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普段、会社ではメールの文面の締めくくりに、
「以上、よろしくお願い申し上げます。」と記述しています。

しかしネットで調べてみると、正しい日本語としては
補助動詞はひらがなにすべきと記されています。

これに従うと「申し上げる」ではなく「申しあげる」と書くのが
正しいことになるかと思います。

ですが「申しあげる」を具体例とした記載は無く、
またGoogleのヒット件数では「申し上げる」の方が断然多いです。

「補助動詞はひらがな」の原則に従って「申しあげる」と書くべきか。
あえて事実上、市民権を得ているらしい「申し上げる」で通すべきか。

転職先の企業とメールのやりとりをしていて、ふと気になりました。

瑣末な事柄かもしれませんが、どうせならすみずみまで行き届いた
文章を書きたいと思い、質問させていただくしだいです。

ご存じのかた、ご教示よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

 必ずしも正確な知識を有しているわけではないため、間違っているかもしれません。

もし誤謬があれば申し訳ありません。

 まず、「申し上げる」の「上げる」は補助動詞ではなく、「申し上げる」というひとつの動詞(複合動詞)なのだと思います。
 複合動詞にはたとえば「押し倒す」「踊り明かす」「転げ落ちる」などがありましょうが、これらは一般にこの通りの表記で用いられ、あえて「押したおす」などとすることはないでしょう(昨今の漢字排斥的風潮によって存在しないこともありませんが)。

 試みに調べましたところ、「申し上げる」は現に官庁のWebサイトでも使われていました。よって、これは公的にも認められた書き方であると思われます(所詮Webサイトだといわれればそうですが……)。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

> まず、「申し上げる」の「上げる」は補助動詞ではなく、「申し上げる」というひとつの動詞(複合動詞)なのだと思います。

確かに私は「申し上げる」が補助動詞だと
確かめてから質問したわけではございません。

今さらながらWikipediaで調べますと、以下の記載があります。

 「押し続ける」「作り上げる」のように 2 つの動詞を
 結合したものを複合動詞という。前の動詞(連用形)を前項動詞、
 後続の動詞を後項動詞という。

「申し上げる」の「上げる」の部分は、この後項動詞に
当たるということでしょうか。

さらに以下の記述を見つけました。

 普通は、別の動詞(または助動詞等が後続したもの)の連用形に、
 接続助詞「て」を介して後続する動詞を、補助動詞と称する。

例としては「知っている」「掛けてある」「笑ってしまう」
などが挙げられています。

これを踏まえると、「申し上げる」の「上げる」は
「て」を介していないので、複合動詞の後項動詞と
いうことになるのでしょうか。

さらに複合動詞の中で、後項動詞が本来の意味を保っていない
ものを「機能上の補助動詞」というそうです。

例としては「笑いあう」「動き出す」「明るすぎる」などが
挙げられています。

これを考慮すると、「申し上げる」の「上げる」は
本来の意味を保っているわけではないので、
「複合動詞」の中の「機能上の補助動詞」というところに
落ち着くのでしょうか。

私は専門家でないので、いまいち結論づけられませんが、
調べるという行為によってある程度満足させられてしまいました(笑)

> 複合動詞にはたとえば「押し倒す」「踊り明かす」「転げ落ちる」などがありましょうが、これらは一般にこの通りの表記で用いられ、あえて「押したおす」などとすることはないでしょう

なるほど。そうであれば、「申し上げる」が複合動詞だと
断定できれば、気持ちよく「上げる」を使うことができますね。

お礼日時:2007/11/17 14:00

tareteruです ( ^- ^ )



> コピーライティングでは読み手に与える印象を優先し、
> あえて文法を無視した表現をすることがあると
> 聞いたことがあります。

私はコピーライターではありませんし、彼等が文法を軽視しているのかどうかも知りませんが、onionheadさんのご質問の趣旨は文法ではなく表記上のルールの問題だという認識で回答しました。つまり
「人参」と「ニンジン」と「にんじん」は、どれが正式?
というような‥ ですから、「郷に入れば‥」と申しあげたわけです。文法的には「申し上げる」と「申しあげる」は完全に同義だと私は思います。
官公庁や民間企業における表記も、「あげる」を補助動詞として捉えるかどうかという文法的解釈で決めているわけではないような気がしますがねぇ・・・

ちなみに面白いページを見つけましたので、参考までにご案内します。
甲賀市の広報に掲載された市議会議長と市長の年頭挨拶ですが、左右に仲良く並んだそれぞれの挨拶文で服部議長は「皆様には心健やかに、新年を迎えられたことと心よりお慶びを申し上げます」と書き、中嶋市長は「市民皆様には、ご家族共々お健やかに新春をお迎えのことと心からおよろこび申しあげます」と書いています。
果たしてこれは、どちらが正しいのでしょう? ( ^^;

滋賀県甲賀市の広報誌「こうか」2006年1月号
http://www.city.koka.shiga.jp/kouhou/2006/0601/h …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

> onionheadさんのご質問の趣旨は文法ではなく表記上のルールの問題だという認識で回答しました。

その通りです。

ただ、前述した「補助動詞はひらがな」の原則のように、
文法に基づいた表記上のルールが「もうしあげる」にも
存在すれば、それを拠りどころにすることが出来ると考え、
文法からのアプローチを試みたまでです。

しかし「もうしあげる」の「あげる」は補助動詞では
ないかもしれない、ということが分かり、またそれ以上
文法的に突き詰めていっても、どうやら表記上の
明確なルールには至らないようです。

ですので皆さんの回答を結論としてまとめると、

 ・漢字でもひらがなでも間違いではない。
 ・読み手に与える印象を考慮して好きな方を選べばよい。
 ・ただし慣習的には漢字で書くことの方が多い。

となりましょうか。

> ちなみに面白いページを見つけましたので、参考までにご案内します。

わざわざお調べいただきまして、恐縮です。

市議会議長さんは甲賀なのに服部なんですね。

お礼日時:2007/11/23 10:27

専門家ではないので、確かではないのですが、私も、ANo.2さんと同じく、「申し+上げる」という複合的な動詞で、「申し上げる」で一つの語だと考えます。


「あげる」の部分を補助動詞と考えるならば、「申し入れる」「申し合わせる」「申し出る」など、すべて「申し」以外の部分はひらがなにすべきだということになります。
「申しいれる」「申しあわせる」「申しでる」――どれもあまり見かけない表記ですし、文章の中に入っていたら、とても読みにくいと思います。
共同通信社の『記者ハンドブック』などでは、「申し上げる」については具体的に書かれていませんでしたが、「申し入れる」「申し合わせる」「申し出る」などは、すべて漢字で書くように定められています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

> 「あげる」の部分を補助動詞と考えるならば、「申し入れる」「申し合わせる」「申し出る」など、すべて「申し」以外の部分はひらがなにすべきだということになります。
> 「申しいれる」「申しあわせる」「申しでる」――どれもあまり見かけない表記ですし、文章の中に入っていたら、とても読みにくいと思います。

なるほど。水平展開して考えてみれば、
確かにしっくりきませんね。

反例が具体的で説得力があります。

ただ「申し上げる」は「お願い申し上げる」と
「お願い」に続けて使用することができます。

そういった意味では「申し入れる」などは単独で用い、
「お願い」に続けること自体、無いかと思います。

ですので、挙げていただいた例と比べると、
「申し上げる」は何か補助的な使い方を慣用的に行う動詞であり、
それゆえに「上げる」の意味合いを薄めた用法として
「申しあげる」という記述が存在したとしても
不自然ではない気がしてしまいます。

> 共同通信社の『記者ハンドブック』などでは、「申し上げる」については具体的に書かれていませんでしたが、「申し入れる」「申し合わせる」「申し出る」などは、すべて漢字で書くように定められています。

わざわざお調べいただき、恐縮です。
参照元が具体的で参考になります。

お礼日時:2007/11/17 14:54

どちらでもよいが、私は「申し上げる」を使います。


この「上げる」は、正しい音訓ですし、当て字でもないので。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かに「申し上げる」という表記が間違いでない以上、
実際に出回っているのは「上げる」の方なので、
こちらの方が読み手が自然に感じる気がします。

お礼日時:2007/11/17 14:30

表記の仕方を厳格に定めている組織内では、そこの決まりに従って書けばいいだけのことだと思います。

民間企業では「お役所言葉」に倣う所もあれば独自基準を設けている所もある。言葉なんて所詮、「郷に入れば郷に従え」的なものですから (笑)

ちなみに、私自身の仕事上での使い分け基準は次の通りです ( ^- ^ )

読み手に平明で親しみやすい印象を与えたい場合は「申しあげる」(DMチラシなど)
逆に威圧感を与えたい場合は「申し上げる」(督促状など)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

> ちなみに、私自身の仕事上での使い分け基準は次の通りです ( ^- ^ )
>
> 読み手に平明で親しみやすい印象を与えたい場合は「申しあげる」(DMチラシなど)
> 逆に威圧感を与えたい場合は「申し上げる」(督促状など)

コピーライターのかたでしょうか。

コピーライティングでは読み手に与える印象を優先し、
あえて文法を無視した表現をすることがあると
聞いたことがあります。

結局は読み手に与える印象を意図した表現を
心がけるのが一番なのかもしれませんね。

私も企業宛てのメールの締めに「お願い申しあげます」と
書いてみたところ、どうしても締まりきらない気がして、
やはり「申し上げる」の方がしっくりくるのではないかと
迷ってしまいました。

お礼日時:2007/11/17 14:25

市役所でアルバイトしていたことがあるのですが、役所では「あげる」を使っていました。


「あげる」だけじゃなく、「~ください」も「下さい」ではなくひらがなでした。
「下さい」の場合は、何かを欲しい場合は「下さい」
して欲しいことなどの場合は「ください」を使うのが正しいと教えてもらいました。
あげるの場合は謙譲語だということもあり、「上げる」になったのかもしれません。(目上の方へ…みたいな感じで)
私個人は「あげる」が正しいと思って使っています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

No.2さんの回答には、官庁のWebサイトに「申し上げる」が
使用されている、とあります。

No.3さんの回答では、役所で「あげる」を使っていた
ということですよね。

どうやら明確に定義されているものでもないようですね。

> 「あげる」だけじゃなく、「~ください」も「下さい」ではなくひらがなでした。
> 「下さい」の場合は、何かを欲しい場合は「下さい」
> して欲しいことなどの場合は「ください」を使うのが正しいと教えてもらいました。

補助動詞はひらがなの原則ですね。

個人的に調べた結果、問題の焦点は「申し上げる」の「上げる」が
補助動詞なのかどうかに集約されると考えております。
(No.2さんへのお礼参照)

> あげるの場合は謙譲語だということもあり、「上げる」になったのかもしれません。(目上の方へ…みたいな感じで)

なるほど。「ください」に比べると、「あげる」は漢字にすることで
うやうやしさを強調できるので、漢字表記が普及したということですか。

確かにそういう感覚的なものから支持を得る表記があっても
良さそうな気がします。

お礼日時:2007/11/17 14:15

「申し上げる」のほうがベターではないでしょうか。



日本語文法としての当否と、メールの読みやすさは別のものだと思います。ご自分で、「申し上げる」のほうがポピュラーだと思ったらそれで十分だと思います。

うっかり、「申し上げる」と「申しあげる」を混在させるようなミスさえなければOKでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

> 日本語文法としての当否と、メールの読みやすさは別のものだと思います。

確かに「補助動詞はひらがなが原則」と言われても、
「頂く」や「致す」をひらがなに直すのに比べて、
「申し上げる」を「申しあげる」に直すと、
どうも違和感というか、稚拙な印象を与える気がしてしまいます。

あまり杓子定規にならず、そうした感覚を大事にすべきでしょうか。

> うっかり、「申し上げる」と「申しあげる」を混在させるようなミスさえなければOKでしょう。

「申しあげる」が相手に違和感を与えてしまうとしたら
なおさらでしょうね。

混同させた瞬間に「言葉にこだわる人」から「こだわらない人」に
成り下がってしまいそうですね。

お礼日時:2007/11/17 13:25

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