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イオン結合は強い結合→水に溶けやすい、かたくてもろい
の意味がわかりません。なぜ結合が強いと水に溶けやすく、かたくてもろいのですか?

A 回答 (1件)

イオン結合の物質は確かに水に溶けやすいです。


イオン結合 例えば塩化ナトリウムNaClは、
Na+ + Cl- → NaCl というように、陽イオンと陰イオンがクーロン力で結びついて結晶となり固体となっています。
水の分子 と イオン結合を作っているイオン物質(陽イオンと陰イオン) では 陽イオンと陰イオンが結合する力よりも、
水分子の中に混ざっていく力の方が大きいため、水に溶けやすくなっています。
イオンと水分子との結合の方が強いと考えても良いですね。

>かたくてもろいのですか?
固くて脆いという性質は非常に意味の広い表現で、大学の専門課程で習っても一筋縄でいかないです。

イオン結合性物質の結晶は、結晶を作っている原子が規則正しく並んでいて、しかも陽イオンと陰イオンの配列が決まっています。
原子の並びが少しずれてしまうだけで、電荷が同じイオンが隣に来てしまって同じ電荷は反発しますから、そこから一気に破壊してしまいます。

柔らかくて粘い材料というと冶金屋の私は、金や銅などの金属を思い浮かべるのですが、
金属材料は原子が規則正しく並んだ結晶があり、その結晶の中に転位という構造欠陥が初めから存在していて、その転位が結晶を造っている原子を動きやすくしています。
金属材料の場合、原子同士には多少の相性があるのですが、電荷の正負はなく、結晶中の原子が外部からの力で少しずれても原子同士の結合がいきなり切れてしまう訳ではないです。
転位の他にも結晶の変形機構が沢山あるので、金属材料はイオン結合の物質と比較すると、柔らかくて粘い傾向が強いです。

本当に勉強するなら、大学の化学や材料系の学科に進学しないといけないようなご質問です。
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