「一気に最後まで読んだ」本、教えて下さい!

いつも回答をありがとうございます。
A.Waleyの源氏物語英訳(桐壺)を読んでいます。
わからないところを教えていただいて
少しずつ読んでいかれればと思っています。
英語の勉強もしたいと思っています。
続きをよろしくお願い致します。

1)

Now he turned to the messenger and asked eagerly for all her news.

●今帝は使いの者へ顔を向け、そして彼女の知らせのすべてについて熱心に尋ねた・・・・・?

2)

And when she had given him a secret and faithful account of the sad place whence she had come,she handed him the mother's letter:

●そして彼女は秘密と彼女が行って来たところの悲しい場所の正確な報告を帝に与えた時、彼女は彼に(更衣の)母親の手紙を渡した。

secret・・・・・秘密と訳すのですか?

whenceはあまり見ない単語ですが・・・ここはwhereでもいいのでしょうか?

she had come・・・・ここをshe had goneとするとまた意味が違ってくるのでしょうか?

3)

”His Majesty's gracious commands I read with reverence deeper than I can express,but their purport has brought great darkness and confusion to my mind.”

●「私が言葉で表現することができるよりもっと深く畏敬の念を持って読んだ帝の寛大な命令は、しかしそれらの意味は大変な暗闇と混乱状態を私の心にもたらした・・・・・?

commands・・・・命令でしょうか?

ここではbutを使って前半を否定したと理解していいのでしょうか?
”His Majesty's gracious commands I read with reverence deeper than I can expressに続く動詞がない感じなので訳の通りが悪い感じになってしまいました。

4)

All this,together with a poem in which she compared her grandchild to a flower which has lost the tree that sheltered it from the great winds, was so wild and so ill-writ as only to be suffered from the hand of one whose sorrow was as yet unhealed.


●All this,together with a poem in which she compared her grandchild to a flower which has lost the tree that sheltered it from the great winds

このことすべてを、彼女は大変な風から保護する木を失った花に彼女の孫をなぞらえた歌と一緒に、・・・・・?


●was so wild and so ill-writ as only to be suffered from the hand of one whose sorrow was as yet unhealed.

悲しみが今のところでは癒えていない人の手に苦しんでいるほどにとても取り乱して、・・・ill-writがわかりませんでした。

wasがどこから続いているのかわかりません。All this~?

so・・・・as to~の構文だと思うのですがonlyの部分が訳せません。

handは手でしょうか?

よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

1)Now he turned to the messenger and asked eagerly for all her news.



>今帝は使いの者へ顔を向け、そして彼女の知らせのすべてについて熱心に尋ねた・・・・・?

● ask for ~ は「要求する」→「聞かせてくれと頼む」です。

2)And when she had given him a secret and faithful account of the sad place whence she had come,she handed him the mother's letter:

>そして彼女は秘密と彼女が行って来たところの悲しい場所の正確な報告を帝に与えた時、彼女は彼に(更衣の)母親の手紙を渡した。
>secret・・・・・秘密と訳すのですか?

● secret は形容詞で、faithful と並列で、どちらも account に掛かっています。

原文は「あはれなりつること忍びやかに奏す」ですので、secret は「しのびやかな」を訳しているものでしょう。

直訳すると、「そして彼女がそこから戻ってきたところの悲しい場所についての、忍びやかで正確な報告を語り終えますと、彼女は母君からの手紙を帝に渡しました」です。

>whenceはあまり見ない単語ですが・・・ここはwhereでもいいのでしょうか?

● 古い言葉ですね。現代でも時々見ます。whence = from which です。

>she had come・・・・ここをとshe had goneとするまた意味が違ってくるのでしょうか?

● 命婦は、更衣の母の館から宮中に帰ってきたわけですので、she had goneとすると、更衣の母の館から、他所へ行ってしまったことになります。

3)”His Majesty's gracious commands I read with reverence deeper than I can express,but their purport has brought great darkness and confusion to my mind.”

>「私が言葉で表現することができるよりもっと深く畏敬の念を持って読んだ帝の寛大な命令は、しかしそれらの意味は大変な暗闇と混乱状態を私の心にもたらした・・・・・?

● その通りです。ただ、His Majesty's gracious commandsが目的語で、倒置になって前に出ているのはお気付きでしたか?

>commands・・・・命令でしょうか?

● そうです。更衣の母に参内するようにという「指示」くらいの意味です。

>ここではbutを使って前半を否定したと理解していいのでしょうか?

● そうです。非常に恭しくお聞きしましたが、それは私に歓びはもたらさなかった。むしろ困惑をもたらした...

>”His Majesty's gracious commands I read with reverence deeper than I can expressに続く動詞がない感じなので訳の通りが悪い感じになってしまいました。

● His Majesty's gracious commandsが目的語で、倒置になって前に出ていて、I が主語、read が動詞です。

4)All this, together with a poem in which she compared her grandchild to a flower which has lost the tree that sheltered it from the great winds, was so wild and so ill-writ as only to be suffered from the hand of one whose sorrow was as yet unhealed.
>All this,together with a poem in which she compared her grandchild to a flower which has lost the tree that sheltered it from the great winds
>このことすべてを、彼女は大変な風から保護する木を失った花に彼女の孫をなぞらえた歌と一緒に、・・・・・?

● その通りです。ただ、ここは、 All this は主語ですので、「このことすべてと、彼女が大変な風から保護する木を失った花に彼女の孫をなぞらえた歌も、全部が」です。

>was so wild and so ill-writ as only to be suffered from the hand of one whose sorrow was as yet unhealed.
>悲しみが今のところでは癒えていない人の手に苦しんでいるほどにとても取り乱して、・・・ill-writがわかりませんでした。

● writ は古い形で、write の過去分詞です。現代英語の ill-written (ひどく書かれている)のことです。

>wasがどこから続いているのかわかりません。All this~?

● その通りです。

>so・・・・as to~の構文だと思うのですがonlyの部分が訳せません。

● 区切って訳します。

was so wild and so ill-writ
(as 以下なほど)落ち着きのない乱れた文で書かれていた

as only to be suffered from the hand of one whose sorrow was as yet unhealed.

 ここは難しいですね。suffer from は病気で使いますね。人 + suffer from + 病気 が一般的な形ですが、他動詞で、人 + suffer + 病気とも言います。

 後者は、受身にすると、病気 is suffered (+ by 人) です。この場合、文章が乱れていることが病気ですので、[文章が乱れていること]is suffered [まだ悲しみが癒えていない人の手で書かれることによってのみ]という構造で、

 まだ悲しみが癒えていない人の手で書かれたためとしかいいようがないほど(落ち着きがなく乱れた)

 です。

>handは手でしょうか?

● その通りです。

 ここの原文は、「乱りがはしきを、心をさめざりけるほどと御覧じ許すべし」です。現代語で言うと、「(文が)乱れているのは、(更衣の母が)まだ悲しみに心が動転されているからだろうと、帝はご覧になってそれを(失礼と思わずに)受入れていらっしゃるご様子でした」ということです。
 Waley は、帝の寛容ということは訳出していないようです。

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《余談》以前、Seidenstickerさんの講演を聞いたことがありましたが、日本の(外国文学の)翻訳のひどさを指摘しておられました。『ハムレット』の "Good-night, sweet Prince!" というセリフが「おやすみなさい、ハムレット様」ではどうにもなりませんわ、といった調子でした。おそらく彼も、日本人から、自分の翻訳についてあれこれ悪口を言われたに違いないのです。文学作品を翻訳すると、大体は誤訳だらけになりますからね。Waley の翻訳もあら探しをすれば1ページに数箇所は見つけられるでしょう。でも翻訳は全体で、原作の何分かを伝えていれば、もって多とすべきと思います。
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この回答へのお礼

お休み明け早々に大変丁寧な回答をしてくださってありがとうございます。

a secret and ~、こういうのを目にするとすぐ「秘密と~」訳してしまう習慣がありますが、回答を読ませていただき、なるほどと思いました。「忍びやか」はひそかにものを言ったりする様ですね。

His Majesty's gracious commandsが目的語で、倒置になっているのは気付きませんでした。そうするとここはIが主語でreadが動詞の文になっているのですね。(何の文型になっているのかわかりませんでした。)

4)のas only to be suffered from the hand of one whose sorrow was as yet unhealed.は英語的な表現ですね。わかりやすい解説をありがとうございました。(「まだ悲しみが癒えていない人の手で書かれたためとしかいいようがないほど」とはとても訳せませんでした。)

原文では「許すべし」の言葉が入っているのですね。

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Seidenstickerさんの講演を聞かれた事があるのですね。もうお亡くなりになっていらっしゃるようですが、貴重なお話を聞かれたことと思います。("Good-night, sweet Prince!" の正解はなんでしょうか?)

翻訳は原文と比較して読むのもまたおもしろいと思います。日本文学を翻訳して世界に広めてくれた功績は称賛に値すると思います。

お礼日時:2012/10/09 23:49

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