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【電気】「開閉器」と「配線用遮断器」は同じ意味で同じものですか?

配線用遮断器には過電流遮断器が付いてる?

開閉器には過電流遮断器が付いていない?

分電盤に過電流遮断器が付いているのに過電流遮断器機能付きの配線用遮断器を付ける意味ってありますか?

開閉器でいいのでは?

A 回答 (2件)

> 「開閉器」と「配線用遮断器」は同じ意味で同じものですか?


別々な役目がある電気機器として考えます。

1)開閉器
「開閉器」は負荷機器を頻繁に開閉できるように製作されています。
「開閉器」にもいろいろな種類があります。通常は手動で入/切
して設備や装置を運転/停止させますが、それぞれ電気的寿命や
機械的寿命が決まっています。なお、配線用遮断器に比べ開閉頻度
や開閉寿命が長くなっています。
その他、過電流検出機構がありませんので、過電流が流れても開く
ことができません。
ただし、5~10倍程度の過電流であれば開路することができますの
で、過電流継電器を追加接続しますと開路することが可能になりま
す。

なお、負荷機器の運転条件(状況)により異なりますが、モータなど
を遠方にて開閉できる「電磁開閉器」があり、この機種ですと、
モータの負荷電流を数百万回(電気的寿命)開閉できるものもありま
す。

問題点として、開閉器以降の配線で種々の理由で短絡事故が発生し
ますと数千A以上の過大な電流が流れます。
開閉器はこのような過大な電流は遮断できず、大きく損傷すること
があります。

2)配線用遮断器
配線用遮断器以降の配線で種々の理由で短絡事故が発生しますと
数千A以上の過大な電流が流れます。
配線用遮断器はこのような過大な電流でも安全で確実に遮断できる
ように製作されています。

過大な電流と言っても設備(変圧器容量など)の違いにより、数千A、
数万Aから百万A以上になるため、配線用遮断器には幾らまでの
短絡電流であれば、安全で確実に遮断できるかを決めてあります。

また、大きな短絡電流を遮断した場合、遮断機の開閉機構もある
程度、ダメージを受けますので規格上、短絡電流を遮断できる回数
は3回となっています。

通常、想定される電流として定格電流がありますが、定格電流の
開閉回数は500~1,500回程度とされています。
これにより負荷機器の開閉は開閉器が担当し、配線用遮断器は普段
は入れたままとし、点検の時に切る。或いは、工場にて仕事が終わ
る夕方に切るような頻度の少ない使用方法が良いとされています。

> 配線用遮断器には過電流遮断器が付いてる?
配線用遮断器は過電流遮断器の一つですので、特に、断りが無い
限り過電流遮断機構が内蔵されています。

> 開閉器には過電流遮断器が付いていない?
開閉器には過電流遮断器は付いていません。
開閉器は、ある程度の過電流であれば開路することができますので
別に過電流継電器を設けることにより過電流も遮断できるようにす
ることも可能です。
また、先に示した電磁開閉器がありますが、モータの過負荷保護と
してサーマルリレー(熱動形過電流継電器)を一体化して接続してい
ます。この場合は、過負荷などの過電流であれば、検出して開路す
ることができます。

なお、開閉器にある程度の短絡電流であれば遮断できる機能を付加
した一体型の機種も「マニュアルモータスタータ」として製作、販
売されるようになりました。

> 分電盤に過電流遮断器が付いているのに過電流遮断器機能付きの
> 配線用遮断器を付ける意味ってありますか?
> 開閉器でいいのでは?
分電盤に種々な設備や機械、装置があり、それぞれ運転条件、状況
が異なりますので、開閉器で良いとは言えません。

簡単な例として、複数の部屋に電源を供給している分電盤に過電流
遮断器が1台あり、各部屋には複数の開閉器で区分した例です。
一つに部屋で事故があり短絡電流が流れますと、開閉器では検出で
きず、また、過電流も遮断できません。
この結果、分電盤に設けた過電流遮断器(配線用遮断器)が開いて電
源から切り離すことができます。
だだし、事故を起こしていない他の部屋まで電源がなくなります
ので、停電の被害が波及します。

この状況は特にテナントが入るビルなどでは問題となりますので、
分電盤の主回路用として大きな容量の過電流遮断器(配線用遮断器)
を設け、各テナントには個々の過電流遮断器(配線用遮断器)を設け
停電の被害が波及しないように計画(保護協調)、製作されます。
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この回答へのお礼

みなさん回答ありがとうございます

お礼日時:2016/11/20 17:01

漏電です

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