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倒置の応用表現についての質問です。
(出典:『基礎英語長文問題精講』(中原道喜)、問題1.、"Language and Culture" Joan McConnell)

Learning another language makes us realize the relativity of our values, be they cultural or linguistic.
とあります。(4行目、主語itを改変)

日本語訳は、
「もう一つの言語を学ぶことはわれわれの価値観―それが文化的なものであれ言語的なものであれ―の相対性をわれわれに悟らせてくれるのである。」
です。

質問はこのbe they cultural or linguisticです。
解説には、
「動詞の原形が文頭に置かれて『譲歩』を表す場合がある。これは文語的な表現である。」
とあります。

さらに類例としては、
Be it ever so humble, there's no place like home.
=However humble it may be, ...
(どんなに粗末でも、わが家にまさるところはない。)
Fail though he did, he was not discouraged.
=Though he failed, ...
(彼は失敗したが、へこたれはしなかった)
が挙げられています。

手元の文法書には一切この倒置表現が載っていませんでした。(ロイヤル英文法、Forest、コンプリートなど)
文語的表現とありますが、実際に文章で出てきている以上気になって眠れません(苦笑)

どうか、詳しい方に、この表現についてご教授頂けると助かります。
(1)どれほど珍しい表現なのか
(2)なぜこういった倒置構造がありえるのか。
などを疑問に思っております。

namin

A 回答 (3件)

補足です。


★形式は倒置なので、それがなぜおきているかというふうに問い直せば、仮定法のIfが省略された結果おきる倒置と考えればいいでしょう。
ただ、この場合をややこしくしているのは、もともとの意味を現代英語の強調の倒置構文で書き直せば、類例の場合は、
However humble it may be,...
となるものが、古い語法である「仮定法現在」では、If it be ever so humble,...となっていたことからきていると考えられる点です。つまり、「仮定法現在」というのは現在では現在形で代用されていますので、Ifの省略といってもピンとこないのです。

参考URL:http://www.beparadise.com/English/main/text_08.h …
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この回答へのお礼

なるほど!
仮定法現在のIf it be ever so humble, ...の倒置からできていたんですね。すごく納得しました。
ちょうど最近仮定法現在に関心を持っていたので、す~っと入って来ました。
参照URL先も大変参考になりました。

私はこのeverという単語が苦手です…
無くても良いようにすら思ってしまいますが、きっとIfとの呼応で「譲歩」の意味になるのでしょうか。。。

お礼日時:2005/04/11 22:41

倒置の仕組みを考えるのであれば、仮定法現在(原形)などと呼ばれる、条件節のif節中の述語動詞が原形となる基本形から考えるのが一つのアプローチでしょう。

その条件節のifが省略されて倒置となったものと考えるのが分かりやすいのでは?文法書にない、といわれていますが杉山忠一著『英文法詳解』(学研)、江川泰一郎著『英文法解説』(金子書房)にもでている項目です。
格式張った・改まった文体で用いられるので、論文などにはでてくるでしょうか。普通の手紙やコラムで使うと古風な感じがすると思いますが、仮定法過去などであれば、挿入節などではよく見かけると思います。原形に限れば、日常の定型表現では、if need be (必要ならば)ではこの形で今でも使われていますね。もっとも、If が文脈によりeven if の働きをすることがあります。そうすると、even if はalthough の婉曲表現としても使われますから、譲歩の意味で用いられる用法も、ひとつのグループとしてまとめることにも意味があろうかと思います。
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この回答へのお礼

tmrowingさん

的確なご指導、ありがとうございます。
>もっとも、If が文脈によりeven if の働きをすることがあります。そうすると、even if はalthough の婉曲表現としても使われますから
この内容、すごく勉強になりました!辞書で改めてひいて覚えなおしました。
やはり、格式張った、改まった文体なのですね。
『英文法解説』において、仮定法Ifの省略と倒置、If単体でのEven ifの意の確認をしました。
調べ方と学習が不十分で失礼致しました。

お礼日時:2005/04/11 22:57

★1.類例としてあげられているBe it ever so humble, there's no place like home.は、John Howard Payneの"Home,sweet home"(「埴生の宿」として日本語訳が有名)の一節ですから、それはもう有名な格言となっています。

ですから、それほど珍しい感じはうけないですね。しかし、"be it ever"でGoogleしてのヒット数45700のうち、13500件は"be it everso humble"ですから、3分の1がこの表現そのままということです。文語体なので古い表現ではあるがそれほど珍しくはないといえます。
★ここでは、文法として調べるなら、譲歩表現あるいはBe動詞の用法の項を見てみることをお勧めします。手元に文法書はないのですが、ジーニアス英和だと4.[Beの特別用法]として譲歩表現の例文に上記のものがあります。
★あなたが疑問とされる「倒置構造」という形式でいうとこれしかありえないのではないかと感じます。つまり動詞が文頭にきたら、つぎに主語がくるしかないではないですか。疑問文の場合と同じです。疑問文の倒置は、特別に「倒置構文」で取り上げるよりも先に習得すべき感覚です。そうすると、Be that as it may...で「それはともあれ・・」となることも感覚的に理解できます。
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この回答へのお礼

potechuさん
素早い解説、ありがとうございます。

出典まで分かるんですか!有難うございます。「埴生の宿」というんですね…覚えておきます!
Googleを検索するとそういったことも分かるんですね。今後活用します!
譲歩、Be動詞の項ですか。なるほど。自分はすっかり倒置の項ばかりを見ていました。。。大変参考になります。

お礼日時:2005/04/11 22:34

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