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音節(syllable)と音素(phoneme)はどう違うのでしょうか?

英語学研究に知識のある方にうかがえれば理想です。

A 回答 (2件)

簡単に言うと、音節とは、「発話」の最小単位の事です。

音素とは、「音」の最小単位の事です。

わかりやすく説明すると、

"philosophy" という単語を音節と音素で分けるとします。(本来なら発音記号で表記すべきですが、わかりやすくするために、通常の綴りで説明します。)

音節で分けた場合、

phi-lo-so-phy となりますが、

これを音素にわけるすると、

/ph/ /i/ /l/ /o/ /s/ /o/ /ph/ /i(y)/

となるのです。

つまり、"philosophy"は4音節と、8つの音素で成り立っていると言えます。

一つの音節には通常、一つの母音が入っていることが規則です(例外もあり)。音節のピークである母音に、子音が前後に重なって音節を作ります。しかし、音節とは母音一つでも成り立つものなので、前後に子音がくるかこないかは、特定の言語の音節構造によります。ピークの母音は、nucleus(核音)、前に来る子音は、Onset (頭子音)、後に来る子音は、Coda(尾子音)と呼ばれています。

つまり、philosophyの第一音節の例を用いると、

phi という音節はOnset(ph) と、nucleus(i)の二つの部分で成り立っているということになります。

各言語によって、音節構造の仕組みには特徴があります。例えば、日本語では、Coda(尾子音)は通常ないものとされています。一方、英語では、日本語よりももっと複雑な音節構造をもっているので、いろいろなパターンがあります。

音素とは、音の最小単位と考えれば、あまり難しいものではないでしょう。子音も一つの音素ですし、母音も一つの音素となります。

この回答への補足

なるほど,とてもわかりやすいご説明で納得いたします。

比喩的に言えば,音素とは発音記号と考えてもよろしいのでしょうか? (たとえば,発音記号の数だけ音素はある,とか)

補足日時:2003/04/16 23:16
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考え方としては、音素は発音記号の数だけある、というのは、間違えではありません。



しかし、一つ注意したいのは、「音素 (phoneme)」と使う場合は、ある特定の言語に存在する発音という意味で使われるので、その辺りがごっちゃにならないように気をつけたほうがいいと思います。なので、「発音記号で表記される音=音素」というのは間違えになるでしょう。

正式な定義は、

「一つの言語において、二つの語を区別にあずかる最小の音単位」

となります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

疑問が解けて,たいへん満足です。

またよろしくお願いします。

お礼日時:2003/04/25 23:17

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