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『新・基本英文700選』(鈴木長十・伊藤和夫 共編 駿台文庫)に、つぎのような英文とその訳が載っています。

「There is no telling how far science may have progressed by the end of this century.(今世紀の終わりまでに科学がどこまで進歩しているか、見当もつかない。)」( 「There is no telling」は太字。「how far」と「may have progressed」はイタリック。)

 本書は、この英文の中で「may have progressed」が、記憶すべき慣用句であると言っている(それでイタリックになっている)のですが、この慣用句を用いた例文を5つくらい知りたいです。普通、「may have p.p.」は「~したかもしれない」などという意味になるうえ、上の文章のような、「may have progressed」の慣用句としての使い方は、辞書などで調べてもわからなかったからです。

 よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

はじめまして。



だいたいの回答は出ていますが、わかり易く補足します。

ご質問1:
<記憶すべき慣用句であると言っている(それでイタリックになっている)のですが>

これは慣用句ではありませんし、この参考書でイタリックになっているところは、必ずしも慣用句ではありません。(この参考書の使用経験者です)

この参考書でイタリックになっているところは単に「重要項目」として取り上げているだけです。それが慣用句の場合もありますが、全てがそうではありません。


ご質問2:
<「may have p.p.」は「~したかもしれない」などという意味になるうえ>

1.この意味の用法では、「過去推量」という用法に分類されます。

2.これは、
must have pp「~したにちがいない」
can’t have pp「~したはずがない」
などと同じ分類になります。

3.ご質問のmay have progressedはこの「過去推量」の用法ではありません。


ご質問3:
<上の文章のような、「may have progressed」の慣用句としての使い方は、辞書などで調べてもわからなかったからです。>

慣用句ではないので辞書に載っていないからです。

1.ご質問の用法は「未来完了」の用法になります。

2.このmayはwillと同じ用法で使われています。

3.Mayには推量として、未来のことに言及する用法があります。その場合の訳は、「~かもしれない」となることもありますが、単に「~だろう」と訳した方がきれいな訳になることがあります。

4.そのような場合は、willとほぼ同じ「単純未来」のニュアンスで訳すことになります。

そして、その時に使われるhave+ppは「過去」のことに言及しているのではなく、単に進歩するという動作の「完了」を示唆しているのです。

「完了」は時制ではありません。ただ、動作が「終了している」ことを示す、動作の状態を表す文法用語で、訳では「~してしまう」というニュアンスになります。

5.ご質問文はまさに、そのwillの訳がぴったりはまる「未来完了」なのです。
例:
how far science may have progressed by
=how far science will have progressed by
(直訳)「~までにどれだけ科学が進歩してしまっていることだろう(かはわからない)」
→(意訳)「~までにどれだけ科学が進歩している(かはわからない)」


ご質問3:
<「There is no telling」は太字。>

これが慣用句ですね。

There is no tellingで「~はわからない」というイディオムです。これは、そのまま覚えた方が早いです。


ご質問4:
<「how far」と「may have progressed」はイタリック。>

呼応関係にあるからです。

1.how far自体は、「どこまで」という「距離」を問う疑問詞として覚えておかれるといいでしょう。

2.ただ、この2箇所がイタリックというのは、progressという動詞を使って「どこまで進歩するか」という疑問文を作る場合の疑問詞は、このhow farを使うこと、と指示しているのです。

3.一方で、may have progressedの「未来完了」としての使い方も注記しているのです。


以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/21 19:05

”may have p.p.” は、初学者用の文法書には次の1の用法しか挙げられていませんが、少し上級の文法書や辞典は2、さらに3(今回の用法)用法にも触れています。



1.過去に対して推量のmay がかぶさった、「~したかもしれない」
2.現在完了に対して推量のmay がかぶさった、「(今ではもう)~してしまったかもしれない」
3.未来完了に対して推量のmay がかぶさった、「(未来のある時点までにはもう)~してしまっているかもしれない」

例えば、次のような記述がなされています。

(1)
『ウィズダム英和辞典』(第2版)

“may have done”
(might have doneより高い可能性を表すが, ほぼ同じ意味で用いることも多い)
(a) 過去の可能性 …したかもしれない
[例文] “Jim's late.” “He may have missed the bus.” 「ジムは遅いね」「彼はバスに乗り遅れたのかもしれない」 ≒Perhaps he missed [has missed] the bus.
(b) 現在・未来時における完了の可能性 …して(しまって)いるかもしれない
[例文] They may have gone out by now. 彼らは今ごろはもう外出しているでしょう.

この(a)が私の1、(b)が2及び3にあたるわけです。

(2)
Michael Swan, “Practical English Usage”(OUP, 第3版、p.317)

“May/might have …” can sometimes refer to the present (これが私の2にあたります) or future(私の3にあたります).
[例文] I’ll try phoning him, but he may have gone out by now.
[例文] By the end of this year I might have saved some money.

(3)
Rosemary Aitken, “Teaching Tenses” (Longman, p.135, p.137)

・Actions predicted for the future, with a future time marker especially with “by”:
[例文] I may have seen him by tomorrow.
・Logical probability of actions affecting a point in future time (with a future time marker)
[例文] (I started to work.) I may have finished by 5 o’clock.

そういえば、porcoさんの挙げられた英文にもちゃんと未来の時点を示すもの(future time marker)として、by the end of this centuryという表現がありますね。

駿台文庫の件の本が「英文の中で ”may have progressed” が、記憶すべき慣用句であると言っている(それでイタリックになっている)」というのも、わが国の初学者用の参考書などにはこの用法が説明されていないことが背景にあるからではないでしょうか。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/21 19:04

個人的に言わせてもらえば?日本英語だと思います。

言い回し的には
私英語では、This is anywhere too therefor science to advanced may have been more natinality within opposite to the century.
今世紀の可能な限りの条件において、前進する科学は...というぐあいかな?これはあくまで参考まで本題ですね。
It takes be before too necessary may have been before to progress...
I just message from someone to may have been progress...
I took most brings time before may have took progressed...
意外とこんな感じだと思うんですが、
may have progressed を慣用句で覚えるということですが700選の英文すべてを覚えればかなりの力になります。聞けば東大合格したという話も聞きます。ですから慣用句どうこで覚えるよりイントネーションで覚える方がいいと思います。試験では、文法解きより
イントネーション解きの方が早いし英会話でも使える英語を話せると思います。あくまで参考まで!
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/21 19:01

may have progressedは特別な慣用句ではありません。

質問の趣旨は、なぜ未来完了にmay+have+ppを使っているのかということだと思いますが、これは他に言い様がないからです。英語では助動詞を重複して使うことができませんので、未来の話でもmay+have+ppと言うしかないですし、英語的には全く普通なのです。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/21 19:00

参考までに書いてみます。


イベントを表現するときに大切なことがあります。それは時間です。「時間軸のどこに」ということに注意を払わなくてはいけません。そのために必要になるのが3つの時間点です。まず話し手が聞き手に話をしているのは「いつ」かということです。これを「発話時刻:ST(speech time)」と呼びます。 次にイベントが起きたのは「いつ」かということです。これは「事象の生起時刻:ET(event time)」 と呼びます。最後は話し手がそのイベントを「時間軸のどこに」心を置いてみているかということです。これを「参照時刻(話し手の視点): RT(reference time)」と呼びます。この時間の概念は直説法の動詞にのみ適用され接続法の動詞には適用されません。何故なら接続法の動詞で表現される「心象風景」は具体的に「時間軸のどこに」も位置を持たないからです。それは直説法の動詞 と相対的な位置関係を持っているだけです。
つまり、その「心象風景」が参照時刻以降に起きると話し手が思うときは、「接続法現在形」となり、参照時刻以前に起きると思うときは「接続法現在完了形」となるということです。
あなたのお示しの例文「There is no telling how far science may have progressed by the end of this century.」では、「the end of this century」が参照時刻です。そして「by」という言葉によって「心象風景」は参照時刻以前に起きると話し手は思っているということが分かります。だから「接続法完了形」の「have progressed」が使われているのです。
「may」は言うまでもなく「法助動詞」で、話し手の心的態度を表わしています。つまり、この「心象風景」のeventが五分五分の可能性で起きるだろうと話し手が思っているということを示しています。

以上、これからの中高生英語教育の参考になればと思い書きました。
他のヨーロッパ諸国語に比べ(そのために学習者の多くは挫折します。)、「接続法」は英語では簡単なのだからちゃんと教えてもいい時期だと思います。でも教え方を間違えるとあの「集合論」を導入したときと同じように英語教育界もまた大混乱を起こすでしょうね。でも当局は一切関知いたしませんのでご承知おき願います。(爆笑問題!)
まっ、いいか。ということで、失礼します。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/21 18:59

確かに「may have p.p. 」では、次のような例文が有って、


「昨日、時計を忘れたかも知れない」と過去の推量となるようです。
I may have lost my watch yesterday.

ところが、「may have progressed」では、未来の推量であり、
どちらかというと未来完了の
I'll have finished my homework by seven.
「7時までには宿題をすましているだろう。」に近い、というご指摘と思います。
 
「may have progressed」の「~したかもしれない」という過去の例
Passengers may have progressed through the queue at a different speed, but they fed into the same security lines in the checkpoint itself.
乗客は異なる速さで行列を進んだかもしれない、しかし、チェックポイントにおいて同じセキュリティ線の中に入って行った。

「may have progressed」は、
前後に過去に関係する語があれば、「~したかもしれない」  
前後に未来に関係する語があれば、「~となっているかもしれない」
となると推測します。

未来の例も探そうとしましたがなかなか見つかりません。
検索時のヒントですが、次のようにハイフンでつなぐと連続した句で検索できます。
may-have-progressed
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この回答へのお礼

 有難うございました。

お礼日時:2008/07/20 17:28

こんちは



>> 本書は、この英文の中で「may have progressed」が、記憶すべき慣用句であると言っている(それでイタリックになっている)のですが、この慣用句を用いた例文を5つくらい知りたいです。普通、「may have p.p.」は「~したかもしれない」などという意味になるうえ、上の文章のような、「may have progressed」の慣用句としての使い方は、辞書などで調べてもわからなかったからです。<<

これは特に慣用句ではないと思います。だから特に慣用句の辞書にでていなのです。
質問者さんのおっしゃるとおり、「may have p.p.」の一つのp.p.で
may have achieved/invented/discovered/developed などと同じはずです。

ご参考まで

この回答への補足

早速の回答、有難うございます。すると、「may have progressed」が、「may have p.p.(~したかもしれない)」だとすると、この本のような訳になるのでしょうか。訳文と、文法が合わないように思います。

補足日時:2008/07/20 14:49
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/20 14:56

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