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姪っ子が高校に入学しました。漠然としてイメージなのですが将来は英語を使う仕事に就きたいそうです。
先日、国際教養大の学長さんがテレビに出演されていろいろ大学の紹介をしてくださってので興味深く拝見しました。
また、ネットや雑誌なのでいろいろ調べてみて以下のことがわかりました。

・高い就職率。しかも有名企業に即戦力として就職
・すべて英語で授業
・1年間は留学生と同部屋
・1年間の留学必須
・課題が多く、勉強している時間が他の大学生より遙かに多い
・東大並(文系)の偏差値の学生がほとんど

等々です。


国際教養大のいい面はよく理解できたのですが物事には必ずデメリットや悪い面が存在します。

国際教養大に進学して社会人になることについてデメリット、悪い面があれば教えてください。

A 回答 (4件)

元塾講師です。



 悪い面を挙げるとすると(他の方が挙げられていない内容に限ると)
・立地が田舎であること
・日本企業が求める要素を吸収しにくいこと
(就職時・入社以降でのデメリット)

 立地が田舎であるということは、遊べるかどうかということではなく、「現実の社会との接点がない」ということにつながります。仏門や芸術家が都会の喧騒を避け山にこもることはありますが、これこそ「現実社会との接点をなくす」ことが目的であり、教養や英語を勉強する大学が存在する場所ではありません。もちろん、アメリカ等の大学では田舎にキャンパスがあることは多いですが、彼らはそもそも英語を勉強するわけではありませんし、学問の発祥のほとんどが欧米という観点から、自国内のどこでもいいはずです(日本の文学を研究するのは、国内のどこでもいいという考えと同じです)。
 自動車の教習所などのように、基礎部分の勉強において「隔離された空間」で勉強することは有意義です(自動車教習所でいう第一段階です)。また、それだけではダメなことも分かっており教習所では実地教習、教養大では留学を取り入れているのでしょう。しかし早慶やICU、上智や東京外大等のように言語に強みがある大学は都心では多く存在し、そこで一生懸命勉強している人は、その立地で勉強し海外の大学へ留学しています。つまり、わざわざ田舎にこもって勉強しないと英語が勉強できない人達の集まりと見なされ、そうした人が先に挙げた大学の優秀層に適うと考えるには無理があります。彼らは都心で勉強し、社会との接点を多く持ち、英語能力も持ち合わせているのですから…。

 就職試験以降でのデメリットは、端的にいって「海外文化に染まった人ほど日系企業では使いにくい」という理由からです。
 欧米では自己の権利を主張し、そのぶつかり合いの結果、物事が決まります。日本ではそうした衝突自体を避ける傾向があり、そうした衝突を求めてくる人間は「めんどくさい奴」となります。大学において、英語中心の勉強をするとそうした発想になりやすく、自分にとって「当たり前のこと」が世間とずれていきますし、田舎にいてはそのズレに気づきにくく、卒業後会社で「自分が正しくて、会社がおかしい。なぜならちゃんと大学で勉強したから」という理屈で様々な人と様々な衝突を繰り返していきます。よく、英語に力を入れている大学が宣伝する「ディスカッション形式の授業」ですが、こうしたろくな知識も持たない人が考えた結果程、めんどくさいものはありません。以前は若者は「自分に知識がなく先輩の言うことを聞く」という状態で、会社のイズムが継承されていきましたが、会社の状態を知らない若者が自分の意見を主張し、それを変えない場合、先輩は彼(の意見)を無視するようになります(最初はアドバイスをしますが、それも聞かないのでほっておくようになります)。
 近年では、欧米的な考えが浸透していますが、人気企業のほとんどは従来のままです(人気企業で変化が激しかったらニュースになるはずですし、最近の好決算は円安や原油安が原因で企業の状態が変わったわけではありません)。

 大学の人気は、まず「ブランド」であり次に「立地」「学費」になります。国際教養大はその中で、学費は安く、立地は最悪です。その中でブランドを一生懸命上げようと努力しています。
 マスコミも取り上げやすい要素が満載の国際教養大を使えば視聴率などが取れますし、大学としても宣伝してもらえるのはありがたいことです。そうしたことで志望校を決めるような人が選択しているだけであり、人気が急上昇していますが、そうした人気の上昇は一時的であったり、ある程度までの上昇はしますが、早慶や上智・ICUを凌駕することはないでしょう。それらの大学に合格するような人がわざわざ田舎に言って勉強することの無意味さは理解しており、彼らが国際教養大に進学しない限り、学力的(難易度や偏差値)は上がらないわけであり、結果「地方の公立大学の中で人気大学」というレベルになるでしょう。そもそも首都圏在住の高校生であれば、早稲田の国際教養には自宅から通え、一人暮らしをする国際教養大よりトータルでの費用は抑えられる場合がほとんどです。わざわざ秋田に行くのはモノ好きであり、そうした状態では、大学のブランドは上がりません(特に最近は青学・東京理科大なども都心にキャンパスを戻しています)。

 田舎で英語を勉強する行為は、「お坊さんがわざわざ都心で修行をするくらい不合理なもの」であるはずであり、そのメッキも近いうちにはがれるでしょう。また、そもそもですが、企業における人気度では早慶を凌ぐことは永遠に来ないでしょう。というのも、日系企業の要職は早慶と旧帝大で占められています。そのため就職・昇進において学閥が強さを発揮するわけであり、こうした部分が個人の能力に次ぐくらい大事なのが現実です。入試偏差値においては上智が明治を圧倒しますが、OBの数で圧倒している明治が上智より強いことも珍しくありません。そのため国際教養大が早慶の倍以上の学生を輩出しその勢力図を数をもって塗り替えない限り逆転はできませんし、日大の数を持ってしてもその勢力が変わらない以上、ほぼ無理と言えます。
ご参考までに
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卒業をした本人側から見て、強いて言えば、目先の評価による社会的な効果を期待していたら、歴史の浅い大学なので、デメリットかもしれません。


 また、開拓精神が先行されがちなので、知識・技術で、時間をかけて醸成しなければ構築できないような文化的な土壌が浅いことにより、基本的なことから始めなければならないこともあるかもしれません。さらに、対象とする世界が広いので、学生間の差も大きいことも考えられ、そのギャップを自分なりに手当てすることも多く、暗中模索に伴う些細な不安や不満もあるかもしれません。

 さらに、採用側から見ると、良くも悪しくも、長年の歴史をバックに持つ大学(ある種の伝統社会)での経験が浅いため、その中で鍛え上げられ、洗練されるという過程を経ていない分、伝統的な基本的なものを身に着けていないと感じられるもの足りなさや、突拍子のなさが感じられる場合があるかもしれません。

 新しい概念や新しい用語が、一般社会に認知されるためには、それなりの時間を要するので、これまでの枠組みに拘ると、ハードルは高くなりがちかと思います。
 
 しかしながら、どんな伝統的な社会でも、日進月歩であり、誰もが、今並びに明日を新たに生きています。
 
 そう考えて、前向きに、丁寧に学んでいかれれば、どのような道のりを経ようと、豊かに成長していく可能性はあるのかと思います。

 どうか、温かい目で見守って下さり、支援が必要な時には、あなたなりの苦労を乗り越えた経験の一例と失敗例でもお話しし、姪御さんご自身の力で乗り越えられるように、アドバイスをなさったら如何でしょうか?
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ん~、ないんじゃない。

そんな学校、自分も行ってみたかったなぁ。
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東大京大早慶と比べてマイナーであることくらいではないかと思います。


良い大学のようですし、難関でもありますが
名門ではない、実社会に先輩が少なく、人脈が少し広げにくいかもしれません。
しかし、デメリットと言うほどでもないとは思います。
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