

No.3ベストアンサー
- 回答日時:
デンドリマーやスターポリマーなどの分岐ポリマーの最大の特長は、1つの分子内に多くの末端を持ち、そこを官能基化できるというところではないでしょうか。
デンドリマーの官能基かとその応用に関しては次のReviewが参考になると思います。Prog. Polym. Sci., 2000, 25(7), 987
デンドリマーの内部は比較的空洞なため、そこに何かを取り込むという使いかたがあります。例えば何か触媒となるような金属を取り込んで、[デンドリマー+金属]を再利用可能な触媒として利用する方法。例えば、
Acc. Chem. Res., 2001, 34(3), 181
まだ他にもシュガーポールみたいに分子認識などの方面にも実用化が期待されているものもあります。手元ないので文献をお教えできなくて申し訳ないのですが。その他生体関連での応用(診断薬とかドラッグデリバリーとか)が見込まれています。
TEMの内部標準物質として使われていたのは知りませんでしたが、材料としての特性では、レオロジー関係でしょう。昔の話ですが、スターポリマーを使うと同じ分子量のポリマーと比べて粘度が下がるので必要となる有機溶媒が少ない、環境にやさしい塗料が開発できる、という特許を見たことがあります。
デンドリマーの応用に関しては、最近のコロイド(ポリマーコロイド)に関する本を読めば、大体は書いてあると思いますが。
No.4
- 回答日時:
Phi_P さんがお書きの内容と同じですが,参考 URL のペ-ジには「機能材料 1998年1月号 p8-15」からの情報として「機能性超分子化学の設計と将来展望(I 超分子の合成)」と題する情報が載っています。
ここには,デンドリマーの応用として次のものが出ています。1)正確な大きさを持っていることから,透過電子顕微鏡の内部標準物質として市販されている。
2)高分子化したデンドリマーは粘度が非常に低いことから,塗料・コーテイング等の応用が期待されている。
3)ある種のデンドリック高分子は,細胞膜を容易に透過することから DNA・医薬品のキャリアーとしての検討が始まっている。
また,大阪大学大学院・薬学研究科・分子薬科学専攻・生体機能分子化学分野では,化学修飾デンドリマーをはじめとしたカチオン性高分子を用い高効率の経口遺伝子導入法の開発を行なっているそうです(http://kogaku01.phs.osaka-u.ac.jp/Theme%202.html)。
さらに,同研究室は,デンドリマーの種々のリガンドを高密度に導入可能である点を利用し,肝細胞の高機能化を計っているそうです。これが実用になると,類似の手法で種々の生体組織や臓器を再生あるいは再構築する事が可能となり,従来の移植に替わる治療法として期待されます(http://kogaku01.phs.osaka-u.ac.jp/theme%201.html)。
参考URL:http://www.s-iri.pref.shizuoka.jp/tech/nmater/so …
No.2
- 回答日時:
MiJunです。
追加情報です。
以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか?
「高分子11月号、1998」
◎http://ipcj.com/book/material_polymer/902.htm
(デンドリマーの科学と機能)
◎http://ipcj.com/book/material_polymer/908.htm
(分岐ポリマーのナノテクノロジー)
◎http://www.jst.go.jp/pr/announce/20000301/bessi3 …
(巨大分子のナノ空間を利用する機能制御)
◎http://www2.crl.go.jp/kk/CRL_News/0009/nanotech. …
(注目されるナノテクノロジー)
これらの他にも、「化学」・「現代化学」・「化学と工業」等のバックナンバーを探されては如何でしょうか?
応用よりも合成等が多いでしょうが・・・?
ご参考まで。
参考URL:http://www.spsj.or.jp/c5/kobunshi/kobu98/kobunsh …
No.1
- 回答日時:
直接的な回答ではありませんが、以下の成書は参考になりますでしょうか?
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光を制御する次世代高分子・超分子/高分子学会/エヌ・ティー・エス/2000.2
超分子化学/妹尾学,荒木孝二,大…/東京化学同人/1998.11
機能性超分子の設計と将来展望/緒方直哉,寺野稔,由…/シーエムシー/1998.6
レーン超分子化学/Jean-Marie…[他]/化学同人/1997.5
超分子化学の基礎と応用/エヌ・ティー・エス/1996.1
超分子化学/F.Vogtle[他]/丸善/1995.3
超分子の科学/上野昭彦/産業図書/1993.7
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ご参考まで。
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