今年の春からロースクールに通っている純粋未修者です。
入学してからすでに半年が経っているのですが、未だに憲法、刑法がどのようなことに注意を払いながら勉強すればいいのかわかりません。
先輩方や同期にきいてみても納得のいく回答がかえってきません。
体系的な理解をしないといけないとよく言われますが、その意味もよくわかりません。
憲法は、とりあえず判例をしっかり読み込むことをやっているだけです。
刑法は、前期は総論だけだったのですが、難解な言葉が多く、学説も他の科目に比べるとあまりにも多く理解にくるしんでいます。
まもなく夏休みも終わり、後期の授業が始まるのですが、それまでに何を学べばよいのかをちゃんとわかりたいのです。
アドバイスよろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ロースクールに既修で通っている者です。
「まずは体系的な理解をすべき」というのは、浅く広くでいいから全体像をつかんでね、ということです。そして、純粋未修の方であれば、私も同様のアドバイスをすると思います。
文系の方だったら、世界史を履修したことがありますよね?その中では中世ヨーロッパ史、古代ローマ史、現代中国史…等、地域ごと・時代ごとにたくさんのトピックがあります。ですが、それは部分部分をわかりやすくするために切り分けただけで、本当は、古代から現代まで、アジア、ヨーロッパ、中南米、アフリカ等すべての地域の歴史を学んで初めて「世界史」の全体像が見えてくると思います。
このように、個々のトピックについて理解を深めること自体も重要なのですが、それらを統合して全体として、科目全体ではどんなトピックがあるのか?どんな論理でそれらのトピックがつながっているのか?ということを理解する必要があります。
法律の場合は、世界史の学習以上に「全体像」の勉強と「個々のトピック」の勉強の両方が重要になってきます。個々のトピック・論点について理解を深めなければ全体像が見えてこないし、全体像をある程度把握できていなければ、今どういう位置づけの何の論点を勉強しているのか?が見えてこないためです。
ロースクールの授業では、どうしても「個々のトピック」の解説に終始してしまう場合が多いと思います。そこで、両者のうち、「全体像」の把握の方を自分でやる必要があるのです。
手っ取り早いのは、予備校が開講している基礎講座を(上3法だけでも)夏休みなどを利用して受講してしまうという方法だと思います。もしそれができないならば、自分の肌に合う基本書を、とにかく各科目一冊ずつ通読するといいと思います。その際、細部で分からないところがあっても飛ばして、とにかく一気に読み切ります(一週間で一科目分くらい)。そして、度々目次を見ながら、「今はこの分野の中のここの論点をやっているんだな」という位置づけを確認するようにして下さい。
これを、各科目何周もしているうちに、いわゆる体系的理解が深まり、「全体像」がみえてくると思います。刑法総論も、全体像(構成要件→違法性→責任という流れや、構成要件の修正としての共犯・未遂等)さえ見えてしまえば難しい科目ではありません。
もっとも、色々ごちゃごちゃ書きましたが、純粋未修の方で勉強方法に自信がないようでしたら、一度予備校の基礎講座を上3法だけでもまわしてしまうのが一番失敗がないように思います。既修入学者の多くは、その道を辿ってきていることが多いからです。
がんばって下さい!
No.3
- 回答日時:
法科大学院では,予備校憎しのあまり初心者向けの入門講義みたいなものをほとんどやってくれませんし(文部科学省がそういう授業を「予備校的である」という理由で規制している),純粋未修者が3年間で司法試験合格レベルに達するには難しいということは法科大学院の関係者すらも認めている現実なので,憲法・民法・刑法といった基本法の体系をうまく理解できない場合は,予備校の入門講義を受けることをお薦めします。
憲法は,司法試験科目の中では易しい方に属するのですが,基本的には制度趣旨とその制約原理,違憲審査基準と事案に対する当てはめといった流れで,設問に対し説得力のある論証をすることが求められます。単に判例を読み込めばよいというものではありません。
刑法は,無意味なほど細かい学説がたくさんありますが,学説のほとんどは司法試験にも実務にも関係ありませんので,深くのめり込んではいけません。構成要件該当性→違法性→責任という基本的な判断枠組みと,各論点における問題の所在を把握していれば十分です。ひたすら判例を読み込むという勉強方法は,憲法よりも刑法の方が有効かもしれません。
刑法学説の専門用語には難解なものが多いですが,基本的にドイツ語など外国語からの翻訳が下手くそなだけなので(特に行為無価値論と結果無価値論),実質的に何を言いたいのかという観点から学習していけば,意外にすんなりと理解できると思いますよ。
No.1
- 回答日時:
誹謗中傷ではないが向いてません
もう約5か月経ちますよね………
基礎を理解できていないと法律関係には進めませんよ
土台がないのに家が建つわけがないということです。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 大学受験 自分の「学びたい目的」に近い大学の学科を教えてください。 5 2023/01/29 08:37
- 中学校 理科だけが極端に苦手 5 2022/09/10 14:18
- 大学受験 現在高3私立理系志望(浪人するかもです) 英数物の3科目偏差値40〜45程度共テ6割 所属高校の偏差 2 2023/02/25 09:24
- 大学受験 明治大学受験、もう一冊、英単語張をやるか? 4 2022/10/23 20:50
- 高校 勉強ができない。 4 2022/07/03 08:13
- その他(悩み相談・人生相談) 大学生って留年するんですか? 4年のものです。法学部で卒論なく、今年の前期で撮り終わります。 しかし 1 2022/04/20 00:01
- 大学・短大 〈至急〉関西大学社会安全学部か立命館大学政策科学部のどちらに行くかとても迷っています。 3 2023/02/11 21:47
- その他(社会・学校・職場) 大学授業で教員の話を聞き流す学生 3 2022/07/25 13:51
- 政治 日本で梅毒が増え続けているのは自民党が性犯罪に甘いからですよね? 7 2022/11/04 11:25
- 大学・短大 続報 以前大学編入後に生じた問題から、こちらに質問 させていただいたものです。 詳しくご存知ない方に 1 2023/06/24 15:19
関連するカテゴリからQ&Aを探す
医師・看護師・助産師
薬剤師・登録販売者・MR
医療事務・調剤薬局事務
歯科衛生士・歯科助手
臨床検査技師・臨床工学技士
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
臨床心理士・心理カウンセラー・ソーシャルワーカー
介護福祉士・ケアマネージャー・社会福祉士
弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士
フィナンシャルプランナー(FP)
中小企業診断士
公認会計士・税理士
簿記検定・漢字検定・秘書検定
情報処理技術者・Microsoft認定資格
TOEFL・TOEIC・英語検定
建築士
インテリアコーディネーター
宅地建物取引主任者(宅建)
不動産鑑定士・土地家屋調査士
マンション管理士
電気工事士
美容師・理容師
調理師・管理栄養士・パティシエ
シェフ
保育士・幼稚園教諭
教師・教員
国家公務員・地方公務員
警察官・消防士
その他(職業・資格)
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
物事を体系的に理解するとは?
-
管理規約と区分所有法、どちら...
-
民法 522条 口約束 破ったら ど...
-
司法試験について
-
民法の公益財団法人設立時の『...
-
「ものとする」 「こと」 「...
-
【悲報】公務員試験の最終面接...
-
こんなに下手なのに明日仮免!...
-
A又はBは、AとB両方を法律的に...
-
グーグルフォームのアンケート...
-
「係る」の読み方
-
法律の項番号の表現方法について
-
「独学で心理学を学ぶ」 正し...
-
多肢選択式とはなんでしょうか
-
部分点の採点の付け方について。
-
来年の予備試験を目指すもので...
-
法律ではなぜ2項、3項はあっ...
-
複合任意は数学の記述で使って...
-
行政書士
-
多芯ケーブル 種類の異なる電...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
管理規約と区分所有法、どちら...
-
物事を体系的に理解するとは?
-
基本書、体系書って何ですか? ...
-
抵当権者移転登記 民法392条第...
-
婚姻準正 と 認知準正 の違いを...
-
民法について質問です。 【事案...
-
請求権競合 と 請求権非競合 の...
-
法律を勉強しようと思ったので...
-
宅地建物取引士 民法の分野から...
-
通信教育
-
双方代理の禁止
-
民法における物権に関する質問
-
民法論文の学習法
-
旧民法34条法人から新制度へ...
-
指図による占有移転って何?
-
現行司法試験択一対策本の選択...
-
行政書士の参考書について(公...
-
司法書士試験の過去問ですが、...
-
【訂正】動産についての質権と...
-
成年後見人の利益相反行為について
おすすめ情報