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 私は技術士の一次試験を水産部門で受けようと考えている者です。
 しかし、技術士の問題集も水産部門はあまりなく、どのような勉強法をすればよいのか分かりません。とりあえずHPサイトの「技術士受験を応援するページ」「技術士第一次試験を解こう!」のメールマガジンを見ています。また、テクノ社の「技術士<補>大全」を注文しているのですが、それ以外に水産部門の問題集はないでしょうか。
 水産技術士の方、技術士補の方、どのような参考書などでどのように勉強されたのでしょうか。 今勉強中の方はどのような書籍をお使いでしょうか。
 どんな些細な情報でも結構です。教えていただけないでしょうか。

A 回答 (1件)

電気部門の技術士です。

現在ご自身がどのような立場でどんな仕事をなさっていて、技術士受験について何合目に有るかわかりませんので一般論を申し上げます。

技術士試験は建設系とそれ以外でまったく様相が異なります。建設系とは建設部門のみならず、農業部門における農業土木、電気部門における電気鉄道、応用理学における測量など官庁向けに監理技術者やコンサルタントとしての地位が確立されている部門とそれ以外とをいいます。
水産部門でも漁港、養殖施設などを専門にされているのであれば「建設系」であり、水産加工とか冷凍などであればそれ以外です。
建設系ならば建設部門の参考書プラス専門分野の雑誌、論文などを10年分さかのぼるほか、官庁の白書などを調べて政策を知る必要が有ります。

「その他」の部門は書く技術者自身が専門家という位置づけになります。たとえば機械屋で塗装を専門とされている方、化学屋で耐熱プラスチックの専門家などです。
その他系の人であれば過去問題から動向をつかんでその部門全体の一般知識を万遍なく答えられるように勉強し、専門分野での最新の動向を整理しておく必要があります。

技術士に求められる姿を理解することがもっと重要です。建設系であれば官庁の求める一般的基準を満たせばよいことになり、その他系であれば、その分野の幅広い常識プラス自己の深い専門性があることが条件になります。単に深い専門性があるだけでは合格できません。

1次試験の問題はその部門全般の基礎的知識を網羅しており、2次試験の問題もI-1を除いてその分野の専門的な基礎を網羅しています。2次試験問題が数年後に天下りして1次試験に出ることが多く見られます。
したがってまず過去問題の分析と整理からはじめるのが基本です。

建設系についてはある程度合格の基準が明確であり、受験者も多く、参考書の需要もありますが、その他系についてはほぼ師弟関係に近いような技術やコンサルティング能力の伝承がなされていて、参考書も多くありません。その他系で受けられる方はテクノ社の過去問題集を入手し、先輩技術士やJMAM等の受験講座の技術士から指導を受け、ご自身で10年分の専門誌から参考資料を作る(たいていパイプファイル数冊になる)ことで勉強を進めてきているはずです。

元来技術士制度はその他系を念頭においた制度のため1次合格者が技術士補となって技術士の指導を受けながら経験を積み2次試験をうけるというスタイルでした。

現在は実務経験年数で受験可能ですが、相変わらず2時の答案テクニックには技術士からの指導を受けたかどうかで合否が大きく左右されます。(技術士しか知らないノウハウがあるというのでは有りません。最新の技術士動向に通じ、専門分野の広い知識を背景にして、高度で専門的な科学技術の応用を必要とする課題の設定と解決方法を経営者や関係者にわかりやすく要点を伝える能力が有り、実際に問題解決をどう進めてきたかがわかるように書けばよい)

もちろん専門的事項については個々人ごとに異なり、守秘事項も多く公開されている模範答案も限られています。したがってI-1は添削指導を受けることが主体となります。

なお、建設系は資格取得による直接的なメリットがありますが、その他系は資格は「独立コンサルタント」の看板でしかなく、資格をどう活用するかは本人次第です。ただし技術士会のネットワークや技術士だから会える地位の人、任される仕事というものが有ります。数年の受験期間と数十万円の費用をかける価値があるかどうかよく考えてください。

なお、多忙な現役技術者であればあるほど勉強時間の確保が難しくなります。受験機関の参考書は有用です。(JMAMなら1次用、2次用それぞれ20cm近い分量があり、過去問題の整理、模範解答、記述式問題の回答例などが整理されています)。ただし、自分で専門分野の資料を整理することがもっとも有効です。コピー機やスキャナを使い資料集め、インデックス付け、キーワード抽出、サブノート作成などを数年かけて行うほか、関連する資格に挑戦して基礎を固めることが役立ちます。(機械であればボイラとか公害防止、電気なら電気主任とか情報処理などです)


(直接的なメリットの大きさと難易度からすれば弁理士や税理士をお勧めします)
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この回答へのお礼

 大変詳しい内容で驚きました。
 私は参考書や問題集などに頼ることだけを考えていたのですがそれでは甘いのですね。もっと自立して、自分なりに資料を整理することを心がけます。
 ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/05 23:32

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