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よく「お申し込み頂けますようお願いいたします」という表現を目にしますが、このときに使う「頂けます」は誤用ではないでしょうか?
「頂けます」とは、私の知る限り、可能の意味を表す謙譲語だと思っています。
これをいうなら「頂きます」を使って、「お申し込み頂きますようお願いいたします」と思うのですがどうでしょう?
文法的に上手に説明して頂けると助かります。
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

「頂く」を使うのであれば、おっしゃるとおり、


「お申し込み頂きますようお願いいたします」
としなければなりません。
これが本来の表現でしょう。
ただ、「頂く」は謙譲表現ではありますが、「申し込む」という行為自体が強制的ニュアンスを含んでいるため、自らを下げて相手に敬意を表するという本来の謙譲の意図が全うされているとは言えない印象の文になってしまいます。

そこで、
「(あなたが為すところの)お申し込み(という恩恵を私たちが)頂くことができますようお願いいたします」
という意図で、
「お申し込み頂けますようお願いいたします」
という文が作られたのではないか、と推測します。
この意味で、おっしゃるように可能の用法のつもりで使っているのでしょう。
この場合、「申し込む」の主語と「いただく」の主語は異なることになります。
しかし、この「いただく」は「お申し込み」の補助動詞として使われているため「お申し込みいただく」は一つの動詞とみなされるべきです。
つまり、ひとつの動詞に2つの主語が混在していることになり、それが違和感の原因であり誤用たる理由にもなるのでしょう。

こういった文を作ってしまう方は多いですが、「強制的ニュアンスを消したい、薄めたい」という意図を表わすためには、「お申し込みを賜りますようお願いいたします」などとすれば効果が多少は出るように思います。
  
  
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この回答へのお礼

ご回答をいただきならが、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
「お申し込みいただく」は、ひとつの動詞に2つの主語が混在していることがよくわかりました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/25 21:42

♯5です。

ついでにもうひとつ...
常体に変えてみると
「申し込んでいただけますか」→「申し込んでもらえる?」
「申し込んでくださいますか」→「申し込んでくれる?」
となりますが
「申し込んでいただきますか」は「申し込んでもらう?」
になり、「誰が」???ということになってしまいますから
「お申し込み頂きますようお願いいたします」は間違いです。
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この回答へのお礼

加えてのご回答ありがとうございます。
「お申し込み頂きますようお願いいたします」もやはり、正しいとは言えないようですね。
気をつけたいと思います。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/25 21:52

まず「お申込み頂く」という表現が間違いです。


補助動詞「~していただく」はひらがなで書きます。

「頂く」は
 (1)「大切にする・敬い扱う」という意味
 (2)「食べる・飲む」の謙譲語
「戴く」は
 (1)「ありがたく受ける」という意味
 (2)「もらう」の謙譲語 

次に、わかりやすいように疑問形にしてみると
「お申し込みいただけますようお願いいたします」→「お申込みいただけますか」
「お申込みくださいますようお願いいたします」→「お申込みくださいますか」
になりますが
「お申込みいただきますようお願いいたします」→「お申込みいただきますか」???
になり、意味が通じません。
○「お申し込みいただけますようお願いいたします」
○「お申込みくださいますようお願いいたします」
×「お申込みいただきますようお願いいたします」
ということになります。

「~いただく」と「~くださる」の使い分けは、こちらを参考になさってください。
http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/keig/c01c26.html


 
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この回答へのお礼

ご回答いただきながら、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
「頂く」と「戴く」の違いまでよくわかりました。
また、疑問形にしてみることで敬語表現の正誤が判断できるという方法があることを知ることができました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/25 21:49

主語を省略して、二つに分けられる文章を、一つの文章にしちゃってるからですね。


敬語は主語を明確にして、原文を考えるのが近道です。(めんどくさいですが。)

主語を省略しない原文は、たとえば「あなたが申し込みをしてくれるよう、私はお願いする」です。

これを敬語化すれば、「(あなたが)お申込みをなさって下さいますよう、(私は)お願い致します。」です。

申し込みを「する」の尊敬語が「なさる」で、「くれる」が「下さる」です。
しかし二重敬語で少々くどいから、「お申し込み下さいますよう」とするのが一般的です。

「頂く」は「貰う」の謙譲語で、この謙譲表現を活かせば、「私は(あなたに)申し込みをして貰うようお願いする」と言う、「私」が主語の一つの文章と考えなければなりません。

「お申込みなさって頂きますようお願い致します」となりますが、これも二重敬語を避け、質問者様が仰る「お申込み頂きますよう」となります。
「なさって」の省略形の敬語ですね。

また、「頂けますよう」と言うのは、カ行の活用の問題で、敬語の種類は変化しませんが、「頂け」とした場合、質問者様が仰る通り、可能や自発の意味が発生します。
「頂ける」だと「貰うことが出来る」と同義です。

これは「ご注文の方、以上で宜しかったでしょうか?」って言う、過去形敬語モドキと同様かと思いますよ。
活用に変えるコトで、やや「婉曲」「遠回し」な表現にすれば、丁重に感じるからでしょう。

最近は「頂く」(貰うの謙譲)と、「承る」や「伺う」(受けるや聞くの謙譲)などが混同されてるんです。

正しくは
「コチラでご注文を承ります/伺います」(コチラで注文を受ける/聞く)
などと言うべき局面で、「コチラでご注文頂けます」(コチラで注文を貰うことが出来る)
などと言いますね。

「コチラでご注文を頂きます」(注文を貰う)でも意味は通じますが、やはり注文は受けるとか聞くが正解で、敬語使用者が「違和感」を感じるから、何とか敬語感を増そうとして、「頂け」って言っちゃうんじゃないでしょうか?
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この回答へのお礼

ご回答いただきながら、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
敬語は主語を明確にして原文を考えるというご説明で、そのほかにいただいた回答もよくわかるようになりました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/25 21:46

自信ありませんが、いただくはもらうの謙譲語です。


いただきます。=もらいます。
いただけます。=もらえます

お願する時は「OOしていただけませんでしょうか。」と言います。
「OOにご協力いただけますようお願いたします」
「OOにご協力くださいますようお願いいたします。」

「OOにご協力いただきますようお願いいたします。」
いただきますようは少し押し付けるような感じがします。
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この回答へのお礼

ご回答いただきながら、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
「~いただきますよう」でも少し押しつけるような感じがすることがわかりました。
他の表現がいいみたいですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/25 21:37

正しくは「~くださいますようお願いいたします」なのですが、


「くださる」では敬意の程度が低いように感じられるせいか、
「~していただきますようお願いいたします」
という間違った表現がされることが少なくありません。
「~していただく」の主語は「私」です。
「自分が~してもらう」ように願うということはあり得ません。
比べてみてください。
「手伝ってくれるよう頼む」(くれる→くださる)
「手伝ってもらうよう頼む」(もらう→いただく)
その誤りを回避するために生まれたのが
「~していただけますようお願いいたします」
です。
“~してもらえることを願っている”
ととるなら、「もらえる」(もらうことが可能)は自分の“する”ことではないので、それを「願う」と言えないことはないからです。

一番いいのは
「~くださいますようお願いいたします」
です。
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この回答へのお礼

ご回答いただきながら、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
「~くださいますようお願いいたします」
という表現であれば、敬語の程度が低いと思われるかもしれませんが、自分としては違和感を感じません。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/25 21:34

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