
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
>なぜ倒置が起きるのでしょうか?
>普通の非制限用法では倒置は起きませんよね?
お尋ねの英文において倒置が行われているのは明らかなことですが、それは関係代名詞を用いているからではありません。
お尋ねの英文において倒置が起きている理由は、「mean」を用いる英文が受動態になっているためであると考えた方が良いでしょう。
それを理解するためには、まず関係代名詞を用いていない普通の英文で考えてみましょう。
(1) This means that he had a heart attack.
(2) By this is meant he had a heart attack.
(1)のような「mean」を用いた英文を受動態にすると、ほとんどの場合(2)のような倒置を用いた英文になります。それは、いわば慣用的な用法であるといって良いでしょう。実際の例はいくらでもあります。
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%22by+this+is …
しかし、慣用的だという理由では納得できない方もいらっしゃるかもしれません。文法的に考えてみましょう。
(1)の英文を受動態にする場合、通常なら能動態の英文(1)において目的語だったものを受動態における主語にして「That he had a heart attack is meant by this.」という英文になるはずですが、この英文はどうにも収まりがよくありません。
それは長い主語をバランスを取るために後ろに回す「文末重心」という考え方に反しているためだと考えることもできるのですが、それよりもむしろ、聞き手にとって大事なことは文章の後半に回すという「文末焦点」という考え方に反しているためだと考えられます。
特に「mean」という動詞を用いる場合には、意味する内容を先に言ってしまうよりも後半に取っておいた方が聞き手の関心を引き付ける効果が生まれてきます。そこで「文末焦点」という考え方が活きてくるわけです。
日本語でも「・・・ということが意味されています。」という結果が先に伝わってしまう言い方よりも、「このことによって意味されるのは・・・ということです。」という結果を後回しにする言い方の方が聞き手の関心を引きつける効果があります。これは文法云々というよりも言葉のセンスの問題かもしれません。
とにかく、(2)のような「By this is menat ...」で始まる英文は「最も伝えたい内容」を文の後半に回すために「by this」という副詞句を文頭に出して倒置が行われたということになります。
ここまでの説明を基にして、お尋ねの英文を考えてみましょう。そのためには、まず関係代名詞を用いていない下記のような英文から考えると良いでしょう。
(3) It means a rise in the level of concern about income.
それが受動態になると、普通は次のような英文になります。
(4) A rise in the level of concern about income is meant by it.
ただし、このままでは「文末焦点」の原則から外れるために「by it」を文頭に出して、相手に伝えたい重要な内容を後半に回します。
(5) By it is meant a rise in the level of concern about income.
この英文を別の英文の後に続けるために「関係代名詞」を用いれば、すなわち「it」を「which」に変えれば、お尋ねの英文になります。
(6) , by which is meant a rise in the level of concern about income.
後半の主語と動詞が倒置されているのは、簡単に言えば「慣用的な用法」のため、文法的に説明すれば「文末焦点」の原則を保つために「副詞句」である「by it」を文頭に出したためであると結論づけることができるのではないかと思います。
少々専門的な用語を用いなければならなかったことをご容赦下さい。正確な理解のためにはどうしても避けられないことなのです。ご参考になれば・・・。
非常にわかりやすく、丁寧な説明をありがとうございます。
試験が迫っており、焦っていましたのでとても感謝しております。
主語が長くなれば倒置するということは学校でも習ったのでよくわかりました。ありがとうございます。
No.12
- 回答日時:
>いわゆる無生物主語は主語だから許されるのであって,その無生物を受動態の by ~の後に行為主としては持ってこない
>これが受動態のあまり知られていない鉄則です。
>Snow covers the top.
>無生物主語は,能動態で許される。
>The top is covered with snow.
>受動態では by snow としない。
学校で教わるような知識を基に英語を語るとこのようなことになるという典型を見るようです。
「LDOCE」には次のような例文が出ています。
(1) Much of the country is covered by snow.
(2) She wore a low-cut dress, partly covered by a thin shawl.
(3) The treatment wasn't covered by her healthcare insurance.
http://www.ldoceonline.com/dictionary/cover_1
このことからだけでも、いかに自信を持って主張されていることが危うい根拠に基づいていることがお分かりになるでしょう。
こうなると、すべての「自信あり」という主張も信頼性が薄らいでくるようです。
限られた自分の知識が絶対に正しいと思うことの「おかしさ」を笑うだけでは、語学に関することについて述べることの難しさを解決することはできません。
解決への唯一の方法は「謙虚になること」しかないのではないでしょうか。
ご参考になるかどうか・・・。
No.11
- 回答日時:
a rise in concern(実際にはこれと違うかもしれませんが,by which の前に「不安の高まり」に該当する英語があるはずです)
, which means a rise rise in the level of concern about income
これだと,客観的に
「a rise in concern とは a rise in the level of concern about income を意味する,表す」
という意味です。
もちろん,この英語自体誤りではありません。
筆者は自分でそう思っているので,筆者の中では客観的にそういう意味だでもいいでしょう。
ただ,やはりたまたま筆者が a rise in concern のような表現を用いたので,客観的に「表す」は少しずれます。
それでも能動態ならまだましです。
これを
a rise in concern, by which is meant a rise in the level of concern about income
だなんて,受動態に決してしないのです。
これは
, by which I mean a rise in the level of concern about income
の受動態なのです。
いわゆる無生物主語は主語だから許されるのであって,その無生物を受動態の by ~の後に行為主としては持ってこない
これが受動態のあまり知られていない鉄則です。
Snow covers the top.
無生物主語は,能動態で許される。
The top is covered with snow.
受動態では by snow としない。
そうすれば,snow が生き物のように,top を抱きくるめているようなイメージになるでしょう。
No.10
- 回答日時:
なぜ倒置か。
by which a rise in the level of concern about income is meant
だと,真ん中の主語が長すぎて,is meant の部分があいまいになる。
by which は動詞 is meant と関連性が強いので,それを前に出す。
by which is meant としてその後に主語がくる。
結局,by which I mean O も
by which is meant S もほぼ同じ。
「~によって,私は O というつもりだ」
「~によって,言わんとされていることは S だ」
文法的には O が S に変わっているが,英語では名詞は主格・目的書くの区別はなく同じ形。
I mean → is meant になっているだけ。
ではなぜ能動態にしないか。
それは I という主語を出したくないから。
さっきの回答で
>受動態というのは by ~をあらわさないための表現
と言いましたが,厳密には能動態だと必要な主語を表さないために受動態にしている。
この英文で筆者は自分のことは I と表すわけですが,英文中に I think とか,I という主語はまったく出てきていないのではないですか。
その主語 I を避けるための受動態。
この解釈について,私は議論するつもりはありません。
私も最初はまったくわからず,by which is ~なんてあり得ないと思い,また例の無理な倒置か,と思い,ようやく正しい解釈にたどり着きました。
日常会話で用いられるはずもない,かたい文章でのみ許される表現だと思います。
そのような英文には多く接してきたつもりでしたが,今まで気づきませんでした。
この解釈のわからない人はかわいそうだな,この解釈を他の人と共有したいな,というのが素直な気持ちです。
by which 「それによって」(とりあえず,こう言っておくが)
is meant 「言わんとされているんだ,言いたいんだ」
S 「S が」(こちらが真意なんだ)
そういう英語の流れで,リズム的にすんなり頭に入るようになりました。
英語の論文を書くときには使えそうですね。
No.9
- 回答日時:
やはりこれは、
which means a rise ~とは違うものです。
繰り返しになりますが、
能動態の時点で by は存在している。
mean A by B で「B によって A を意味する」「A のつもりで B と言う」という表現があります。
これの受身であって、S means O の受身ではありません。
筆者という主体があって、
とりあえず、B という表現をしたが、その真意は A である。
それが The author means A by B.
その受身は
A is meant (by the author) by B.
通常、この by the author はきえます。そのための受動態と言ってもいいです。
A means B. という英語があって、
「もの A はもの B を意味する」
これを受身になどしません。
筆者はとりあえず、簡潔に「不安の高まり」a rise in concern としたが、その真意は a rise in the level of ~だよ、
といいたい。
mean の能動態としての主語はあくまでも筆者であり、by 以下の which なり、「不安の高まり」などでは決してありません。
能動態なら主語 the author というか、I が出てくるが、受動態になると自然に消えます。
by ~が二つあって紛らわしいからともいえますが、受動態というのは by ~をあらわさないための表現ともいえます。
この解釈が違っていたら、私は身を引きます。
No.8
- 回答日時:
>(6) , by which is meant a rise in the level of concern about income.
お尋ねの英文は「, which means a rise in the level of concern about income.」と書いても同じことです。
では、何故「, which means ..」という表現ではなくて、わざわざ「, by which is meant ...」というような少々複雑な表現をするのかという疑問が浮かんでくるはずです。
それは、少し前の別のご質問に対する回答の中でも触れたことなのですが、「by which」という表現、すなわち「前置詞+関係代名詞」という形を用いると、書き言葉特有の「格調の高さ」を表すことができるからです。
書き手の中には、この「格調の高さ」を求めてわざわざ難解な表現である「前置詞+関係代名詞」を使用する者もいます。お尋ねの英文は、おそらく評論か新聞の社説などのようなお堅い書き言葉の中で用いられているものではないかと推察いたします。
もし、「informal」な口語(会話)であれば、「, by which is meant ...」ではなくて、「, which means ...」という簡単で分かりやすい表現を用いることでしょう。普通はそれで十分だと思います。
疑問を解消するためのご参考に少しでもなれば・・・。
No.6
- 回答日時:
このタイプの倒置の説明がなかなか見つからないのですが、とりあえずこんな説明が「院試英語 虎の巻」というところにあるのを見つけました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
言葉の厳密な意味における「倒置」とは、主語(S)と述語動詞(もしくは述語動詞Vの一部である助動詞V") の位置がひっくり返る現象のことを指す。
(1) V+S Are you a student?
(2) V"+S+V Can you speak English?
この2つのパターンが狭義の倒置構文のほとんど全部を占めるが、稀に次のような形が現れることがある。
(3) V"+V+S
From this story of struggle was created the modern social-democratic society.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これが今回の場合は当てはまるのではないかと思います。
No.4
- 回答日時:
能動態で
人 mean もの by X の形で
「人は X によって、ものを言いたい(~のつもりで言う)」
という表現があります。
今回だと、by which の前の
「この急激な低下は一般の西洋人の不安の高まりと密接に関係している」の a rise in concern「不安の高まり」のような英語があり、
the author means a rise in the level of … by it(=a rise in concern)
「著者はその不安の高まりという表現によって、収入に対する不安のレベルの高まりと言いたいのだ」
これが受身になって、
a rise in the level of … is meant by it
これが by which is meant a rise in the level of …
となっている。
これで間違いありません。
ありがとうございます。よくわかりました。
すると,I(著者)は省略されたと考えれば良いのでしょうか?
理解力がなくてすみません。
No.3
- 回答日時:
なるほど、倒置でした。
「~によって、意味される、~が」
普通の倒置なら、is S となりそうですが、このような受身の場合、そうすると S が長くなるとかなり不格好になるので、is meant まとめて前に出て、最後に主語がいく。
能動態にすると、which means a ~のようにすっきりします。
なぜ倒置が起きるのでしょうか?
普通の非制限用法では倒置は起きませんよね?
例えばThis is the computer in which the virus was discovered.
のように。
よろしければ教えていただきたいです。
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