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建築士独学中です。

鉄筋コンクリート構造のところで
「耐震壁の壁厚が20cm以上ある場合、壁筋を複配筋とする。」

とある一方で、

壁式鉄筋コンクリート造のところで
「耐力壁の厚さが18cm以上の場合、鉄筋は複配筋とする。」

とありました。
RC造で耐震壁を用いたら壁式RCと同じではないかと思ったのですが、
厚さの規定が異なるので、別種の構造と捉えたほうがいいのでしょうか?

それとも耐震壁と耐力壁の意味合いに大きな差があるのでしょうか?
例えば単なるRCでは耐力壁と言葉は使わないし、逆に、壁式RCでは耐震壁とは言わない、ということはありますか?

A 回答 (1件)

RC造の場合、一般的には柱梁を用いたラーメン架構をさすものと考えられます。


その場合の「耐震壁」は基本的に、柱梁に囲まれて(枠フレームといいます)いること、鉛直荷重は周辺の柱が負担すること、水平力のみを負担することが標準と思われます。
枠フレームの梁幅は、壁厚の2倍が標準とされています。

壁式構造の場合、一般的には正に壁のみを用いているわけです。
その場合の「耐力壁」は、水平力を負担すると共に鉛直方向力をも負担する必要が生じます。枠フレームとしての柱梁は標準では存在しません。
壁式構造の梁幅は壁厚と同一が標準です。

壁式の壁はラーメンの壁と違い、複合応力を負担する必要がありますので、必要となる鉄筋量は多くなります。
なので、18cmから複配筋とする必要があるのだと考えられます。

とはいえ、ラーメンの場合でも18cm以上の場合は一般的に複配筋にします。
規準的に「複配筋としなければいけない」のが単に20cm以上なだけだと考えられます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
耐震壁と耐力壁はまったくの別物だったんですね。
双子なのにずっと気づかず同一人物だと勘違いしていた様な情けなさです。
大変分かりやすい回答で、実務に沿った意見も参考になりました。

お礼日時:2007/04/05 00:17

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