プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

こんにちは。勉強の為にWikipediaにあるような英語を自分なりに英訳しようとします。そうすると変な日本語になってしまいます。文に沿って訳をしていくと直訳みたいになってしまったりします。TOEICは900点近くあり、英語で読む文には理解はできます。ただ日本語の国語力がないのか、文の組み立てが下手だと思います。将来翻訳家を目指すとしたら、翻訳養成所みたいな所に通った方がいいんでしょうか?現在は翻訳を生業にしていないので、変な訳でも社内では意味が通じてくれますが、プロとやっていくには失格レベルです。翻訳家という職業を目指すにはどうしたらよいでしょうか?

A 回答 (5件)

翻訳(書籍専門)の仕事をしております。



すでに英語力は十分にお持ちの方だと思いますが、「英語を理解する」ことと「翻訳すること」はまったく違う作業であることを痛感されているかと思います。実際その通りでして、翻訳というのは「英語が使える」ことを前提とした上での「柔軟な日本語運用能力」の世界なんです。英語がわからないで和英翻訳しようとする人はいないと思いますが、英会話が不自由なくできて、英語で文章も自在に書ける人であっても、「翻訳(受験のための単なる英文和訳ではない)」となると、これはまったく違った技能を磨かなければなりません。

翻訳家養成所の中にも、そういう技能を磨けるいいところがあるかとは思いますが、中には受験の英文和訳とあまり変わらない内容の講義だったりするところも多くありますので、十分慎重に選んでいただきたいと思います。

日常的にできる練習方法としては、1つの英文を「できるだけ多くのパターンの日本語に和訳してみる」というのがあります。文法的構造を忠実に踏まえ、単語の訳しもらしがない和訳が基本ではありますが、その結果の多くは「いかにも英文から日本語に訳した」というにおいの強い「翻訳調」の和文になってしまいます。

そこからもう一歩先に進むには、英文から汲み取られる「状況そのもの」を直接的にイメージし、「同じ状況におかれたとき日本人なら思わずどんな言葉を発するだろうか?」を考えてみるとよいでしょう。

時に大胆な意訳を、時に(英文解釈の発想から離れられない人が読めば)なぜそんな和訳になるの?と思えるほど大きく言い回しを変えた日本語にしてみたり(しかしそこに述べられている事実は英文と同じ)。

1つの英文を最低でも5通り以上の違った表現で和訳してみるのです。

あと映画のシナリオ翻訳や字幕翻訳、さらに吹き替え翻訳を大いに参考にしてください。同じ英文を元にしていても、実に変化にとんだ、そして工夫の凝らされた翻訳がそこにあり、大変参考になります。

和英対訳のシナリオ翻訳などでは、比較的、英文解釈的な原文に忠実な和訳がなされており、それでいて日本語として自然な言葉遣いにも配慮があります。

字幕翻訳では、場面の切り替わりというタイミング、すなわち字幕を読んでいられる時間的制約を意識し、加えて字幕の書ける限られたスペースにまとめきれる文章量でなければならず、そういう制約の中での翻訳家の苦労や工夫が随所にうかがえます。

さらに吹き替え翻訳では、登場人物の口が動いている時間にあった文章量でなければならず、性別や職業などキャラクターがにじみ出る言葉遣いにも十分な注意が払われます。直訳調のせりふを登場人物がしゃべっていたらなんともこっけいですよね。

特に字幕や吹き替えでは、原文の単語を大胆に切り捨てて翻訳されていたり、逆に原文にない表現を加えて時間調整をしていたりさえします。しかし、そういう翻訳家のオリジナリティを加えすぎてもストーリーが変わってしまっては困りますし、場面の味わいは保たなければなりません。ジョークの翻訳など感心するテクニックが見つかったり、逆に「ああ、ここは逃げたな」と思える箇所もあったりします。

このように映画の対訳、字幕、吹き替えの翻訳を研究することで非常に多くのメリットがもたらされます。

そして英語とは別に日本語の表現能力そのものを磨いてください。初見で読んでも、よどみなくスムーズに意味が汲み取れる美しい日本語を書く練習です。翻訳家の実力は結局「日本語の表現能力にかかっている」と言っても過言ではありません。

何かを素材に翻訳練習し、その和文を自分で読み直してみて「最初から日本語で考えて日本語で書いたような自然な日本語」にするにはどうしたらいいかを悩みます。つまり翻訳結果の日本語そのものを推敲するのです。その力を伸ばすには「日本語の勉強」が不可欠です。日本語ネイティブですから自然な日本語かどうかの感覚的判断はできますが、それを自分で「生み出せる」かどうかは、訓練次第です。

また美しい日本語の語感を培うためには、現代語だけでなく古典にも触れることをお勧めします。流麗な日本語の音とリズムを自分の感性に取り込んでいく努力が重要です。

できることなら何らかの素材を通じて、具体的なアドバイスができればいいのですが、ここでそれは無理ですので、上記を参考にしていただき、是非とも夢を実現してください。
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この回答へのお礼

丁寧に解説して頂いてありがとうございます!!よく映画を見ていて字幕と言っていることが違うので、なんであんな訳するんだろうと思っていましたが、そこにはいろいろな苦労があるんですね。

>できるだけ多くのパターンの日本語に和訳してみる

これは今までしたことがありませんでした。会社内で和訳をしたり、勉強として英文を自分なりに和訳したりしますが、1回訳しただけで終わりです。自分でひどい訳だなーとは感じるんですがそれ以上の事はいままでしませんでした。これからはなるべくいろんな和訳を心がけるようにします。自分に足りないところが見えてきました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/11/27 16:09

こんばんは。

このご質問の日本語も失礼ながらヘンです。
「まず英語をじぶんなりに英訳」とはどういうことですか。
「英語で読む文には理解はできます」これもヘンです。
「日本語の国語力」・・・
「変な訳でも社内では意味が通じてくれますが」・・・

とにかく日本語がヘンですね。翻訳以前の問題です。毎日きちんと新聞を読んでいますか。
翻訳といっても 日→英 英→日 がありますが 目指していらっしゃるのは どうやら 英→日 ですね。つまり和訳ですね。
英語の勉強に熱心になるあまりきちんとした日本語で書かれた本をじっくりお読みになったことがないのではないでしょうか。

また一方 翻訳は技術でもあります。
お仕事をしていらっしゃるので学校に通うのは大変ですよ。まずは翻訳の通信講座などを一度受けてみられたらいかがでしょうか。
これなら家でじっくり取り組むことができます。

それと読書をしてくださいね。
英語力は国語力でもあります。
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普段英語を多く使ってるせいか、わたしも日本語がかなりおかしくなっているのがわかります。

外国人と日本人と混在した場所では、外国人に日本語で話しかけたり、日本人同僚に英語で話しかけたりもありました。なにがそうさせているのかはわかりませんが、仕事の場面で会話は止まれませんので、そのまま進行していますが。

Wikipediaは、日本のWikipediaでもそうですが、書き手のくせがとても出ています。話し言葉に近いような書き方をするネイティブもいますし、ポツポツあるいはブチブチと文を切りながら書いている人もあり、その文章の印象もブチブチときれているのでそっけなく、訳をつけるにしても、あじけなく直訳的になりがちです(Wikipediaの場合文章に書き手の性格をつよく感じるため、あまり意訳したくない場合もあります)。

過去に通訳になった人と、字幕ライターになりたかった友人がいました。どちらも専門の学校にかよっていました。通訳の人はサイマルに、字幕の志願者は青山にあった映画の字幕翻訳の会社に通っていました(後者の人は挫折しました)。字幕学習用のテキストをみせてもらったことがありますが、なかなか一般では見ないような内容でしたので、翻訳もある意味ジャの道は蛇ではないですが、その道のスクールは有効かもしれません。通訳の人は、いろいろ学校を調べていたのを覚えています。

ところでWikipediaですが、英語で新規のページを7~10記事ほど立ち上げたことがあります(数ははっきり覚えていない)。画像も5つアップしています。そして、記事を書いたあとは自己満足に陥らないよう、必ず加筆依頼を公開の場所に出しておきます。
最初の頃は、私はネイティブに全体的にいじられると思っていましたが、おもしろいことに全面的に書き替えられたものは1つのみで、むしろ私のくせというか思い込みでよく使う慣用表現や前置詞のみに修正がよくはいることが多いとわかりました。
また、文面や画像のファイル名にkoreaとついていると、韓国系アメリカ人がすぐに内容を修正にきたり、この画像は韓国を誤解させるなどの意見表明をし削除すべきだなどノートで議論します。なにか巷でうわさの韓国の活動団体が本当にいるのだろうな、と思わせてくれます。
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この回答へのお礼

私は外人さんとは話す機会がありませんが、無意識に英単語を交えて話してしまうときがあるので相手に意味がわからないと指摘される時があります。

字幕翻訳は翻訳の中でも違った難しさがあるみたいですね。自分はエンジニアなのでエンジニア関連の翻訳が将来できたらいいなと思っています。
ご意見ありがとうございました!!

お礼日時:2007/11/28 00:24

翻訳で一番大事なのが「原文から離れる」ことです。



外国語を理解できる人は五万といるし、母国語が上手に書ける人はもっといるわけですが、それとは別にこの「原文から離れる」ことができればできるほど、良い翻訳なわけです。

で、その「原文から離れる」には、具体的にどうしたらいいかを、皆さんご回答に書いてくださっているわけですが、私もアドバイスをひとつ。その直訳調にできあがった訳文(仮にAとする)を、とりあえずそのままにして、他の文書の訳を進めておき、1週間くらいしてから、またAを見て、自然な日本語にしてみてはどうでしょう。つまり、原文の英語のことは一切考えずに、あなた自身が作った変な日本語を、あなた自身の手できれいな日本語にしてみるのです。これは実際に、プロも頻繁にやる方法です。

それから、私が参考になったと感じた書籍を紹介します。椋田直子・高野優 著『直訳克服! バランス翻訳の法則』と岳真也 著『日本語はこう書く』(ともにバベル・プレス出版)です。これで日本語を磨けます。学校も訳には立ちますが、一般的な実務翻訳を目指しているなら、独学でしばらく続けてみてもいいでしょう。

とにかく、翻訳という作業は根気と時間を要します。そこを見くびってドロップアウトをしてく人が多いです。今回のご質問文も慌てておられたから間違えたのかもしれませんが、じっくりと時間を掛けて日本語を書く練習をしてみるようおすすめします。

ところで、翻訳で一番大事なのが「原文から離れる」ことなら、プロとしてやっていくために一番大事なのが「しっかりとした事務処理能力」です。例えば、こうしたQ&Aサイトをご利用になる際にも、いかに、きちんとルールを研究でき、それに従えるかといった丁寧さが、案外とものを言ったりするのです。前回のご質問ではいただけなかった各ご回答へのご意見、お待ちしています。
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この回答へのお礼

ご紹介頂いた本は近くの図書館にあるみたいなのでさっそく借りてきて読んでみたいと思います。「原文から離れる」、これは今までしたことがありませんでした。原文が全てで原文に沿って訳をしないとそれは翻訳(和訳)ではないというのが頭のどこかにありました。なので変な訳になってしまうということが理解できました。

またプロとして事務処理能力ですが、これは今まで自分がいい加減な事をしていた事がわかり愕然としました。私はエンジニアなのでエンジニアとしての仕事以外の事は適当にこなすところがありました。私は日本語も上手だとは思わないですし、英語もプロの方々と比べるとまだまだというのは実感しておりますが、それ以外の所でいたらない所があるということが理解できました。勉強になります、ありがとうございました!!

お礼日時:2007/11/27 16:22

アドバイスできる立場ではありませんが、学校に通ってみた経験談です。



会社帰りに週1回、翻訳講座に通ったことがあります。
私の場合は英語力が足りなくてお話になりませんでしたが、なるほどそういうものなのか~、というのは理解できた気がします。
難しさも。

いきなり綺麗な日本文にせず、中間訳を作って、それから文を整える、ということを読んだことがあります。

翻訳学校は翻訳のコツを教えてくれるところでした。
先生の話や他の生徒の訳や質疑応答などに触れられるので役立ちますが、念の為、「修了しさえすれば仕事が来る」というものではありません。

市販の本でパラパラと読んでみたのは(ちゃんとやってないんですけど)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82 …
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http://www.amazon.co.jp/%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E3%81 …
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru_reply.php3?q=3 …

翻訳業には英語力と日本語力の他に、調査力も必要。
提出形式を守る、締め切りを守る、連絡が良い、なども、仕事を得るには大事らしいです。
発注者も人間ですし翻訳もビジネスですので、仕事しやすい人が有難いんですって。

ucokさんお勧めの『直訳克服!バランス翻訳の法則』は4つの分野について載っているようで、良さそう・・・・。
バベル・プレスって翻訳のバベルですね。
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この回答へのお礼

ご紹介頂いた本は一部近くの図書館には無いみたいなので買って読んでみたいと思います。「中間訳を作る」ですが、私はいきなり直訳して「意味は理解できるけど、日本語としては文章になっていない。」という訳をしていたので、中間訳を作る、原文から離れるを心がけたいと思います。

プロとしてやっていく心構えは勉強になります。現在の職は締め切りらしきものはありますが、それ以外の所は自由にやっているので、そんな気持ちで翻訳家を目指したら痛い目にあるのがわかりました。アドバイスありがとうございます!

お礼日時:2007/11/27 16:32

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