
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
アメリカに住んでいたことがあります。
同じ疑問を抱いて、調べたことがあります。結論から言うと「そもそも太陽の明るさが違うから」です。
ヨーロッパは亜熱帯地方にある日本に比べて年間の照度がまったく違います。外国人はサングラスをかけるイメージがありますが、それは自分たちの目に合わないところにいるからで、ヨーロッパ人はサングラスのない時代もずっと同じ青い瞳で生活をしています。アメリカにいる白人がサングラスをかけるのは、アメリカがヨーロッパに比べて緯度が低く、日本と同様太陽の光がまぶしいからです。またオーストラリアでは白人を中心に皮膚癌に注意が払われていますが、原住民であるアボリジニにその心配はありません(アジア人もほぼ心配要りません)
そのため彼らがリラックスできる部屋の照度も当然日本よりは暗くなります。彼らのちょうどいい太陽の光は幾分黄色がかった白熱灯色です。日本のようなまぶしい太陽は青い目をしたヨーロッパ人には負担が大きく、白熱灯ぐらいの照度がちょうどいいのです。実際に青い目は黒い眼に比べて2割ぐらい光に対する感度が強いようです。
間接照明が多いのは、伝統的にろうそくやランプの時代の明かりの取り方を模倣しているからです。その点でいえば未だに日本人が畳を好むのと同様、伝統的に間接照明が取り入れられている、と言っていいと思います。
逆に日本人を含むアジア人は蛍光灯を非常に好みます。紫外線を含む青みがかった強烈な光じゃないと「暗い」と感じてしまうからです。つまり日中の日差しはそれだけ強烈である(白人ならサングラスが必須なぐらい)ということです。
ただし、日本の照明は蛍光灯が主流なのは、経済的な理由も大きいと言われています。1970年代のオイルショック時期に電気代が安くなる蛍光灯に一気に変わったからです。
ですから、日本人を含めたアジア人が欧米のホテルに行くと「暗い」と不満を持つのです。
また中近東は暑さを避けるため石造りの家の小さな窓から明かりを取り入れ、それを鏡を使って反射させ、部屋を白くすることで、明るさをとっていますので、彼らの家に明かりが取り入れられれば蛍光灯を好むと思います。
ただし、日本を含めたホテル(特に高級ホテル)は欧米の基準でデザインしていますので、どこに行ってもホテルの部屋は暗めですね。ただ、日本や韓国のホテルなどは、浴室だけ蛍光灯でやたらに明るいところが多いです。
また、これらの明るさに対する感受性は他の部分にも現れています。そもそも日本人が黄色人種といわれることに違和感がありませんか?たとえば綾瀬はるかとか佐々木希などは、白人と一緒にいても同じぐらいの肌の白さに感じることがあるのではないでしょうか。
ところがそうでもないんです。なぜなら「日本と欧米のフイルムやテレビカメラは色調が違う」からです。私は子供の頃にアメリカに住んでいたのですが、アメリカのコダックで写真を撮ると「黄色人種」そのものに写ります。日本のフィルムに比べて赤や黄色が強く、全体的に茶色っぽくなるからです。ちなみに私は、かなりの色白です。ですので日本の富士フィルムの写真だと白人並に白く写るのです。
日本から持ってきたフィルムとアメリカで買ったフィルムの違いは一目瞭然でした。
文化の違いとは風土の違いから生まれるものです。ヨーロッパは日本にくらべて夏が短く冬が長い傾向があります。緯度が違うからですが、ハロウィンなども元々はケルト人が「夜の季節(つまり夜が長い冬)」の始まりを「闇が支配し亡者がよみがえる季節の始まり」として、夏の収穫への感謝と冬の季節の無事を祈願した祭りが元になっているぐらい、冬の夜の長さを恐れていたのです。
これらの文化的要素と人間の環境対応能力によって明るさに対する感受性が違うために、部屋の明るさにも影響を及ぼしているといえます。
回答ありがとうございます。
太陽の明るさ自体が違うんですね。
「文化的要素と人間の環境対応能力によって明るさに対する感受性が違う」という一文がとても説得力があります。
No.10
- 回答日時:
部屋全体をこうこうと明るくしないのは、ひとつは“習慣”です。
もうひとつはそのデザインの方がホテルの寝室として好ましいと考える価値観でこちらは“文化”だと思います。(おそらくそうグレードの低くないホテルであろうと推量しますが)
人種的な眼の感受性の違いはもしあるとしてもあまり関係無いと思います。
理由は室内の光は太陽光よりずっと弱いから、かなり明るく照明している所でも太陽とは大差がありますから、太陽がまぶしい人が室内光もまぶしく感じるとは思えません。
晴天戸外が10万ルクス(lm/平方m)
事務所の蛍光灯照明で500ルクスぐらいですから、500が100になったところで太陽光と比較すれば大差は無いです。(桁がちがう)
サングラスで濃い色ので1/10減光ぐらいのようですね。
まぶしさを感じるとすれば心理的なものと思います。
部屋全体をこうこうと照らさなくても、スポット的に照らされている所を使えば必要な明るさは足りているわけで、慣れれば不便は無いです。
私も日本の今の照明デザインは一般家庭に蛍光灯が普及してからのもので、子供が個室を持って夜遅くまで勉強するようになった時代性と関係あるように思います。
アメリカでも新しい住宅であまり広くないような家は日本式のような設置をしてる家がありますが。そこまで明るくはない。(中国系日本系の所では「天井に蛍光灯」みたいなデザインはあるように思います。アフリカ系についてはあまり知りませんがそうでもないと思います。)
日本の伝統的な建築は「基本的に夜は寝る」という考え方で、照明のことはあまり考えられていないように思います。(昼間もわりと暗くて古民家再生デザインでは外光の明かり取りを新たに設置する工夫も提唱されています。)
時刻も季節の違いに合わせて夜明けから日没までを基にしてそれを分割していた。
夜も寝ない生活が無かったから、室内照明という概念そのものが新しい慣れないものなのだと思われます。
回答ありがとうございます。
室内照明はまだまだいろいろな可能性を秘めていますね。
うまくTPOに合わせて活用できるようになればいいですね。

No.9
- 回答日時:
昔、とある照明の会社の担当者が、「高度成長期にナショナルが「明るいほど素晴らしい」と蛍光灯を家庭用に売り出してから日本の住宅は白々しい蛍光灯一色になってしまった」と嘆いていましたが、それがナショナル(だけ)だったかはさておき、「隅々まで明るい方が良い」という価値観は経済発展や物質的豊かさを追い求めている時代とマッチしているし、他にもこれに近しい回答をしている回答者さんがいらっしゃいますが、私もこれが有力だと思います。
(この時代に活躍していたおじさまは本当に蛍光灯の白々しい灯りが好きですし、逆にそこを通らなかった最近の人は自宅でああいう照明をつけることをそれほど好みません。最近のインテリア雑誌やマンション広告なんかを見るとわかると思います。)
日本の蛍光灯文化の歴史はそれ程長くないですし、谷崎潤一郎は「陰翳礼讃」(昭和8年)の中で、日本の料理も工芸品もエロスも、陰があり鈍くほの暗い中でこそ美しく趣がある、透き通る白くてピカピカした西洋文化は日本の美意識と相容れない、みたいな愚痴(?)を延々と書いていますが(笑)日本の文化的側面から考えれば、やはり薄暗い方がしっくりくる様な気がします。
人種による日照に対するまぶしさの感じ方の違いはあると思いますが(肌の色も日照と関係がある様に)、照明の文化に直接的に結びつけるのは少々無理があるのではという感じがします。「太陽」と「照明」って、全く比にならないレベルの違う明るさですし。また、日本家屋は開口部は大きいですが庇が長いので、明け透けに明るいという感じではありませんよね。
という訳で私の回答は、「高度成長期に培われたスペック信仰に起因している」みたいなやつで、つまり欧米が暗いのではなく、日本(や急速に発展しつつあるアジア諸国)が物質的な豊かさの象徴としてスペックの上位であるところの「暗いより明るい」を選んでしまう、という感じなんじゃないかなと思います。
回答ありがとうございます。
高度成長期に形作られた文化は日本人に大きな影響を与えたということですね。
逆に最近は「間接照明でつくるオシャレな部屋」というのが出てきていますね。
今後の日本人の明かりの取り入れ方の分かれ目なのかもしれませんね。
No.7
- 回答日時:
1. これは文化の違いなのでしょうか?
と言う事もありますが、欧米人が住んでいた自然環境に、欧米人の身体で調整したということに理由があると思います。
2。それとも強い明りに弱い(欧米人がよくサングラスをかける)ということも関係あるのでしょうか?
おっしゃる通りです。同じヨーロッパでも青い目は黒い目より光を通し、外光の弱い北欧の人に多く、太陽光の強い地中海沿岸出身の人に茶褐色の目が多いのはそのためだと思います。
したがって北欧出身の人はカメラで言えば絞りの少ない状態、逆に赤道近くの自然に順応するには絞った状態で光量を抑えて居るように思います。
少ない光を利用するように目が出来ていると「暗い部屋」でも見える。強い光を抑えるように目が出来ていると、眩しい戸外からサングラスをかけたまま家に入ったように、暗く感じます。
No.5
- 回答日時:
照明器具の歴史は文化が違うというほど古くはありません。
団塊世代(60代)あたりから上の人は、蛍光灯の隅々まで明るく影のない部屋が好きです。
つい50年位前は、6帖に60Wのナス球一つで暮らしていたわけです。
もっと前は月灯りとろうそくの灯り。
なんとも優雅でロマンチックに感じるのは、
夜も遅くまで蛍光灯の下で仕事と、ゆとりがないせいでしょうか。
圧倒的に日本人は仕事の時間が長く、
夜をくつろいで楽しむゆとりをなくしてしまっているのかなと思うのです。
日本で午後4時に仕事が終わるなんて、正規雇用ではないでしょう。
話を戻しますが、明るさ(や機能)=豊かさ、
という感覚が根付いてしまい、せっかくの日本人の感性はすたれてしまっているような気がします。
美しい光のグラデーションやくつろぎのある炎に使い灯り。
明るさの大きな違いがあると疲れますが、バランスよく、必要なところだけを明るく照らすのは、
省エネだけでなく、気持ちも豊かになる気がします。
日本のホテルも、たいていは浴室を除き、天井に照明器具はついていません。
ついているとしても入口のダウンライトくらいです。
くつろぎと睡眠を目的としているからだと思います。
回答ありがとうございます。
照明の歴史自体はそう長くはないですよね。
日本も夜は暗かったはずですし。
経済的な豊かさが明るさということになると、煌々とした方がよいという感覚になるのかもしれませんね。
No.4
- 回答日時:
ヨーロッパは冬の寒さが半端でなく、レンガや石造りの家が多かったので、窓を大きくできなかった。
windowは、「風穴」という意味で、基本的に通気口の役目しかない。中が暗いのが当たり前で、伝統的に慣れているため。日本家屋は基本構造が柱と梁の組み合わせで、窓を大きくできたし、夏の暑さと湿度が半端でないので必然的に大きな窓の家がになった。「窓」は「間戸」の意味で、柱の間の戸を意味する。このような造りは昼間は日が差し込んで明るいため暗いことに違和感を覚える。
回答ありがとうございます。
windowの由来のご説明で日本の窓との違いがはっきりしますね。
文化的に日本は明るい方になれているんですね。
No.3
- 回答日時:
欧米人は部屋は憩いの場であって、勉強や仕事をする部屋では無いと聞いたことがあります。
それで必要なら、その場所をスタンドなどで照明するらしいですね。目には良くない方法です。
時代遅れの感覚でしょう。日本人には受け入れにくくてついていけません。ほら穴生活の文化の違いです。
逆に日本では部屋の中央に照明器具を置いて全体を照らすと言う合理的で進歩的な方法をとっています。
その弊害で眠れないことにつながるので徐々に照度を2段階などに落としたり、夕暮れの色にできる器具などで生活に合わせた照明器具になっていると思います。日本文化は先進国(^^)かな?
回答ありがとうございます。
それぞれの文化が影響しているようですね。
たしかに、眠る前にテレビなどで明るい光を見ると睡眠にはよくないと聞きます。
No.2
- 回答日時:
も1つ。
http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/11/04/ …
には
専門家によると、暗い場所で過ごすと、眠りを誘うホルモン・メラトニンが分泌されやすく、身体が眠る準備を整えるそうです。
と書いてあります。
「洋式のホテルは眠りやすい環境にしてある」と言うのも理由の1つみたいです。
No.1
- 回答日時:
回答ありがとうございます。
リンク先の
「欧米では、照明はインテリアの一部」というところと「欧米人特有の瞳の色の薄さも、低めの照明をCozy(心地よい)と感じる一因」というのに納得しました。
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