

No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ご質問のように、再結晶の際に2種類の溶媒を混合する操作はしばしば行われます。
順を追って説明します。(1)ナフタレンを熱いメタノールに溶かす。この操作である程度濃い溶液を作ります。飽和である必要はありません。
(2)熱いままの状態で水を少しづつ加えます。水が入ることによって、ナフタレンの溶解度が低下します。
(3)水を加えていくと、ある時点で、濁りが生じます。この時に、溶液は飽和(あるいはわずかな過飽和)になっています。
(4)この飽和溶液をゆっくりと冷やすとナフタレンの結晶が生じ、再結晶が行われたことになります。ゆっくり冷やすことによって、より大きく、純度の高い結晶が得られます。急冷すると、結晶が急速に成長し、その際に不純物が取り込まれることがあり、純度が低下する場合があります。
なお、メタノールだけで再結晶することも可能ですが、1種類の溶媒だけでは、溶解度が高すぎて、溶質に対して溶媒が少なくなりすぎ、操作が困難になる場合などに上述の方法が使われます。また、飽和溶液が作りにくいとか、再結晶溶媒の選択に困って、やむを得ず使う場合もあります。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
-
再結晶でエタノールを加えた理由
化学
-
再結晶
化学
-
ジベンジリデンアセトンの再結晶溶媒
化学
-
-
4
トルエンと水の混合溶液の沸点が下がるのはなぜですか?
化学
-
5
メタノールで洗浄、吸引する理由
化学
-
6
再結晶
化学
-
7
カラムクロマトグラフィーが上手くできません・・・
化学
-
8
溶液が白くにごります
化学
-
9
ジベンザルアセトンの合成(アルドール反応)の副生成物の除去方法
化学
-
10
トルエン
化学
-
11
アセチルサリチル酸
化学
-
12
再結晶に使える溶媒の条件
化学
-
13
融点と純度について、
化学
-
14
アセトアニリド合成の際に・・・
化学
-
15
カフェインの再結晶(混合溶媒法)
化学
-
16
ニトロ化の最適温度
化学
-
17
副生成物
化学
-
18
ジベンザルアセトンの収率を上げるには?
化学
-
19
pKa のリストを探してます
化学
-
20
ベンゾインのヒドリド還元における立体選択性
化学
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
NiS,CoS,MnS,ZnSについて
-
結晶子と結晶粒の違いは何ですか?
-
面間隔の意味がわかりません
-
ポリプロピレンを溶かす溶剤
-
再結晶化を繰り返すとなぜ純度...
-
粉末と結晶の違い
-
再結晶のとき。。。
-
高分子物質の結晶化度は何に依...
-
フラスコの壁をこすると結晶が...
-
カフェインの再結晶
-
p-ニトロアセトアニリドについて
-
オストワルド成長について
-
アセトアニリドの再結晶について
-
①塩化アンモニウムの結晶には、...
-
水酸化ナトリウムを放置すると...
-
ニトログリセリンって
-
再結晶後のアセチルサリチル酸...
-
高分子のX線構造解析(SAXS,WAXS)
-
食塩水と砂糖水の見分け方
-
trans-及びcis-ジクロロビス(...
おすすめ情報