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日本語を勉強中の中国人です。「わかりにくくて申し訳ありません」と「わかりづらくて申し訳ありません」とどちらが好印象を与える言葉でしょうか。にくいとづらいの違いについてうろ覚えですが、1つは物事の性質自体を述べる表現に対して、もう1つは人間の能力を疑う表現に聞こえるようで、後者を避けたいものですね。あと「がたい」も似ている意味の表現のようで、どういう使い方でしょうか。「わかりがたくて申し訳ありません」もありますか。

また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします

A 回答 (12件中1~10件)

No.5でコメントした者です。


 すでに書いたように、「がたい」はちょっと別に考えるほうがよいでしょう。使える場面が限られます。自信がなければ、使わないほうが無難でしょう。
 ちなみに、下記のようなときに使われます。↑の【1】から引用します。こういう言葉を適確に使えればカッコいいでしょうが、むずかしいと思います。
===========引用開始
 まず結論を書く。中国のかたなら、答えは簡単。「がたい」は使わないほうがいい。
「得がたい」「信じがたい」「許しがたい」「近寄りがたい」「捨てがたい」「忘れがたい」「言いがたい」などの使い方があるが、これは一種の慣用句のようなもの。
 どういう場合に使えるのかを論理的に説明するのはむずかしい(これも「説明しがたい」と言えなくはない)。しかも「がたい」には古くさい印象があるので、無理して使う理由はない。
===========引用終了

「にくい」「づらい」と違いに関して、質問者は
〈1つは物事の性質自体を述べる表現に対して、もう1つは人間の能力を疑う表現に聞こえる〉
 とお考えのようですね。
 いろいろ調べてみましたが、〈人間の能力を疑う表現〉という考え方は見当たりません。いったいどこで見たのでしょうか。信頼できそうなものを見てみましょう。

1)「~にくい」と「~づらい」 日本語センター
https://www.nihongo-c.co.jp/blog/blog-entry-110. …
===========引用開始
「~にくい」というのは、「~難い」という漢字が当てられることで分かる
ように、「~するのが難しい」という意味です。
一方、「~づらい」は「~辛い」という漢字を使うので、「難しい」というより
は、「~することを精神的、肉体的に負担に思う」という時に使います。
つまり、「~づらい」の方が「ストレスがかかる時に使う」と言えます。
更に、「~」の部分に入る動詞にも違いがあります。
「~づらい」は話者がその行為をすることを負担に思うということですから、
「~」に入る動詞は「書く」、「食べる」、「読む」などの話者の意図的な動作
である必要があり、「降る」とか、「乾く」、「破れる」というような、
自然現象を表す動詞や非意図的な動詞と結びつけることができないのです。
それに対し、「~にくい」は意図的な動詞、非意図的な動詞の両方につくことが
できます。
===========引用終了
 ずいぶん断定調で書いていますが、やや乱暴です。「そういうことが多い」くらいに考えるほうがよいでしょう。
 No.7のかたのコメントにもあるように、「乾きづらい」が「間違い」とは言えないような。「非意図的」な「治りづらい」だって「間違い」ではないでしょう。


2)「~にくい」と「~づらい」NHK放送文化研究所
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/urao …
===========引用開始
 辞書を見ても、「づらい」は「動詞の連用形に付いて、その動作をすることに困難を感じる意を表わす。」「心理的に抵抗が大きい意に使う場合もあり、物理的に困難である意を示すこともある。」(小学館・日本国語大辞典)

(略)

もう少し小型の辞書では、「づらい」は「…するのが耐え難い。」「…(し)にくい」の意。(学研・現代新国語辞典)とあります。「にくい」は「…することが難しい」意味とあります。
出現時代は「にくい」が古く、10世紀には用例があります。「づらい」は19世紀になってから登場します。
「にくい」から「づらい」へ移行しているとも言えます。
「にくい」の方が長く使われ、「づらい」がだんだん台頭してきたと考えられます。
また、「づらい」は自分の心理的な抵抗感、「にくい」はやや客観的な困難さと区別する人もいるようです。
借金を頼み込む場合、「頼みにくい人」は誰が頼んでも貸してくれそうにない人、「頼みづらい人」は度重なる借金でこれ以上自分に貸してくれないか、別の個人的事情で自分には貸してくれそうにない人という違いがありそうです。
===========引用終了
 歴史的な違い以外は諸説あって、決定的なものはなさそうです。


3)「にくい」「つらい」「がたい」の違いについて 旅する応用言語学
http://www.nihongo-appliedlinguistics.net/wp/?p= …
 当方が確実に読み取れることは下記の2点です。
・「にくい」が一番用途が広い
・「がたい」が一番用途が狭い


4)気が付きづらい きょうのことばメモ
 個人ブログですが、書き手は近年各メディアでひっぱりだこの辞書編纂者で、信頼できるかたです。
http://www.asahi-net.or.jp/~qm4h-iim/k991114.htm
 いろいろ書いていますが、歴史的な話以外に結論はよくわかりません。こういう微妙な問題に関してちゃんとした書き手が書くと、こういう曖昧な書き方になるものです。

 ほかにもいろいろありますが、もうやめておきます。
 当方の結論はかわりません。

「〜がたい」は特殊な用法に限られます。 
「わかりがたくて申し訳ありません」は不自然です。

「わかりにくくて申し訳ありません」と「わかりづらくて申し訳ありません」ならほとんど同じ印象です。あえていうなら、「にくい」のほうが淡々と述べている感じです。〈物事の性質自体を述べる表現〉と言えそうです。
 それに比べて「づらい」のほうがほんの少し主観的かもしれません。でもその差はほんのわずかです。
 どちらを使っても同じようなものです。
 ただ、「づらい」は使い{づらい/にくい}ことがあるので、迷ったら「にくい」を使うほうが無難です。
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この回答へのお礼

何度もご親切に説明していただき誠にありがとうございます。おかげさまで、いろいろな意見を拝見できて、だいぶ理解できるようになりました。大変助かりました。

お礼日時:2019/10/01 18:15

1.


a.
「にくい」「づらい」に関しては、基本的に理解なさっているとおりで、

「にくい」⇒状態的に困難。
「づらい」⇒能力的に困難。

で合っています。

・彼の論文はわかりにくい。⇒論文の表現が、わかりにくい状態だ。(=表現が下手だ)
・彼の論文はわかりづらい。⇒論文の表現が、私の能力的にわかりづらい。(=内容が難しい)

b.
「(私の言っていることが)わかりにくくて申し訳ありません」
⇒私の言っている内容が、わかりにくい状態で申し訳ありません。
⇒「私の表現が下手なためです。ごめんなさい。」というニュアンス。

「(私の言っていることが)わかりづらくて申し訳ありません」
⇒私の言っている内容が、あなたの能力的にわかりづらい状態で申し訳ありません。
⇒「私の表現が下手なためで、申し訳ありませんが、若干は、あなたの能力的な問題も含まれています。」

どちらかと言えば、
「(私の言っていることが)わかりにくくて申し訳ありません」
のほうが無難と思いますが、厳密に順番をつけるのは難しいですね。

「わかりにくい表現で申し訳ありません」

のようにすれば、印象は若干よくなると思います。

c.
「がたい」⇒感情的に困難。

とお考えになってよいでしょう。
「(私の言っていることが)わかりがたくて申し訳ありません」
という表現はできません。
(相手の感情は不明なので)

・〇〇さんのおっしゃることは、とうてい納得しがたい内容です。

のように使います。
もう少しやわらかく表現する場合は下記のように。

・〇〇さんのおっしゃることは、納得いたしかねます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変いい勉強になりました。

お礼日時:2019/10/01 17:56

まず、例文を変えます。

主語は「わたし」だとします。
① しにくい
② しづらい
③ しがたい

この場合、
③ しがたい
だけ意味が違います。これは、「状況的にできない」と言っているのです。

① しにくい
② しづらい
は、現在、同じ意味です。
① しにくい → ② しづらい
と変化し、
① しにくい
を使う現代日本人はほとんどいません。

① しにくい
を使うのは、在外日本人ぐらいです、わたしのように。
(在外なので、日本語の変化が外からよく見えるんですよね。)

つぎに、例文を、あなたのにしましょう。
主語は「このわたしの説明」にします。
⑴ わかりにくい
⑵ わかりづらい
⑶ わかりがたい

この場合は、
⑶ わかりがたい
という言い方はしません、「状況的にできない」という文脈が考えられないからです。

⑴ わかりにくい
⑵ わかりづらい
については、上の説明と同じです。

⑴ わかりにくい → ⑵ わかりづらい
となりました。

もともとの意味の違いは、
「にくい」:「能力的にできない」
「つらい→づらい」:「心情的にできない」
「かたい→がたい」:「状況的にできない」
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この回答へのお礼

早速のご意見ありがとうございます。いろいろとても参考になりました。

お礼日時:2019/10/01 17:54

参考までに。


これは日本語だけが持つ難しい問題なんだよね。
英語であれば、アルファベットの26文字で表現しなくてはいけない、
中国語も漢字のみで表現をしなくてはいけない。
ところが、日本語は漢字だけでなく、平仮名やカタカナも使う。
そのため、人によっては同じことでも別な言い方もできてします。
そして、その使い分けにもルールらしきものは無い。
それは年代によっても違いがあり、日本人自体でも混乱しているんだよ。
日本人でも使い分けで迷うのだから、外国人ではどうしようもないかも。

ちなみに、質問文は最近の若い世代の日本人よりきれいな文章だよ。
本当に中国人なのかな?。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。勉強、頑張ります。

お礼日時:2019/10/01 17:45

#5=#6さんの回答が正しいです。



「~にくい」は客観的に困難であること、「~づらい」は精神的に苦痛を伴うことに用いる表現です。
ですが、最近、日本語話者でも特に言葉の意味を考えずに使う人たちを中心に、
苦痛を感じそうにもないことにまで「~づらい」をつかうようになってきており、
「~にくい」よりも多く見かける表現になってきました。
しかし、きちんと区別をしておくほうが良いと私は考えます。

「~がたい」は古い表現でもありますが、いつでも「~にくい」に言い換えられる訳ではありません。
「~がたい」は「固い」から来た表現です。何かの要素のために「できない」ことや、めったにはおこらないことを意味します。

・「にわかに信じがたい話だ」=すぐには信じられない
 この「~がたい」は「~にくい」に言い換えた場合、通じなくはないが少々不自然な日本語となります。

・「ありがたいお話をいただいた」=めったに聞けない(良い)話をしてもらった
 この「~がたい」を「~にくい」に言い換えることはできません。
 「ありがたい」は感謝の意味の「ありがとう」の語源です。

さて、質問文に出てくる「わかりにくい」と「わかりづらい」ですが、
「わかりにくい」だと、客観的に言って理解が難しいことを意味しています。
これに対して「わかりづらい」というのは理解しようとする人にとっては難しく苦痛を伴うことを意味します。
ですので、人間の能力を疑う表現に聞こえてもおかしくありません。
「わかりがたい」だと、めったなことでは理解できないなどの意味になってしまい、不自然な日本語になります。

「~がたい」は限られた表現にだけ使われますので、使わないでおくほうが良いでしょう。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございます。いろいろいい勉強になりました。

お礼日時:2019/10/01 17:43

こんにちは。



「~づらい」は、「心身的苦痛を感じる状態に用いる」ということになっているようですが、「乾きづらい」もけっこう使われていますね。
これをすべて「まちがい」などと言えるかどうか。

https://search.yahoo.co.jp/search?p=%22%E4%B9%BE …

「治りづらい」は、人の行為ではなく、「非意図的」な現象でしょうが、これもけっこう使われています。というか、ごく普通の使い方では?

https://search.yahoo.co.jp/search?p=%22%E6%B2%BB …

まあ、傷が「治りにくい」と、「つらい」のは確かにそうだけれど、、、。

saburoo
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2019/10/01 17:40

No.5でコメントした者です。


 修正します。

「にくい」と「がたい」の違いは諸説あります。
 ではなく、
「にくい」と「づらい」の違いは諸説あります。
 です。
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この回答へのお礼

はい、承知いたしました。ありがとうございます。

お礼日時:2019/10/01 17:37

まず、「がたい」はおすすめできません。

堅苦しい(やや古い)言い方で、自然に聞こえる場面を限られます。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%8C%E3%8 …

「にくい」と「がたい」の違いは諸説あります。
 どちらが好印象かという質問なら「人それぞれ」としか言いようがありません。
 ただ、「にくい」のほうが用途が広いようです。こちらのほうが無難でしょう。
 詳しくは下記をご参照ください。

【日本語の正しい方はどちらですか にくい づらい】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12230355567.html
 以下は一部の抜粋(重言)。
===========引用開始
【~がたい、~にくい、~つらい】
http://meew.air-nifty.com/diary/2007/11/post_131 …
〈「~づらい」は心身的苦痛を感じる状態に用いる〉は、そんな気がする。
〈「~にくい」は客観的状態を表わす〉はどうなんだろう。こう書いてしますと、〈「~づらい」は主観的状態を表わす〉ということになりかねない。それはちょっと違うと思う。
『明鏡国語辞典 第2版』にあるとおり、「~にくい」はどちらに〝も〟使うのだろう。
「~にくい」は意図的・非意図的のいずれの動きにも使う。
「~にくい」は客観的な理由による困難さも表す。

 役に立ちそうな例文を多少加工して、もう一度並べる。
1)燃え{△づらい/にくい}薪
2)バスが遅れ{△づらい/にくい}
3)通り{△づらい/にくい}車イス(〈心理的に苦痛を伴う場合だったら〉「づらい」)
4)燃え{△づらい/にくい}(「づらい」は〈心理的な抵抗を感じるとき〉)
5)壊れ{△づらい/にくい}(「~づらい」は非意図的動作には使いにくい)
6)×雨が降りづらい(自然現象をあらわす動詞)
7)×冷えづらい冷蔵庫(非意図的な動詞には付きにくい)

 6)7)は「にくい」が使えるのだろうか。
 6)は「雨が降りにくい」は、論理的にはアリだけどなんかヘン。
「陽があたりにくい」ならアリかもしれないが、通常は「陽があまりあたらない」「陽あたりがよくない」と言うのでは。
 7)は「冷えにくい冷蔵庫」は、論理的にはアリなのだろうか。ちょっとヘンな気もする。
「熱をもちにくい素材」「電気を通しにくい素材」あたりなら自然に感じるけど。

 さて、1)~5)を確認する。
 たいていの場合はどちらも使えるが、1)~5)のようなときは、「~づらい」は使いにくい。いつでも「使えない」ではないので、むずかしい(泣)。
「~づらい」が使えるのは心理的な要因が絡むとき……という傾向がありそう。
「~にくい」は一部の例外以外は使える。
 むずかしいことはわからないが、個人的な方針は決まった。
 基本的に「~にくい」を使っておけば間違いない。「~づらい」はよほど自信がもてるときでなければ使わない(笑)。
===========引用終了
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この回答へのお礼

ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。いろいろとても参考になりました。

お礼日時:2019/10/01 17:36

No.3です。



ついうっかり。
「にくい」の例を間違えました。

英語には日本人には発音しにくい音がたくさんある。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。理解できました。

お礼日時:2019/10/01 17:30

「づらい」は漢字では「辛い」と書き、これは感情表現です。


感情表現なので、無生物には使えません。
心理的抵抗を感じたり、肉体的に苦しい、つらいときに使い、
できることなら、その行為をやめたいという含みがあります。

思いつめた顔をしていたので、彼に声をかけづらかった。
靴擦れで足が痛くてたまらず、歩きづらかった。

「にくい」は漢字では「難い」と書き、これは客観表現です。
単純に「むずかしい」というときに使います。
多くの場合、こちらを使うほうが正しく、また無難です。

外国語の習得は難しい。

最近は両者を混同し、間違った使い方が多くありますが、
この二つの接尾語は使い分けが必要な言葉です。

最初のリンクに出てくる「洗濯物が乾きづらい」、
洗濯物がなかなか乾かないので困る、と言いたのはわかるのですが、噴飯物です。
https://www.nihongo-c.co.jp/blog/blog-entry-110. …
https://99bako.com/1498.html
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。大変いい勉強になりました。参考ページもしっかり拝見いたしました。

お礼日時:2019/10/01 17:29

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