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簿記の過去問をやっていて、貸借対照表と10月中の諸取引にもとづいて、合計試算表を完成させなさいという問題がありました。
貸借対照表に書かれている商品が合計試算表では繰越商品になっていたのですが、10月中の取引に商品を仕入れたり売り上げたりしているのになぜ貸借対照表の商品は金額がそのままで合計試算表(10月31日)に繰り越し商品として書かれているのでしょうか?

A 回答 (1件)

こんにちは


繰越商品を使う商品の記帳方法は3分法と呼ばれる処理方法です。

1.商品を仕入れた場合    → 仕入勘定に記帳(費用)
2.商品を売り上げた場合   → 売上勘定に記帳(収益)
3.期末の棚卸額を資産へ振替 → 繰越商品(資産)

期中は、商品の仕入れは仕入勘定に記帳し、売り上げた商品は売上に
記帳します。 ここでは繰越商品へは記帳しません。
しかし、費用収益対応の原則というものがありますので、仕入を全て
費用として計上することはできません。

期末に販売していない商品は、資産へ振り替えなければならず、
決算時に売上に対応する『売上原価』を求める必要があります。
そこで登場するのが繰越商品です。 残っている商品を資産として
翌期に繰り越すための勘定科目です。

売上原価の求め方は、下記の通りです。

期首商品棚卸高 + 期間中の総仕入高 - 期末商品棚卸高

期首にあった商品に、仕入れた商品を足して、残っている商品を
差し引けば販売された商品の原価がわかりますね。

従って、期末に棚卸を行って、期末商品棚卸高を求めます。
これが繰越商品です。 

この期末商品棚卸高は翌期には、期首商品棚卸高となります。
期間中は、繰越商品として残しておき、決算時に仕入勘定もしくは
売上原価勘定で、売上原価を求めるのです。

>10月中の取引に商品を仕入れたり売り上げたりしているのになぜ
>貸借対照表の商品は金額がそのままで合計試算表(10月31日)
>に繰り越し商品として書かれているのでしょうか?

従って、期間中は期首商品棚卸高が表示されているのです。

<例>

期首商品棚卸高 1,000 期間中の総仕入高 10,000
期末商品棚卸高  800
※売上原価の計算は仕入勘定を使用する。

<決算仕訳>

仕入  1,000 / 繰越商品 1,000
繰越商品 800 / 仕入    800

これで、仕入勘定の残高は、10,200となり売上原価が求まります。

こんな感じでよろしいでしょうか?
なにかあれば補足してください。 それでは
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この回答へのお礼

詳しく説明していただきありがとうございます^^

お礼日時:2010/02/28 00:29

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