐだけではない、その人ならではの)仕事、つまり「天職」或いは「使命」と訳されることが多いようですね。


さて、callingは、ドイツ語のberuf(ベルーフ)に当たり、プロテスタンティズムを発展させたカルヴァンによれば、神が与えたもうた「天職」たる職業労働に「禁欲」的に精を出すことは、神の栄光のための行為であると同時に、各々の「救いの確信」をもたらすものであり、そうした「天職」に邁進した人々の努力の集積が、近代資本主義の発展に役立ったということになります。
こうした考えを理論化し、名著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(プロ倫)を世に問うたのが、有名なマックス・ウェーバーでした。
(参考URL)
http://school.pokebras.jp/e36315.html
http://www.philosophyguides.org/decoding-of-webe …
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この回答へのお礼

辞書や解釈によっても違うのですね。
ただ、

>「心の内側」から湧き起る仕事への衝動、或いは「心の内側」から仕事にかりたてる力

を「神からの呼びかけ」と解釈をする手もありますね。

参考になりました、回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/09/10 22:50

さらなるご質問がある場合、「補足」を使うと、スムーズにいく場合が多いのでご利用なさるとよいと思います。



★ということは、学問的にはやはり「呼ぶこと」という意味になるが、ニュアンスとしては「(人間からすれば)呼ばれる」という意味が含まれている、ということで宜しいのでしょうか?
→見方を変えれば「呼ばれる」でしょうが、英語の意味はcallingではあくまでも神様・天を中心に「呼ぶ」という意味だと思います。確かに、古い英語では~ingで受動態の意味をもっていたような表現(This house needs repairing.のrepairingは受動態の意味を持つ)もありますし、たとえば、I had a calling. と言えば、召しにあずかったということで、召されたーーという意味に日本語ではなりそうですが、あくまで神のお呼びの声があったーーということだと思います。

a strong urge towards a particular way of life or career; vocation (オックスフォード新英英辞典)
このurgeというのが神の語りかけだったりするわけです。

★また、ご説明を聞く限りですと、"calling(=呼ばれるの意)"という英単語に「天職」という意味もあるというよりは、「呼ばれる」という意味がすでに「天職(=神の呼びかけ?)」そのものを指している、という感じでしょうか。
→God is calling you. には
(1)神はあなたを呼んでいる
(2)あなたを(牧師など)特定の職につかせようとしている。
ーーという2つの意味があります。

★ちなみに、"calling"は名詞ということで宜しいのでしょうか?
→もちろん名詞です。

以上、ご参考になればと思います。
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この回答へのお礼

>さらなるご質問がある場合、「補足」を使うと、スムーズにいく場合が多いのでご利用なさるとよいと思います。

「補足入力」欄はそう使えば良かったのですね。
次からそうしたいと思います。

>英語の意味はcallingではあくまでも神様・天を中心に「呼ぶ」という意味だと思います。

よく分かりました!

参考になりました、回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/09/10 22:56

No.1&3さんと交互の回答になりましたが、要するに語形から言えば


'call'という語が先ずあって、
動詞として、「呼ぶ」など、(be calledで「呼ばれる」)
名詞として、「叫び(声)」など色々な意味があり、「使命、天職」という意味もあります。
http://eow.alc.co.jp/search?q=call&ref=sa

これが、’calling’となると、
’Someone is calling’(誰かが呼んでいる)というように、動詞の進行形で用いられることもありますし、名詞としては、以下の意味で使われます。
1.呼び声
2.招集、呼び出し
3.訪問
4.神のお召し、使命、天職◆【語源】神が宣言(call)したこと
5.強い衝動[希望]
http://eow.alc.co.jp/search?q=%22calling%22&ref=hk

上記でおわかりのように、callもcallingも、それ自体は能動態(動詞的には誰々が「呼ぶ」、名詞的には誰々からの「呼びかけ」という用法)であり、受動態(受け身:即ち「呼ばれる」ないしその名詞形)の用法ではありません。

まあ、あまりこの点を、日本語で深く考えてみても、益々こんがらがるばかりなので、出来れば、英語の意味を探る時には、英単語や文章の意味を知るセンスを磨くためにも、英英辞典や英語のwikipediaなどで確かめられることをお勧めします。
英英辞典の例は、前回に述べましたので、wikiの例を挙げてみましょう。

http://en.wikipedia.org/wiki/Calling
を見ると、サブタイトルとして、「コブクロ」の歌まであるのには驚きましたが、
最初の3つ(Religious calling, Effectual calling, Vocation)
をご覧頂けると、callingのニュアンスが、よく呑み込めるのではないかと思われます。

ここにあるように、やはり、callingには、Religious callingの用例にある通り、(神からの)呼びかけ→天職、使命という意味があり、前回書いたように、プロテスタンティズム(特にカルヴァン)でよく使われ、且つ実践されたと書かれていると思います。
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この回答へのお礼

なるほど、大変よく分かりました。
私的には「~ing」形は必ずbe動詞とセットになって「現在進行形」として使われるものだとばかり思っていましたので、少し混乱してしまいました。

>まあ、あまりこの点を、日本語で深く考えてみても、益々こんがらがるばかりなので、出来れば、英語の意味を探る時には、英単語や文章の意味を知るセンスを磨くためにも、英英辞典や英語のwikipediaなどで確かめられることをお勧めします。

非常に丁寧に教えてくださったので、oozora2000さんの説明だけでも大方分かったような気がします。

参考になりました、回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/09/10 23:01

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