私は、日本人には逆さvと逆さeを同じに教えて良いと思うのですが、どうも反対意見が多いようです。(文字化けするので、発音記号は打てませんでした・・・)
まず私が同じと教えて良いと思う理由としては、一般ネイティブにとってこの2つが違う音という認識がないこと。
イギリスの有名な言語学者、Ronald Wardhaugh先生から直接聞いた話では、
音素/逆v/ の異音として [逆e] と [逆v] が現れるという解釈です。
これは、[逆v]はストレスのある位置、[逆e]はストレスの無い位置で相補的分布をしていて、ミニマルペアがないということで説明ができるでしょう。
言うまでもなく、「両者は音の質が違う」ということは、「違う音素」という証拠として不十分です。
むしろ、「日本人の耳には違う音に聞こえることもあるが、ネイティブは同じ音と認識する」という説明が良いのではないでしょうか?
「リスニングのため」という反論もあるかもしれませんが、日本人には両者の音の質以前に、例えばcommunicateのoをオ、terribleのiをイ、apartmentのeをエ、と読むような「カタカナ英語では、ストレスのない母音はローマ字ベース」ということの干渉の方がよっぽど重大な問題じゃないでしょうか?まずこれが矯正されてからの話だと思います。
「受験の発音問題のため」という反論も聞きますが、少なくともここ10年くらいのセンター試験で両者の違いを問う問題は出てないはずです。
もちろん全ての大学入試をチェックしたわけではないので、もしそういう問題が出た具体例があれば、教えていただけたらと思います。
そもそも、語中でも文中でもなく、単独で両者を意図的に発音し分けられる人は、ネイティブも日本人も含め、訓練された音声学や発声発音の専門家に限られるのではないでしょうか?
又、「あいまい母音」という用語が、「日本語の発音はハッキリしてる、英語はあいまい」などという妙なビリーフの種にもなる気がします。
つまり、「音声教育」ではなく「英語教育」という視点で見れば、学習者の負担をへらすためにも、両者を別物と扱う必要は全くないと思うのですが。
もちろん私も見落としている点はあるでしょう。
別物と教えることによるメリットがあれば、教えていただければと思います。
A 回答 (22件中11~20件)
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No.12
- 回答日時:
>はい、つまり両者が相補的分布をしているので、同じ音素と見ていいのではないかと私は思うのですが、どうでしょう?
そもそも「schwa」と/Λ/は、音韻的に考えても音声的に考えても異なるものでしょう。この段階で混同してしまうと非英語圏の英語学習者が正確な発音を身につけることは難しくなるではないでしょうか。
>はい、これは私も日本でよく見ますが、米、加、英の音声学者から一度もそういう話を聞いたことがないので、ちょっと不思議に思っていました。
貴兄がそのような話を聞いたことがない理由が、英語圏にそのような考えを持っている学者が本当にいないのか、または単に貴兄が聞く機会がなかっただけなのかは、私には分かりません。
ただ、ちょっと検索してみると下記のような説明を見つけることはできますが・・。
Schwa is a very short neutral vowel sound, and like all vowels, its precise quality varies depending on the adjacent consonants. --- from Wikipedia, the free encyclopedia
日本では、もっと具体的な説明を目にすることができます。
たとえば、「ago」の最初の母音と「moment」の2番目の母音はどちらも「schwa」の記号で表記されますが、それらはそれぞれ「a」と「e」という母音が、他の音節に強勢が置かれているためにあいまいな音に変化していったと考えられます。
したがって、それぞれの音は「a」と「e」に寄った「schwa」だと考えられます。さらに「reason」という語では、前後の子音に影響されて第2音節の「schwa」自体が消えてしまうことさえあります。
これらの内容は、貴兄の「communicateのoをオ、terribleのiをイ、apartmentのeをエ、と読むような「カタカナ英語では、ストレスのない母音はローマ字ベース」ということの干渉の方がよっぽど重大な問題じゃないでしょうか?」という批判とは相反する指摘ですが、現在の日本ではそれなりに(というか、きちんと)認められている考えではないでしょうか。
それらのことを踏まえると、「schwa」と/Λ/を同じ音であると指導するという発想はいかにも乱暴であるとしか言いようがないと思います。
>この日本の話は音韻的にはどういう解釈なのでしょう?例えばtodayなら、話者は/tu:/を発音しようと試みたが、ストレスが無いためtargetに届かず、結果的にやや真中よりの母音になり、[U]あたりに落ち着いた、つまり/u:/のreduced formというかweakened formということでしょうか?だとしたら、これは音素/逆e/の異音ということでは決してなく、あくまでも/u:/の異音ということになりませんか?
その通りでしょう。「schwa」とは、もともと存在していた母音が強勢や周りの子音の影響を受けてあいまいな音に変化したものです。
>「そのつづり字本体の母音を弱くした音」というのは、あくまでtarget(音素レベル)はつづり字の音なのではないでしょうか?
そうではありません。これまでも説明したことから分かるように、「schwa」とは音韻的なものではなくて音声的なものだと考えるべきでしょう。分かりやすく言えば、「schwa」は原則的(理想的)なものではなくて、周りの環境に合わせて形(音)を変えるものです。
辞書における発音記号は、ほとんどの場合、基本的には音韻的に表記されているにもかかわらず、「schwa」に限っては音声的に表記されていることが貴兄が混同している原因かもしれません。
「schwa」には、何回も言うように状況によっていろいろな音に認識される可能性があります。それをすべて異なる表記で表すことは現実的ではありません。したがって、辞書においては便宜的に「schwa」というひとつの表記にまとめているのだと考えて良いと思います。
それなのに、そこに、さらに強勢を伴うという「schwa」とは正反対の特徴を持つ/Λ/を加えるなどという発想には、論理性もなければ合理性も感じることもできません。
>逆に話者が/逆e/を試みたとすると、それがどういう音声環境で様々に変化するかというのを音韻的に説明するのは困難な気がします。
音韻的に説明することはできないでしょう。もともと「schwa」自体が音韻的なものではないのですから。音声的に言うならば、もともとのつづり字の寄った発音に変化すると言うことはできます。
たとえば、「beautiful」の2番目の母音は「schwa」で表記されますが、もとのつづり字から考えれば、あえてカタカナ表記すれば「ビューティフル」と発音しても決しておかしくはないでしょう。
また、周りの子音の影響を受けて元の音だけではなく「schwa」自体が消えることもあります。「beautiful」の3番目の母音の「schwa」は発音されないこともあります。
>ultimateの1つ目の母音と、2,3つ目については、母音の質を変えるからストレスがハッキリするというより、逆にストレスの区別をするから母音の質が変わるのでは?と私は思うのですが、どうでしょうか?
「母音の質を変えるからストレスがハッキリする」ということはないでしょう。もちろん、強勢がないことによってあいまいな母音になるのです。
私が述べた「第2音節と第3音節が「schwa」の発音記号で表されることによって、そこにはアクセントがないことが示されます。」というのは、あくまでも学習者が学ぶ際の利点を述べているものです。
こちらは学ぶ側にとっての「schwaの表記することの利点」を述べているのに、「schwa」の成り立ちについての考えを述べられても何とも言いようがありません。
こちらとしては、貴兄が求められた「schwaを表記するメリット(または表記しないデメリット)」について述べているのですから、そちらの感想をお聞きしたかったところですが・・・。
>おっしゃる通りです。確かにネイティブが両者を違う音と認識していないという科学的データがあるわけではありません。逆に言えば、両者を違う母音と認識している、という科学的データがあるわけでもないでしょう。
そのような科学的データがあるとは思いませんし、また必要だとも思いません。母国語として学ぶ者と外国語として学ぶ者の間には、単純に判断することのできない大きな問題があると思われます。
問題は、「schwa」と/Λ/を混同することによって生じるデメリットがあるということです。
音声を身につける過程(環境)が異なる者、それも一部の者(の感想めいたもの)を元に日本人の学習の仕組みを考えようとすること自体に、そもそも最初のボタンの掛け違いがあるのではないでしょうか。
>これはもしかして今後の英語教育の課題として、面白いテーマかもしれませんね。
個人的に研究するのは面白いかもしれませんね。しかし、それが全体的な流れになることはないでしょう。
>1つの手がかりは、ネイティブの子供用の辞書で、両者が区別されていないということを、no.3の方のお礼に書きましたが、他にも何か資料があればいいんですが。
「schwa」と/Λ/の違い子供に指導するような体制は、おそらく英語圏にはないでしょう。だからといって、非英語圏でも同じような指導体制が適切だとは思いません。
英語圏の子供たちは育っていく環境で「schwa」と/Λ/との違いを自然に身につけていくからあらためて指導する必要もないでしょう。その違いを身につける必要があるのは、そのような環境にない非英語圏の学習者です。
どうやら、双方の考えが一致することはないように思います。最初のスタート地点から向かっている方向が違っているようです。それはそれで構わないとは思います。
ありがとうございます。
私は、音声・音韻の視点では、googoo1956さんと全く同じ意見です。
> 音韻的に説明することはできないでしょう。もともと「schwa」自体が音韻的なものではないのですから。
私はgoogoo1956さんがシュワーを1音素とみなしているのかと勘違いしていました。確かに音素とする見方も無いこともないようですが、やはり相補的分布がひっかかるのです。
> 辞書における発音記号は、ほとんどの場合、基本的には音韻的に表記されているにもかかわらず、「schwa」に限っては音声的に表記されていることが
私が言いたいのはまさにここです。
なぜ、音声的なものと音韻的なものを区別して教えないのか、ということです。第二言語では、ここは非常に大事な所だと思うのですが・・・
なぜなら、音声的なものまで最初からどんどん加えたら、学習者は覚えることが多すぎて、嫌になってしまうのではないでしょうか?
つい「両者を区別しなくていい」と書いてしまいましたが、正確には、
優先順位として、まず音韻的なものを教える。
学習者が音韻的なものを理解して、音声的な違いに敏感になって混乱してきたら、音声的なものを教える。
という順番が良いのでは?と言いたいのですが、どうでしょう?
いきなり音声的なものを教えるのは、例えるならテニスの初心者に、いきなりあらゆる変化球サーブを教えてしまうのと同じような気がするのです。そんなコーチはいません。まず基本サーブ、それができて、試合にもっと勝ちたいという人に変化球サーブを教えるのが普通です。
そして多くの日本人英語学習者は、母音の音韻的な区別が理解できていないように見えます。おそらくその理由として、音声と音韻をごちゃまぜにした煩雑な発音記号の書き方にあるのではないか?と思うのですが、どうでしょう?(自分の経験や周りの英語学習者から聞いた話です。)
No.11
- 回答日時:
#5にレスポンスをありがとうございました。
正直、スレッドが専門的で付いていけなくなってしまったので、#5にいただいたレスポンスについてだけ書いて失礼いたします。>一方、birdのirのようなストレスのある時と、butlerのerのようにストレスのない時が、日本の辞書では違う発音記号で書かれますが、ネイティブには両者は同じ音という認識のようですよね?
ちなみに、私の手元の辞書では逆です。「リーダーズ英和辞典」ではbirdのirのほうには「:」が付いているものの、butlerのer同様「逆e」です。一方で「Scholastic Dictionary of American English」や「Oxford Advanced Learner's Dictionary」(共に英英)ではbirdのirとbutlerのerがそれぞれまったく違う発音記号になっています。両者ともbutlerは「逆e」ですが、birdが前者では「u」、後者では「逆3」です。
>birdのirとbutlerのerにしろ、compulsoryのcomとpulにしろ、同じにすればよりノンネイティブっぽい、変えればよりネイティブっぽい、という話で、たとえノンネイティブっぽくても、コミュニケーションに支障が出なければ良いのでは?というのが私の意見なんですが。
この「たとえノンネイティブっぽくても、コミュニケーションに支障が出なければ良いのでは?」というご意見には大賛成です。また、例えばbirdに限って言えば、上記3種の発音の仕方はすべて、正当な英語としてこの世に存在すると思っていますし、そのように複数の正しい発音が存在する単語はたくさんあるでしょう。ただし、日本の辞書や授業で全ての「逆さvと逆さeを同じに教えて良い」ということにしてしまうと、知る権利を奪うことになると思います。
私としては「そんなに厳密に発音を分けなくてもいいよ。でも辞書で記号が違うのは、これこれこういう音の違いがあるからだというのを知っておいて」程度の教え方でいいと思います。ちなみに、私が日本各地でかよった3つの学校で受けてきた英語の授業では、実際、このように教えていました。どれも英語教育に比較的熱心だった私立校です。
コメントありがとうございます。
> スレッドが専門的で付いていけなくなってしまったので
いえ、結局ウンチクばかりなので(笑)、実践を伴った話の方がよっぽど好きです。
> birdのirのほうには「:」が付いているものの、butlerのer同様「逆e」です。
これはイギリス発音ではないでしょうか?イギリス人は確かに違いますね。
「Scholastic Dictionary of American English」でbirdをuにしてるのは、er、ir、urの代表としてurを使っているからでしょう。
butlerと区別してるのは、音声学重視の考え方でしょう。
ucokさんの感覚としてはどうでしょう?同じと認識されてますか?
> 日本の辞書や授業で全ての「逆さvと逆さeを同じに教えて良い」ということにしてしまうと、知る権利を奪うことになると思います。
知る権利を奪おうとまでは考えていませんし、全ての辞書で同じにすることもないでしょう。
ある程度最低限の基本ができ、カタカナ発音と別物と割り切ることができるレベルに達したら、教えることには賛成です。ただ最初から全員に教えたら、消化不良をおこす人の方が多いのではないかと心配してるだけです。
又、別に教えなくても、聞く量が多ければ、自然にこの違いに気づく人もいるのではないかとも思いますが、どうでしょう?
私は、日本人に対しては、そういう意味の違いに関与しないような細かい違いはひとまず後回しにして、branchとbrunchの違いとか、boneとbornの違いとか、earとyearの違いとか、シラブル、ストレスのような意味の違いに関与するもっと基礎的な部分をしっかり教えるべきだとおもうのです。
基礎がしっかりしていれば、後からいくらでも応用が効きますが、基礎をおろそかにして細部だけ見ていると、結局行き詰って、「発音はもういいや」となってしまうと思うのです。
> 私としては「そんなに厳密に発音を分けなくてもいいよ。でも辞書で記号が違うのは、これこれこういう音の違いがあるからだというのを知っておいて」程度の教え方でいいと思います。
はい、これは大賛成です。
では、先生が、意味の違いに関与する基本的な区別と、それほど必須ではない区別を最初にきっちり説明すれば、辞書で細かい表記がされていても、問題はないかもしれませんね。
No.10
- 回答日時:
1。
逆 V と逆 e は対比しない。#7さん、大賛成です。この括弧の中が大切だと思います。「ちょっと音が違うだけでも違う単語になってしまう場合」これですよ。逆 v と逆 e が違うだけで違う単語になってしまう場合が「無い」のです。
2。逆 V と逆 e の分布は相補う。
#9さんは「「schwa」と/Λ/のもうひとつの大きな相違点は、前者が弱母音であるのに対し後者が強母音であることです。すなわち、「schwa」は100%アクセントのない音節に出現する音であるのに対し、/Λ/は多くの場合アクセントのある音節に出現する音だと言ってもよいでしょう。」と非常に明確に分布的特徴を述べていらっしゃいます。すなわち単一の記号Q(と仮にしておきます)にアクセントがつけば逆 V 、つかなければ逆 e と簡単に予測できます。
3、曖昧母音の派生。 [ae(アッシュのつもり)]と逆eを異音と考えてはいけないのか?と#1さんがたずねていらっしゃいますが、これはよい着眼点だと思います。英語にアクセントのつく母音が9つなら9つあるとします。それには中学生の頃先生が「アクセントがないと曖昧母音になる」とおっしゃったのを使って次のような音声化規則を作れば、簡単に処理できます。
/a/ > [逆 e]/アクセントのない時、「/a/はアクセントのない時逆 e になる」以下8個の母音についても同様。
要するに間に大切な境目のない逆 v と逆 e の違いを教えなくても組織的に問題はなく、派生が可能だ、ということです。
私が言いたいことをうまくまとめていただいて、ありがとうございます。
逆vと逆eの違いは単語の意味を変えることに関与しないので、教えなくても不都合がないどころか、むしろシンプルに整理されて良いのでは?ということです。
どうしても教えたい場合は、その他の母音をあたりまえのように区別できるようになって、その上のレベル(ネイティブライク)を目指す学習者にのみで良いのでは?
しかし日本人は、英語力そのものはかなりのレベルで、LとRの区別もできるのに、こと母音の区別に至ってはかなり粗い人が多い気がするのです。発音できないというよりは、基本的な英語の母音システムそのものを知らないのではないかという。
逆eと逆vなんか後回しで良いから、もっと意味の違いに関与する母音の区別を体系的に教えて、もっとたくさんの日本人が基本的な母音をしっかり区別するのを聞くのが私の夢です。(笑)
そもそも逆eの部分なんて結局ほとんどの人はローマ字読みして、ネイティブと程遠い発音をしています。逆eと逆vの違いどころの騒ぎではない気がします。
No.9
- 回答日時:
>別物と教えることによるメリットがあれば、教えていただければと思います。
ここで用いられている「逆さe」の発音とは、いわゆる「schwa」と呼ばれるあいまいな母音のことだと思いますが、その発音とここで「逆さv」と呼ばれている/Λ/の発音とを同じように教えても良いという考えはかなりユニークなものではないでしょうか。
そもそも/Λ/の発音と「schwa」と呼ばれる発音が記号として区別されているのは、それらの音自体が本質的に異なっているからに他なりません。前者は口の奥の下部で出される強い音であるのに対して、後者は口の真ん中で出される弱い音です。
「schwa」の方はよく「ア」をあいまいに弱くしたものであると言われますが、実際にはそれほど単純なものではありません。
ある辞書によると「schwa」は「そのつづり字本体の母音を弱くした音」を表し、実際にはかなり広い範囲の音を含んでいると書かれています。
たとえば、「today」の最初の母音は「タ」ではなくて/tu/に寄った音だと明記されています。このように一見単純そうに見えるけれども実は複雑な「schwa」と、おそらく単純明快な音である/Λ/を同一視するのはかなり乱暴な考えのような気がします。
「schwa」と/Λ/のもうひとつの大きな相違点は、前者が弱母音であるのに対し後者が強母音であることです。すなわち、「schwa」は100%アクセントのない音節に出現する音であるのに対し、/Λ/は多くの場合アクセントのある音節に出現する音だと言ってもよいでしょう。
たとえば「ultimate」という単語で考えてみましょう。第一音節が/Λ/と発音されることによって、そこにアクセントがあることが示されますが、同時に第2音節と第3音節が「schwa」の発音記号で表されることによって、そこにはアクセントがないことが示されます。
もし、この単語の第2音節や第3音節の母音を/Λ/で発音(表記)したら、アクセントの位置がはっきりしなくなり、その結果、元の発音とは似ても似つかないかなり強いなまりを含んだような音になってしまうのではないでしょうか。
この「ultimate」に含まれているような3つ(実質的には2種類)の母音を区別できない(区別しない)native speakerがいるとは驚きです。実は、彼らは自分で意識していないだけであって、実際には幼いころからの習慣で無意識のうちにちゃんと異なる発音をしているのではないでしょうか。
たとえ、一部のnative speaker(どれくらいの割合か分かりませんが・・・)が「自分たちは2つの音を区別していない」と言っていることを耳にしたとしても、それは個人的または地域的な問題が背景にあるのかもしれませんし、もっと本質的な母国語として学ぶ者と外国語として学ぶ者との間の環境の違いが根底にあるのかもしれません。
いずれにせよ、きちんと精査されていない個人の思惑を単純に外国人の学習の中に取り入れることはリスクが大きいと言わざるを得ません。
今回のご質問に関しては、どう考えても本質的に異なる2つの母音を同じであると教えることにはかなりの問題点が含まれているようです。
少なくとも外国語として英語を学ぶ学習者にとっては、「schwa」と/Λ/はしっかりと区別することが必要だと思います。
ご参考になるかどうか分かりませんが・・・。
ありがとうございます。
> 「schwa」と/Λ/のもうひとつの大きな相違点は、前者が弱母音であるのに対し後者が強母音であることです。
はい、つまり両者が相補的分布をしているので、同じ音素と見ていいのではないかと私は思うのですが、どうでしょう?
> 「schwa」は「そのつづり字本体の母音を弱くした音」を表し、実際にはかなり広い範囲の音を含んでいると書かれています。
はい、これは私も日本でよく見ますが、米、加、英の音声学者から一度もそういう話を聞いたことがないので、ちょっと不思議に思っていました。
この日本の話は音韻的にはどういう解釈なのでしょう?
例えばtodayなら、話者は/tu:/を発音しようと試みたが、ストレスが無いためtargetに届かず、結果的にやや真中よりの母音になり、[U]あたりに落ち着いた、つまり/u:/のreduced formというかweakened formということでしょうか?
だとしたら、これは音素/逆e/の異音ということでは決してなく、あくまでも/u:/の異音ということになりませんか?「そのつづり字本体の母音を弱くした音」というのは、あくまでtarget(音素レベル)はつづり字の音なのではないでしょうか?
逆に話者が/逆e/を試みたとすると、それがどういう音声環境で様々に変化するかというのを音韻的に説明するのは困難な気がします。
ultimateの1つ目の母音と、2,3つ目については、母音の質を変えるからストレスがハッキリするというより、逆にストレスの区別をするから母音の質が変わるのでは?と私は思うのですが、どうでしょうか?
> いずれにせよ、きちんと精査されていない個人の思惑を単純に外国人の学習の中に取り入れることはリスクが大きいと言わざるを得ません。
おっしゃる通りです。確かにネイティブが両者を違う音と認識していないという科学的データがあるわけではありません。逆に言えば、両者を違う母音と認識している、という科学的データがあるわけでもないでしょう。
これはもしかして今後の英語教育の課題として、面白いテーマかもしれませんね。
1つの手がかりは、ネイティブの子供用の辞書で、両者が区別されていないということを、no.3の方のお礼に書きましたが、他にも何か資料があればいいんですが。
No.8
- 回答日時:
逆さまの[e]と逆さまの[v]のおとが違うか同じか、と言う議論ですよね。
ago の "a"と moment の ”e”の母音が両方とも”逆さまのe”で表されています。(講談社 英和中辞典)私は英語学や音声学を学んだことはありませんが、長年の経験から、これらが ”同じ音”には聞えませんが。如何なんでしょうか。議論の的の”逆さまのV"ですが、同じ辞書では ”cut”の”u"を表すのに使われております。Caquioさんはこれらの”ア”のような音を区別別する必要は無いとお考えのようですが、何故別々の発音記号が使われているのでしょうか? 何方かお教えくださいませんか? 記号が違えば”音”も違うのではと思いますが。
私は、極少ない経験ですが、”所謂ネイティーヴと呼ばれる方々”の英語の音は手本にはあまりしたくないな~、と生意気ですが、思います。
私は、色々な人々の音声を聴いて、自分なりに”これなら一応理解して貰えるだろう”と言う発音を使っています。無論発音記号は、初出の言葉では発音を知る便利な道具ですが。近頃では学校で教えないのですか?
意見ありがとうございます。
> 逆さまの[e]と逆さまの[v]のおとが違うか同じか、と言う議論
というより、この2つの違いをわざわざ日本の英語教育で教えるべきか否かという議論ですね。
> 記号が違えば”音”も違うのではと思いますが。
まさしく、音が違うから違う記号が使われているのです。
しかし例えばfunのuを、[ae]で発音すると、fanという違う単語になってしまい聞き手が混乱するので、逆vとaeの違いは是非とも習得したい違いだと思います。
一方funのuを逆v、逆eのどちらで発音しても単語の意味は変わりません。せいぜいよりネイティブっぽいかノンネイティブっぽいかの違いでしょう。
「単語に意味に関わる違いか、関わらない違いか」というのが外国語学習では重要でしょう。
逆eと逆vの違いは、ストレスを置いたか置かないかを区別して、その結果として生じた二次的な違いだと思うので、大事なのは逆v逆eの違いではなく、ストレスの練習を優先すべきじゃないでしょうか?
同じく、ネイティブのtopのtとstopのtを録音してみると明らかに違いますが、本人は発音しわけたつもりはないので「違うよ」と伝えると驚くようです。
しかし別にtopとstopでtを変えなくても単語の意味は変わりません。単に適材適所で違うtを使えばよりネイティブっぽいというだけです。
ただしこれも、S-Blendsの発音の結果二次的に生じた違いでしょう。大事なことは、日本語で「京都」の「きょ」を[kijo]ではなく[kjo]と1拍で言うように、stopのstoを[s.ta]ではなく[sta]と1拍で言う練習をすることの方で、tの違いはそれができれば後からついてくるものでしょう。
日本語の「千の風になって」の「ん」は、普通の会話では[n]ですが、秋川氏は[m]と発音しています。しかしこれらはどちらも日本人に「ん」と認識され、単語の意味を変える違いではありません。
これも「ん」の違いを練習したのではなく、会話用の発音と、歌の発声の違いを練習した結果、後からついてきた違いでしょう。
つまり逆v逆eの違いは、英語のストレスと日本語の音程アクセントの違いを理解して、ストレスの練習をすれば、後から勝手についてくるものだと思うのですが、どうでしょう?
No.7
- 回答日時:
研究者でも英語ネイティブでも何でもない、
公立中学入学から英語を始めた一介の日本人英語学習者ですが、
僭越ながら、その2つの音は異なる音だと認識しておりますし、
発音の仕方も違うと思っています。
他にもこういう人はいるはずです。
たまに当カテゴリにeの逆さまの曖昧なア音の説明が出てきますので。
研究や学問としては分かりませんが、
学習者の立場から見ますと、
英語学習者の中には、発音に注意する人と、あまり注意しない人といるように思います。
世間では発音・発音とよく言われますが、実際には無頓着な人も多いですよ(笑)
それが悪いとは思いませんけれども。
(ただし、ちょっと音が違うだけで違う単語になってしまう場合もあるので、発音が本当にどうでもいいわけではありませんが)
発音を気にする人でも、発音記号を良く参照する人と、あまり重視しない人といるようです。
私は発音記号を便利だと思って使っていますので、
分けられるものなら最初から分けて表記されているほうが有り難いです。
一方、発音記号が面倒だとか気にしない人は、細かく書かれていようといまいと気にしないでしょう。
それならば、表記を[逆e] と [逆v] で分けてあっても支障ないと思います。
私にとって発音記号はリスニングのためでなく、発音する場合に便利なのです。
それこそ、"communicate"を「こみゅにけいと」でなく、"communicate"と発音するために。
http://eow.alc.co.jp/communicate/UTF-8/?ref=sa
もちろん耳で聞いて口で真似することが必要ですが。
ありがとうございます。
私も日本人英語学習者としての意見を出しているんです。
> 発音記号が面倒だとか気にしない人は、細かく書かれていようといまいと気にしないでしょう。
全く同感です!発音記号を気にする日本人英語学習者が何%いるのか非常に興味深い所です。中高生では、1%くらいじゃないかという印象さえうけますが、どうでしょう?(笑)
最近若い学者の方達が日本の発音記号の問題点を指摘してるようで、発音記号の”不人気さ”の原因はこの問題点の多さではないかと思うのです。その1つとして逆e逆vを挙げたわけです。
> 世間では発音・発音とよく言われますが、実際には無頓着な人も多いですよ(笑)
多いですね(笑)。しかし私もそれは個人のスタイルや目的の違いなので、良い悪いではないと思っています。
字数制限があるので、よかったらno.8の方へのお礼の欄も読んでいただけると嬉しいです。
No.6
- 回答日時:
慌てていて、#3さんへのお礼に次のお言葉があるのにいま気がつきました。
>>私は北米の大学で、音声学・音韻論の授業を受けた時、逆eと逆vの違いの話が出た時、クラスメート(ネイティブ)がみんな「この2つはいったいどう違うんだ?」と質問していたのを覚えています。音声学に興味を持っている大学生が、こんな様子です。
これが(一言語に強い)ネイティブが、allophone 間の相違に対して示す、普通の反応です。この挿話が逆 v も逆 e も同じ音素に入るので心理的に「違う」と思わない証拠です。
ネイティブのための辞書の発音表記は、すでにその言語が話せる使用者が対象ですから、音声的に正確な表記を使っているものは Oxford English Dictionary から American Heritage Dictionary に至るまで、皆無です。mnemonic device であればよいのです。
一つの音素から、他の音素に移る境界線がどこにあるかということは外国語を教える時重要ですが、allophone の差を教えるのは、まだ学習者にその差を聞く能力が残っていれば意味がありますが、学校で英語をはじめて習う中学一年では、もう何か一言語の立派な話し手ですから、その言語の音素組織が確立していて、教科内容に盛り込めば、授業時間の無駄で花以下と思います。
私は英語の音素体系を教えるのは賛成ですが、日本に置ける英語教育で異音まで教えるのは、生徒が年を取り過ぎているのではないかと思います。
> 私は英語の音素体系を教えるのは賛成ですが、日本に置ける英語教育で異音まで教えるのは、生徒が年を取り過ぎているのではないかと思います。
全く私と同じ意見をいただけて嬉しい限りです。ありがとうございます。
まさにSPS700のおっしゃるとおり、どうやら日本では音素の概念がほとんど教えられていないような印象をうけました。
発音学習の第一目的が、コミュニケーションに支障のない発音だとしたら、まさにmental elementである音素の概念は、非常に大切な要素の1つと言うのが私の意見です。
まして日本ではそれよりはるかに上のレベルである「ネイティブ発音」が崇拝される傾向があるので、それならばなおさらネイティブ流の音素のカテゴリー化を理解すべきではないかと思うのです。
音素の概念を教える、というのが今後の発音教育での課題の1つでしょうか?
No.5
- 回答日時:
#3にいただいたお礼を拝見しました。
結論から言うと、とりたてて理屈はありません。認識していないものはしていない、それだけなんですよね。ただ、私の説明不足でしたが、おっしゃるように、そもそも発音記号は国や辞書によってかなり違いますよね。で、私はそもそもこのご質問を正しく理解しているのかどうかわかりません。英語の言語学の専門知識がないので(専門は翻訳・通訳です)、このスレッドに登場する専門用語もにわかには理解できません。単に自分が小学生時代に自宅で英英辞書を見たり、中学以降に日本の学校で発音記号を習ったり、昨夜改めて手元の英和辞書を見たりした経験からいって、「質問者さんのおっしゃる[逆e]は、あの音だろうな。質問者さんの[逆v]は、この音に違いない」と推測しているだけです。それで敢えてこちらから「butler」という具体例を出したわけです。
逆にうかがいたいのですが、質問者さんは「butler」の「u」と「e」の部分が、ほぼ同じ発音だとお考えなのでしょうか。私が今まで生きてきた経験から言うと、「butler」の「u」と「e」は(あまり良い喩えが浮かびませんが)日本語の「わたし」と「あたし」ほどに違います。単にどうしても違うとしか言いようがありません。文字ではこれ以上の説明ができないんですよね。もうしわけありません。
>ネイティブの子供用の国語辞典では、単語の読み方表記として、逆vも逆eもどちらもuhで書かれています。例えばcompulsoryの読みは、kuhm-PUHL-suh-reeと書かれています。
まず、この辞典の記述には納得できます。確かに「kuhm-PUHL-suh-ree」をネイティヴが読めば、あの「compulsory」になります。ただ、ネイティヴならば「kuhm-PUHL-suh-ree」という字面を見て「kuhm」と「PUHL」の「uh」を完全に同じふうには発音しないと思うんですよ。無意識のうちにかもしれませんが、微妙に発音が変わってしまいます。そこを見越しての、この辞典の発音記号だと私は解釈してしまいます。つまり、「kuhm-PUHL-suh-ree」は英語風に発音してこそ「compulsory」になるのであって、(日本人に限らず)英語の知識が乏しい人が読んだら、正しい「compulsory」にはならない可能性が大きいと思うんです。
ただ、質問者さんが通った大学でそうした議論があったということは、発音に関して専門的に分析したことがない私にはわからない何かがあるのでしょう。とはいえ、やはり「butler」の「u」と「e」が明らかに違う以上は、英語教育ですべての[逆e]と[逆v]を同じに扱うのは乱暴だと私は感じます。ひょっとしたら、「kuhm-PUHL-suh-ree」の例で示唆してくださったように、ネイティヴなら自然と変えて発音して“しまう”ところを、(日本人など)外国人にはそのクセがないので[逆e]と[逆v]で区別する必要がある、というのはあるかもしれませんね。ふーむ、こう書いているうちに、国によって発音記号が違うことの“意義”に改めて気づかされました。ただ余談ですが、私が米国の小学校高学年の時に、地元アメリカ人の家庭教師からもらった英英辞書「Scholastic Dictionary of American English」では、「compulsory」の「com」と「so」の部分が[逆e]で「pul」が「fun」の場合と同じ「u」になっています。ちなみに私が住んでいたのはカリフォルニア州。辞書はニューヨークで1969年に出版されたものです。
ありがとうございます。
> 「butler」の「u」と「e」の部分が、ほぼ同じ発音だとお考えなのでしょうか。
いえ、少なくとも米英語では全く違うでしょう。私はアメリカ人から、つづりとの関連で、er、ir、ur(例 her、bird、turn)の時の発音は、butlerのuとは全く別物として習いました。むしろネイティブにとってbutlerのerは、rightのrのような語頭のrと同じという発想じゃないですか?そして日本人にも例えばbirdのirとrightのrが同じ、という説明は効果的なようです。(日本の音声学者の方たちは納得しないかもしれませんが。)
一方、birdのirのようなストレスのある時と、butlerのerのようにストレスのない時が、日本の辞書では違う発音記号で書かれますが、ネイティブには両者は同じ音という認識のようですよね?なので単にストレスの影響による二次的な音の違いまで、発音記号で書き分けて学習者に示す必要があるのか?というのが私の疑問です。
> ひょっとしたら、「kuhm-PUHL-suh-ree」の例で示唆してくださったように、ネイティヴなら自然と変えて発音して“しまう”ところを、(日本人など)外国人にはそのクセがないので[逆e]と[逆v]で区別する必要がある、というのはあるかもしれませんね。
はい、これはあるんじゃないかと思います。
birdのirとbutlerのerにしろ、compulsoryのcomとpulにしろ、同じにすればよりノンネイティブっぽい、変えればよりネイティブっぽい、という話で、たとえノンネイティブっぽくても、コミュニケーションに支障が出なければ良いのでは?というのが私の意見なんですが。
しかしbutlerのerを、carのarにしたり、compulsoryのuを、appleのaにしたり等したら、聞き手には別の単語に聞こえてしまうので、「文脈から判断しなければいけない」という聞き手の負担が増え、良くないと思います。
No.4
- 回答日時:
問題をややこしくしているのは、イギリスの音声学者、アメリカの音声学者で中央部の記号組織が違うことと、音声の相違と、音素の相違を区別しない人が居るからだと思います。
例えば一つの単語の中に逆Vと逆eが共存しても、この二つが音素的に異なるという証明にはなりません。一つの単語の中に primary stress が二つあることはありませんから、むしろ音声の面では混在するというだけで別に珍しいことではありません。私は逆 v と 逆e の違いは phonetic で phonemic な違いではないと思います。
ありがとうございます。
ようやく私の意見をサポートしていただける意見が聞けた気がします。
> 問題をややこしくしているのは、イギリスの音声学者、アメリカの音声学者で中央部の記号組織が違うこと
そうですよね。そして日本でもどちらをベースにするかをあいまいにして、辞書によって書き方が異なる所が、学習者を混乱させると思います。
> 音声の相違と、音素の相違を区別しない人が居るからだと思います。
これも全くその通りだと思います。これも学習者を混乱させると思います。
> 私は逆 v と 逆e の違いは phonetic で phonemic な違いではないと思います。
同じ意見の方がいてよかったです。私も「英語学習」という視点で見れば、この解釈が1番だと思います。
逆vと逆eの違いは、意図的に話者が区別するものではなく、むしろストレスの影響で二次的に起こる現象なので、あえて始めから教える必要は無いと思うのです。
No.3
- 回答日時:
え? [逆e]と[逆v]はネイティヴにとっては全然違いますよね。
そもそも一般ネイティブにとってこの2つが違う音という認識がないなんて初耳ですし、アメリカの小学校を卒業した私の認識ではあり得ません。例えば「fun」という単語。この「u」はどう考えてもカタカナの「ファン」に近い[逆v]であって、[逆e]ではありませんよね。[逆e]だとしたら「フン」に近くなりますよ。「butler」だって「u(逆v)」の部分と「e(逆e)」の部分とでは明らかに発音も口の動きも違いますよね。アメリカなら「バトルR」、イギリスなら「バトレ」と「バトル」の中間みたいな発音ですよ。
意見ありがとうございます。
> そもそも一般ネイティブにとってこの2つが違う音という認識がないなんて初耳ですし、アメリカの小学校を卒業した私の認識ではあり得ません。
そうなんですか??よかったらその話をもっと聞かせていただけますか?
私は北米の大学で、音声学・音韻論の授業を受けた時、逆eと逆vの違いの話が出た時、クラスメート(ネイティブ)がみんな「この2つはいったいどう違うんだ?」と質問していたのを覚えています。音声学に興味を持っている大学生が、こんな様子です。
一般のネイティブ達からフォニックス等つづりと読みを習った時も、ストレスの無い母音はつづりに関わらずuになる、と習いました。彼らはuという表現をしますよね。
アメリカの小学校教育は経験がありませんが、小学校で発音記号を使うわけもないと思うので、フォニックスやphonovisual methodの類でつづり字と音を結びつけることになると思うのですが、逆vと逆eの区別は、つづり字では書き分ける方法はありませんよね。小学生はどのように認識してるのでしょう?
私が小学生の子達から聞いた話では、uhとつづればfunなどのuの音になると学校習ったとのことです。
そしてネイティブの子供用の国語辞典では、単語の読み方表記として、逆vも逆eもどちらもuhで書かれています。例えばcompulsoryの読みは、kuhm-PUHL-suh-reeと書かれています。
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