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こんにちは、いつもお世話になります。

David Constantine訳の現代英語訳 ゲーテ著、「ファウスト」を現在読み進めています。

その中で、ちょっと意味確認のため、同じ箇所を他の訳者の英語訳と見比べたところ、、当初の目的である意味解釈はできたのですが、新たな疑問が芽生えました。

同じ内容を指しているのに、一人の翻訳者は「a」を使いもう一人の翻訳者は「the」を使っています。

背景:メフィストがファウストをつれて、ある酒蔵に行く。そこで酒宴が開かれており参加する。メフィストが一曲歌い、喝采を得る。 御礼にメフィストが皆に酒を御馳走すると言う(メフィストは持ってきていたらしい)。メフィストが飲みたい酒を聞くと、酒宴をしていたメンバーに「そんなに沢山の種類を持って来ていたの?」と聞かれる

その時の、森鴎外訳で言う所の、「どなたにもお望みのお酒を献じます。」の英訳箇所について、

~~David Constantine訳の現代英語訳から引用~~~
I offer a choise to everyone.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(皆様に選択の機会を提供します。)

~~~オンライン版の下記URL版の英語訳を引用~~~
I leave the choice to each. Make up your minds!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
http://www.levity.com/alchemy/faust06.html
(皆様に選択をお任せします。 さあ決めた決めた。)


僕的には、(酒の)選択だと決まっているので、定冠詞「the」を付けるべきで、オンライン版の方が正しいと思うのですが、どうなのでしょうか?

それともこの状況で「a」不定冠詞を肯定する余地はあるでしょうか?

よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

>I bought a book yesterday.


という例は,the book の可能性を否定したものではありません。
これを「昨日買った本」なんだから特定の the としがちだ,ということを言うためです。

マーク・ピーターセン氏は著書の中で,日本人がする冠詞の誤りで最も多いのは "余分な the" だと述べています。
ただ,なぜ "the" をつけてしまうのかはおわかりではないようです。

たとえば
In Japan, even in the age of television people still seem to read the novels quite a lot.
という例をあげています。

私は日本人だからよくわかりますが,「日本で現代読まれている」と特定されているから the をつけたくなってしまうのです。

今回の場合,「これらの酒の中から自由に選ぶということを提供しましょう」と,最初から特定の選択とすることも可能です。

ただ,多くの酒を目の前にして,
offer a choice とあれば,これらの中から選べるのだな,とわかります。
何の選択かを明示せず,単に「選択機会」を提供する。

一方,leave the choice の場合,leave「任せる,ゆだねる」以上,(話者の頭の中で)いったん特定するのが自然だと思います。
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この回答へのお礼

大達人、再度の御回答ありがとうございます。

物分りが悪くて、2度もご足労をわずらわしてしまって申し訳ありません。

今回のご解説でやっと分かりました。

>In Japan, even in the age of television people still seem to read the novels quite a lot.

流石に、ここでは、novelsにtheをつけてはいけないと分かりますが、僕もマーク・ピーターセン氏のいうtheを余分につけたがる日本人なので、今回も「余分なthe」を求めていたんだなと分かりました。

>何の選択かを明示せず,単に「選択機会」を提供する。
>今回の場合,「これらの酒の中から自由に選ぶということを提供しましょう」と,最初から特定の選択とすることも可能です。

このご解説で、「そうか!わざわざ 特定の選択という必要は無かったんだ!」と気が付きました。 「どなたにも選択を提供します。」と言って酒を出す、か「どなたにも『この(酒の)』選択を提供します」と言って酒を出す。 どちらでも良い筈ですよね!

やっぱり、冠詞は奥が深いですね! 僕はもう何年も前からマスターしたつもりでマスターできていません。

本当に勉強になりました。 ここでの質問を通して、いつかはマスターできれば、、!!と思います。

改めて、御回答に御礼申し上げます。

お礼日時:2009/11/04 12:53

offer a choice というのは,「何らかの選択を提供する」ということです。


結果的にそれが特定の選択のことであっても,「提供する」と言う段階では初出の a となります。

もちろん特定の選択を指して
offer the choice of ~ということもあります。

make a choice で「選択をする」
これと同じで,結果的に特定の選択になるだけ。

(酒の)選択だと決まっている
それはあくまでも結果的にです。
極端な例をあげると
I bought a book yesterday.
で,買った本は決まっているから the
とはなりません。

leave the choice to ~の場合,「この場の酒の選択」が意識されています。
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この回答へのお礼

大達人、御回答ありがとうございます。

冠詞の勉強って終わりが無いのでしょうかね、、、難しいです。

ネイテブの(独文科)大学教授(=David Constantine)が書いたものなので、文法間違いなど無いと思うのですが、やっぱり理解するのに苦労しています。

状況からして、「酒の選択」だと明白だと思うのですが、やっぱり「初出」扱いにもなるんですね!

>offer the choice of ~ということもあります。

これは、修繕語句によって特定の物にした場合ですよね? 

文法書には文脈から明白でも、「the」になると書いてあるし、

>これと同じで,結果的に特定の選択になるだけ。

結果的ですかね、、、まだまだ、僕には「文脈から明らか」と「結果的な特定」の区別が付きません、、、。

>極端な例をあげると
>I bought a book yesterday.

でもこれは、文脈から聞き手が何の本の話だか分からない場合ですよね?

常日頃から、「あの本買いたい。」と言っていて、周りも話者が「ある特定の本」を買いたい事が分かっていて、だけど何らかの状況で買えないでいることも知っている場合に、 ある日話者がニコニコ顔で、

I bought the book yesterday.

と言って、周りの聞き手もやっと「あの本が手に入ったにか!」とかなりません??

>leave the choice to ~の場合,「この場の酒の選択」が意識されています。

こっちも同じ文脈の同じ場面なんですから、I offer the choise to everyone.にしても良いような気がするというか、どうしてももう一方の訳者が「a」にした理由が掴めません。

折角の大達人の御回答なのに、すいません、僕にはまだ理解できませでした。 

お礼日時:2009/11/03 20:18

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