一回も披露したことのない豆知識

以下、参考書に掲載されている問題(H10 東大)なのですが、解説の意味がよく分かりません。どなた様か、アドバイスお願いします。
問題文の要旨は、人間同様に動物も「だます」という行為をするのだ、というもので、視力がとても悪くなった飼い犬(Bully)が、主人(Lorenz)が帰宅したとき、時々誤って主人に吠えてしまう、という場面に次の文が続きます。(問題は下線部に適切な英文を入れよというものです。)

「 After realizing his mistake,Bully would rush past Lorenz and bark angrily at a neighbor's gate,as if_____________. 」

解答例
1 he had seen a stranger there
2 there were something strange going on there
3 that were his intention all the time

そして解説には、
ここは完了形を使う場面なので1の had seen を saw に変えることはよくない。また、there were...の構文の意味を活かすために、2のwereを had been にすべきでない。さらに、3はwereを had been にしてもよい。
とあります。

正直、さっぱり分かりません。どの番号の解答も、過去形、過去完了形どちらでもいいように思えます。
よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

【解答例の1と2について】



○ 解説がおかしいのではないでしょうか。その理由は、解説文(または解答)を書いた人が解答例の1と2に関して「ダブル・スタンダード」を用いているということです。

○ 時系列で「事実」を並べてみます。

 (ア) Bullyが勘違いして飼い主に吠えた。
 (イ) Bullyが飼い主に気づいた。
 (ウ) Bullyが(照れ隠しに)別のものに吠えた。

○ 解答をみると、1の解答例は(ア)の行為の理由づけ、2の解答例は(ウ)の行為の理由づけになっています。

○ すなわち、「だれかを見た」というのは(ア)の行為(飼い主の吠えてこと)に対しての理由づけであるのに対して、「何かが起こっている」というのは(ウ)の行為(別のものに吠えた)の理由づけになっています。そのことに解説者が気づいていない(?)ことが混乱の原因ではないでしょうか。

○ 解答の中で表さなければならないこと、すなわち「as if」以下で表さなければならない内容は、(ア)の行為(Bullyの勘違い)に対する理由づけでなければならないのに、解答例の2において解説者は(ウ)の行為の理由づけをしてしまっているのです。

○ 確かに「as if」以下の部分は、文法的には主節の「would ... bark」にかかる副詞節ですが、内容的にはその前の英文の中で述べられているであろう「barked at Lorenz ...」に対する理由づけだと考えられます。したがって、(ウ)よりも前に行われた行為である(ア)の理由を示すためには、1の内容であっても2の内容であっても「過去完了形」を使わなければならないはずです。

○ 1と2についての結論です。1の「as if he had seen a stranger」は良いと思いますが、2は「there had been something going on there」でなければならないのではないかと思います。

【解答例の3について】

○ 3の解答例については「were」のみが正解で「had been」はおかしいと思います。

○ 日本語に訳すと「そうすること(吠えること)がいつもの自分の心構えを表すものであるかのように」となりそうです。

○ もしBullyが、今回の件に懲りて今後は吠えないのであれば、「had been」でも良さそうですが、「ごまかす」という行為をすることは、Bullyとしては「これからもそうするかもしれない。」という心境なのでしょう。

○ したがって、「単なる過去の出来事」ではなく「今後も続く習慣」であると考えることができるので、「had been」ではなく「were」が良いと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
とりあえず、今のところ解答例1、2とも、googoo1956さんの言われるとおり過去完了系が望ましいのでは、と考えております。
やはり、Bullyは間違って主人に吠えてしまったのですから、今吠えている理由ではなく、最初間違ったときの言い訳が成立しなければならないと思っています。つまり、何であの時主人に吠えてしまったのか、と。
とすると、今の段階では、googoo1956さんのお考えが腑に落ちます。
なお解答例3については、「最初(間違って吠えた時)からそのつもり(隣の門に吠えるつもり)だった」ととらえれば、過去完了の方がむしろ適切に思いますが、英文にall the timeがありますので、wereであっても時間の幅を読み取れるので、それでも可かなと理解してます。
いずれにしましても、お世話になりました。

お礼日時:2007/12/16 19:26

#4です。


補足の欄でのお尋ねにお答えします。

“There had been something strange goin on there”だと、どうしても「変なことが起こっていた(が、今はもう終わっっている)」のニュアンスになります。
終わったことに対して吠えているのは、やっぱり変です。

“he had seen a stranger there”「見知らぬ人を見た」について言えば、さっき見た人が今いなくなっているとしたら、どこかに隠れているということですから、吠えまくってもおかしくありません。

なんだか英語の回答ではなくなってしまいました(汗
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この回答へのお礼

再びのご回答、ありがとうございました。

私は「終わったことに対して吠えている」のは、それほど違和感はないのですが、これはd-yさんのおっしゃるとおり、もう英語の問題ではなく国語の問題ですね。
ただ、had beenにしてしまうと、完了のニュアンスになるというのは不勉強でした。完了進行形というのは、継続のニュアンスになるとばかり思っていましたので。このあたり、せっかく教えていただいたのでもう少し勉強してみようと思います。

お礼日時:2007/12/16 19:37

もう夜中なので、簡単にコメントさせていただきます。



この件に関しては、「距離感」の問題として捉えると、感覚的に理解しやすくなるのではないかと思います。

時制を1つ前にずらすと、以下の2つの距離を表すことができます:
1、現在からの距離(現在→過去/過去→過去完了という距離)
2、現実からの距離(事実→仮定/現実→虚構という距離)

今回の件に関しては、一見時制の問題に見えるかもしれませんが(実際、時制を操作するのですが)実は2の「現実/事実からの距離感」が問題にされていると理解したほうがいいと思います。

(この件に限らず、時制や仮定表現全般を理解するためにも、この2つの距離感は区別する習慣をつけたほうが良いと思います)

つまり<1>では、sawにすると「まるで不審者に対して吠えるように」という比喩表現になってしまうので不適切なのです(ここで言いたいのは「あたかも、不審者でも目にしたように」という仮定/虚構の話なので)。

<2>では、時制の一致によってthere wasとなるところをthere wereとして仮定のニュアンス出しているので(かの有名なI wish I were a birdという文法説明用の例文と同じ)そこはいじらない方が良いです。there had been had beenとすると、時制・タイミングの問題になってしまいます。

<3>は、<2>と関連していますが、that had beenにして時制・タイミングの問題(仮定の話ではなく、実際に起こったことの順序の問題)としてとらえても文章が自然に流れます。なにせ、犬の考えたことを推測しているだけなので。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。

実は、わたしもKazu_creatorさんのように、距離感で捉えるようにはしているのです。英語には現実形、非現実形というものがないので仕方なしに現在形、過去形で代用していると考えています。
この場面では過去形にせよ過去完了形にせよ、すべて非現実の世界を述べていると読み取りましたが、Kazu_creatorさんはどうやら違うように捉えていらっしゃるようですね。
考える材料はいただきましたので、あとは一人でじっくり考えさせてもらいます。

お礼日時:2007/12/16 19:52

時系列・タイミングの問題です。



Bully would rush past Lorenz and bark angrily at a neighbor's gate
「勘違いに気づいた後、照れ隠しに隣の門に向かってほえている」という主節の文章の時点が基準となるポイントですから、まずそれを抑えてください。

それから次に、as ifの後に来るそれぞれ文章のタイミングをみていきます。


(1)he had seen a stranger there
この文章は「見知らぬ人を見た」ということですが、上に書いた基準のポイント(「勘違いに気づいた後、照れ隠しに隣の門に向かってほえている」の時点)では「見知らぬ人」はいなくなっています。(・・・というか、最初からそんな人はいないのですが、Bullyとしては「さっきは変なやつがいたんだ」という演技をしているわけです)
つまり「見知らぬ人を見た」のは「門に向かってほえている」のより前のタイミングですから、このタイミングの違いを表現するために、過去完了を使って“had seen”と言います。

(2) there were something strange going on there
「変なことがおこっている」というのは、「隣の門に向かってほえている」のと同時進行ですから、主節のwouldの時制と同じく、過去形の“were”で言います。
ここで"had been"としてしまうと、「(その前の時点で)変なことがおきていた」のに「(今)ほえている」という感じになって、ちょっと変です。

(3) that were his intention all the time
「ずっとそういう意図だった」は、「隣の門に向かってほえている」と同時進行ですから、(2)と同様に過去形の“were”でOKです。
また、この文章を過去完了“had been”にすると、“all the time”「ずっと」という言葉が入っていることもあって、(1)で説明したタイミングの違いではなく、「その前の時点から継続してずっと」のような「継続」の意味を表すことになると思います。
だから、ここでは、“were”も“had been”両方OKになります。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。

でも、やはり、といって申し訳ないですが、(1)には(2)の、(2)には(1)の論理がそのまま当てはまりはしないのでしょうか?

(1)についても、「変なやつをみている」のは「門に向かって吠えている」のと同時進行と考え、また(2)についても、「さっきは変なことがおきていたんだ」と演技をしている、と考えることはできないでしょうか? (無理があるでしょうか?)
また、逆に(2)の『「(その前の時点で)変なことがおきていた」のに「(今)ほえている」という感じになって、ちょっと変です。』という考えを、(1)にも当てはめ、「(その前の時点で)変な人を見た」のに「(今)ほえている」のはちょっと変です、とも言えてしまいそうです。

補足日時:2007/12/13 22:03
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Something had been going on there


なら良いと思います。
There had been だとどうしても「そのとき起こっている」が伝わらないように思います。分詞の going on と相性も悪いと思います。
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2 there were something strange going on there


は going on があるので「何かがそのとき起こっている(ような)」なので、完了にしてしまうとフィーリングが伝わらないのでは。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
私もそのように考えても見たのですが、there had been something going on thereとしても、≒Something had been going on there.ととらえ、「そのとき起こっている」というニュアンスはだせるような気がするのですが。どうなんでしょう?

補足日時:2007/12/13 16:46
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
他の方にもご指摘いただきましたが、there had been something going on thereはどうやら完了のニュアンスが強いようなのですね。
完了進行形は継続のニュアンスが強いと思っていましたので、これを機会に改めて勉強させていただきます。

お礼日時:2007/12/16 19:57

1 he had seen a stranger there


2 there were something strange going on there
3 that were his intention all the time


>ここは完了形を使う場面なので1の had seen を saw に変えることはよくない。
もとの文がhe has seen a stranger thereという文で
その仮定法過去he had seen a stranger thereとすべきだからです。

>また、there were...の構文の意味を活かすために、2のwereを had been にすべきでない。
there is something strange going on thereがもとの文で、その仮定法過去there were something strange going on thereです。

>さらに、3はwereを had been にしてもよい。
とあります。
1同様、もとの文がthat has been his intention all the timeとも考えられますが
that is his intention all the timeと考えることができるのです。
それぞれ仮定法過去にすると
that had been his intention all the time
that were his intention all the time

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。

ただ、分からないのはそこなんです。1、2とも、どうしてどちらかの時制に、しかも、1、2で違う時制に限定されてしまうのでしょうか?

つまり、2がありえるのでしたら1もhe sees a stranger thereをもとに、he saw...として、「(その時)見かけぬ人がそこに見えているかのように、吠えたものであった。」
また、逆に2はthere has been something strange going on thereをもとに、there had been...として、「(以前から)何か奇妙なことが行われている(いた)かのように、吠えたものであった。」
と考えるのは、何かかなり不自然な点、もしくは文法的な誤りがあるのでしょうか?

補足日時:2007/12/13 16:24
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
NooGardeさんをはじめとして、たくさんの方からアドバイスをいただきましたので、とりあえずここでいったん締めさせていただき、それを参考にあとは一人でじっくり考えていきます。
また何かありましたら、よろしくお願いいたします。

お礼日時:2007/12/16 20:01

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