タイムマシーンがあったら、過去と未来どちらに行く?

日本語ではごく普通の言葉に「親孝行」という言葉があり、この「孝」のはいった名前は男の名前であれ、女の名前であれ、日本では実に多い。親孝行を和英辞典で引くと、filial pietyという英語が出てくるけれど、実際に欧米の小説の中にこの言葉が出てくる表現に出会ったことがない。それもそのはずで、親孝行の「孝」の概念は儒教からきた概念・言葉なので、キリスト教文化にはなじまないし、存在しないからだ。ロンドン大学で日本語を専攻し、日本文化に精通し、日本人より日本語がうまいのではないかと思われる、イギリス人ピーター・バラカンさんにしても日本に来る前は「親孝行」という概念を全く知らなかった、日本へ来て初めて知った言葉であり概念だといっています。親孝行を主題にした小説、あるいはfilial pietyという言葉が出てくる欧米の小説、英語の小説・エッセイあるのだろうか、あったら、教えてください。

質問者からの補足コメント

  • ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の中で主人公イライザの父親が歌う「運がよければ」という歌がありますが、この一節に
    A man was made to help support his children
    Which is the right and proper thing to do
    A man was made to help support his children
    But, with a little bit of luck, with a little bit of luck
    They'll go out and start suppoting you
    があります。子供を養うのは親の務めだが、「運が良ければ」子供が親を養ってくれる、と歌うのです。「親孝行」の子供というのは西欧(この場合でイギリス)社会ではいかに稀なことだかわかります。

      補足日時:2024/11/07 08:30

A 回答 (2件)

「親孝行」や「ご先祖様」という考えは仏教や儒教の影響を深く受けている日本や他のアジアの国々でいまでも日常的な言葉ですが、アメリカを含む欧米諸国において filial piety なる言葉には日常生活ではまず出会いません。



私は宗教に特に詳しいわけではありませんが、仏教などアジアの宗教には人は死んだら生まれ変わるという輪廻の思想があるため親孝行という考えが根付いていると思います。これに対しキリスト教では人間の生涯は一回限り、繰り返すことはないとされているため個人主義が発達しそのため「親孝行」という考えもあまりないように思います。

しかし親を敬うという気持ちは宗教にかかわらず人間として当然で、旧約聖書にある有名な「十戒」のひとつに「子は父と母を敬え(honor your father and mother )」があります。

私の知る限り filial piety を主題にした欧米作者による有名な本はないと思いますが、子から親への深い尊敬を描いた作品として East of Eden とTo Kill a Mocking Bird の2作品を挙げます。
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>「親孝行」に対応する英語はあるだろうか?



多分ないでしょうね。日本人が持つ「親孝行」の道徳観念は、英米人は持っていないようです。

日本人の「親孝行」の観念には、親の人生を讃え、尊敬する気持ちのほかに、自分を産み、育ててくれたことに感謝し、恩義を感じる気分があります。さらに発展して親に恩返しをしたいと思うこともあります。

しかし「filial piety」の語には、目上の人の人生を讃え、尊敬する気持ちはありますが、それ以上の観念はありません。
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