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先日受けた簿記3級の模試の問題で答えを見てもどうしてもわからないものがあったのでおわかりになる方どうかよろしくお願いします。

問題
次の期末整理事項(未処理事項を含む)にもとづいて、答案用紙の精算表を完成しなさい。ただし、会計期間は平成X7年4月1日から平成X8年3月31日までの1年とする。

前払保険料は、平成X7年12月1日に向こう1年分を前払いしている。
(答案用紙の精算表の前払保険料の試算表借方に\10,800の金額が与えられています)

答えは
前払保険料の計上(費用の繰延べ)
(前払保険料)2,700 (保険料)2,700
前払保険料\10800×3ヶ月/12ヶ月=\2,700
当期に属さない3ヶ月(平成X7年1月1日から平成X7年3月31日)の前払分を保険料勘定(費用)から差引き、前払保険料勘定(資産)に計上する。
となっています。

向こう1年分となっているのになぜ答えは、
平成X8年4月1日から平成X8年12月1日)を差し引く仕訳ではなく、その前の期の3ヶ月を差し引きする仕訳になっているのでしょうか?
本当に簿記が苦手なので、わかりやすく教えて頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

No.1の補足を前提にお答えします。



機械的に「繰り延べはこのように仕分けする」としてしまうと訳がわからなくなると思います。
12/1に払った108,000円、これってどこまでが当期分でどこまでが来期分かを考えてみてください。
108,000円全体は1年分ですが、支払日12/1~決算日3/31までの4か月分については当期の分で
残り8か月分は来期の分ですよね。
ということは、108,000円×4/12=36,000円は当期の保険料なので当期の費用
108,000×8/12=72,000円は来期の保険料なので費用とはならず繰り延べて資産計上
決算整理「後」残高試算表上、このようになっていれば決算整理はOKということになります。

で、問題分でどのような処理をしたかといえば、108,000円の支払い時に
(前払保険料)108,000 (現金)108,000
このような仕訳をしてしまったからこそ、試算表の前払保険料勘定に108,000円が計上されてしまっているわけです。
問題文に明記はありませんが、これはつまり「誤った処理をしてしまった」ということです。
教科書的な処理をやっていれば、「前払保険料」が決算整理「前」残高試算表に出てくることはありませんから。
本来は「前払保険料」(資産)でなく「支払保険料」(費用)で仕訳すべきだったということです。

で、誤った仕訳を訂正するための方法なんですが、少し頭を使ってみれば最小限の訂正で済みます。
誤って前払保険料計上してしまった108,000円のうち、保険料計上すべきものは36,000円であり
残りは前払保険料のままで大丈夫ですよね?
ですから、36,000円分だけ前払保険料をキャンセルし、保険料として計上し直す
これを1本の仕訳で表すと
(支払保険料)36,000 (前払保険料)36,000
回答のとおり、このようになります。

もしこの訂正が分からなければ、「誤った仕訳を逆仕訳→正しい仕訳→通常の決算整理」
という流れで、以下のように仕訳すれば大丈夫です。
(現金)108,000 (前払保険料)108,000 ←誤った仕訳の逆仕訳
(支払保険料)108,000 (現金)108,000 ←教科書的に正しい支払保険料の仕訳
(前払保険料)72,000 (支払保険料)72,000 ←教科書的に正しい前払い分の繰り延べ
これで借方貸方を相殺すれば、まったく同じ仕訳だけが残ります。

「費用の繰り延べ」をなぜやる必要があるかといえば
「当期の費用じゃないのに当期の費用扱いされてしまっているものがあるから
経済的実態をきちんと反映するため」という理由です。
ですから、「経済的実態としてどうなっているのが正しいのか」を考えて仕訳を考えれば
イレギュラーな問題にも対応できると思いますよ。
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この回答へのお礼

とても詳しくわかりやすい説明本当にありがとうございました。
たったこれだけの情報から、間違えて仕訳をしていたということまでわかるのですね。
まだまだ自分の簿記の力がないことがわかりました。
本当に感謝×100です。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/11/14 03:23

こんにちは



>なぜ答えが逆になるのでしょうか?
期首ではないので再振替でもないと思うのですが。//

問題である精算表には、
>●答案用紙の前払保険料の試算表借方金額は\108,000//

これをよく読んでください。
借方には、「支払」保険料ではなく、「前払」保険料として記載されているのです。

つまり、支払時に最初から全額翌期分のものとして支払っているのです。これを

「支払」保険料 36,000  /  「前払」保険料 36,000
として当期に該当する分について当期分の支払として計上し直しているのです。

>テキストに繰延べはこのように仕訳し、次期分をマイナスすると書いてあったのでそのまま覚えました。
なぜ答えが逆になるのでしょうか?//

今まで習ってご存じの逆のパターンなのです。最初に当期分も合わせて繰り延べてしまったものを当期分に取り戻すのです。
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この回答へのお礼

ベストアンサーに選べなくて本当に申し訳ありません。
ご説明がとてもわかりやすかったで、やっと理解することが出来ました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2012/11/14 03:27

問題が成立していない気がします。

補足お願いします。

>会計期間は平成X7年4月1日から平成X8年3月31日まで
>答案用紙の精算表の前払保険料の試算表借方に\10,800の金額
>当期に属さない3ヶ月(平成X7年1月1日から平成X7年3月31日)の前払分

本当にこの記述があるのか疑問に思います。

この回答への補足

大変申し訳ありません。
回答集にこれに似た問題がおまけで載っていて、回答を見間違えていました。
●答案用紙の前払保険料の試算表借方金額は\108,000の金額間違い
●答えは
支払保険料の計上
(支払保険料)36,000 (前払保険料)36,000
支払保険料\108,000×4ヶ月/12ヶ月=\36,000
当期に属する4ヶ月(平成X7年12月1日から平成X8年3月31日まで)\36,000を前払保険料勘定(資産)から差引き、支払保険料勘定(費用)に計上する。
でした。
質問の際よく確かめなくて本当にすみません。
ただ私は、
(前払保険料)36,000(支払保険料)36,000
と回答してしまいました。
テキストに繰延べはこのように仕訳し、次期分をマイナスすると書いてあったのでそのまま覚えました。
なぜ答えが逆になるのでしょうか?
期首ではないので再振替でもないと思うのですが。
全くの初心者で質問の内容もおかしければすみません。
もし解説頂ければ助かります。よろしくお願いします。

補足日時:2012/11/13 20:59
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この回答へのお礼

的確なご指摘ありがとうございました。
おかげで他の方からもご説明頂け理解することができました。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/11/14 03:29

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