日商簿記2級 第113回の問題で解説を読んでもよく理解できないところがあるのでどなたか教えてください。
高山商店(年1回、3月末決算)は、平成18年5月31日に備品を3,000,000円で売却し、代金のうち3分の1を現金で受け取り、残額は翌月20日に受け取ることとした。この備品は、平成16年7月1日に購入(購入代価4,000,000円)した固定資産であり、残存価額は取得原価の10%、耐用年数は8年、償却方法は定額法、記帳方法は直接法によっている。当期分の減価償却費も月割り計算により合わせて計上すること。
解答は、
減価償却費 75,000 /備品 3,212,500
現金 1,000,000
未収金 2,000,000
固定資産売却損 137,500
となっています。
自分の解釈だと、貸方の備品の額は、当期分の減価償却費75,000も引いた3,137,500になります。
どうして、当期分の減価償却費はマイナスしないのかが分かりません。
そう決まっているからと覚えることは簡単ですが、どうも納得いきません。
どなたか分かりやすく教えてください。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
No.2です
>当期分の減価償却をすると、備品の帳簿価額は3,137,500となると思うのですが、売却時にはなぜその価格を使わずに期首帳簿価額3,212,500を使用するのでしょうか?
え~と、うまく説明出来てなければ補足で知らせて下さい。
何故期首帳簿価額3,212,500を使うのかは、まず売却日の事を考えて下さい。
売却日に決まった値段で備品を引き渡しますが、その時点まで会社に置いてあります。
相手に引き渡してから記帳しなければいけません。
口約束だけで帳簿に記帳する事は禁じられています。
引き渡した時点で仕訳を行います。もちろん当期分の減価償却も行います。
と言う事は売却日に減価償却しなければなりません。
売却時点で当期期首の備品の価値は3212500です。
そこから減価償却すると3137500です。
これはNo.1さんの仕訳を見れば書いてあります。
1つ目の仕訳は当期の原価償却費(75000)を備品から引きます。
この時点(売却日)での備品の価値は3212500
2つ目の仕訳は売却日の仕訳です。
2つの仕訳をくっつけたら回答と同じになります。
つまり簡単に言うと1日に2つの仕訳を書くのは面倒なだけ+期首帳簿に残存価格が記帳されているので、その数字を使えば計算・転記ミスが減らせるからです。
今は昔と違いPCがありますが昔は全部手書きでした。
だから省略出来るものは出来るだけ省略し間違えないようにする工夫をしなければいけませんでした。
これが今も残っているのです。
>間接法で考えた場合の、期首迄の減価償却累計額を備品取得減価から引いて、当期分の償却額75,000は備品に足すのでは?と思うのですが、解答では期首の備品価額が貸方の答えになっています。
間接法では備品の所得原価で記帳されてますから、償却額75,000は備品に足す事はありません。
間接法の方が簡単ですね。
減価償却累計額 前期までの減価償却費の合計
減価償却費 当期の減価償却費
備品 備品の購入代金
売却時の仕訳
借方
減価償却累計額
減価償却費 75,000
現金 1,000,000
未収金 2,000,000
固定資産売却損 137,500
貸方
備品 4,000,000
計算は省略しました。
不明な点は補足でお願いします。
とても丁寧な回答ありがとうございます。
頂いたアドバイスを参考に、
・当期分の減価償却の仕訳
・売却時の仕訳
と二つに切り分けて考えてみたところ、一つ目の仕訳の後に備品は3,137,500になっているので、その価額で売却すると考えると、解答が導けることが分かりました。
間接法でも二つに分けて考えてみると、
・当期分の減価償却
減価償却費 75,000 / 減価償却累計額 75,000
・売却時の仕訳
減価償却累計額 862,500 / 備品 4,000,000
現金 1,000,000
未収金 2,000,000
固定資産売却損 137,500
となることが分かりました。
解答する時は減価償却累計額を相殺して借方だけに書くようにすればいいですよね。
No.4
- 回答日時:
No.2です
>二つに切り分けて考えてみたところ、一つ目の仕訳の後に備品は3,137,500になっているので、その価額で売却すると考えると、解答が導けることが分かりました。
>(間接法では)解答する時は減価償却累計額を相殺して借方だけに書くようにすればいいですよね。
理論的には正解です。
でも簿記や税理士の試験では時間との勝負になります。
2つの仕訳を1つにまとめた回答を書けるようにして下さい。
また、2つに分けると不正解になります。
これは試験だから仕方の無いことです・・・
今回の問題では間接法で当期の減価償却累計額を計算する必要はありません。
期首の減価償却累計額と当期の減価償却費の合計が備品の使用した期間の減価償却費の合計です。
将来は「当期の減価償却費が減価償却累計額に含まれている」とか、引っ掛け問題が出る場合があります。
勘定科目と意味をしっかりと理解して迷わないようにして下さい。
また何かありましたら補足で答えます。
お礼が遅くなり失礼しました。
丁寧な解説ありがとうございました。
考え方が分かったので、あとは問題を何度も解いて素早く解答を書けるように練習したいと思います。
どうもありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
こんにちは、税理士です。
簿記検定なつかしいです。
正確な仕分けはNo.1の回答通りです。
でも仕訳帳に記帳するのを少なくするために2つの仕分けを1つにまとめるのです。
どちらにしても当期の費用は当期に計上しなければなりません。
結果が同じなら少ない仕分けの方が楽だからです。
試験頑張って下さい。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
当期分の減価償却をすると、備品の帳簿価額は3,137,500となると思うのですが、売却時にはなぜその価格を使わずに期首帳簿価額の3,212,500を使用するのでしょうか?
よく理解できません…
No.1
- 回答日時:
あなたの考え方では、
減価償却費 75000 / 備品 75000
現金 1,000,000 / 備品 3,137,500
未収金 2,000,000
固定資産売却損 137,500
ということではないでしょうか?
実務では、どちらも影響はないと思いますが、簿記検定では一つの取引を一つの仕訳と考えているのでしょう。
上記の二つの仕訳をくっつけると回答になりませんか?
決まっているから・・・だとただの資格マニアで実務で応用力の無いものになってしまいます。もう一度考えて見ましょう。
回答ありがとうございます。
質問文で貸方の備品から当期分の償却額を引くと書きましたが、もう一度自分の考え方で解いてみたところ、貸方の備品が3,287,500になってしまいました。
間接法で考えた場合の、期首迄の減価償却累計額を備品取得減価から引いて、当期分の償却額75,000は備品に足すのでは?と思うのですが、解答では期首の備品価額が貸方の答えになっています。
なんだかますますよくわからなくなってきました。
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