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 司法書士が業務上のミスやトラブルで、借金に負われる生活となることもありますか? 実際の事例も含め、ご回答頂けると助かります。

A 回答 (2件)

>もしよろしければまた、引き続きお願い申し上げます。



沢山の人が難関な司法書士試験合格を目指して頑張ってますが、合格してどんな仕事をするのは、殆ど知られておりません。それほどまで勉強したにもかかわらず、日常業務はいとも簡単で1年やれば8割はマスターできるものばかしです。

登記について言えば、基本は明治・大正・昭和・平成と変わっておりません。
人を特定するのは、住所と氏名で、一定の申請書式に住所と氏名を書き入れ、不動産の表示を書き写せはそれで完了。
仕事の8割はこうした単純作業ですので、100%ミスなくやることが鉄則です。
残された2割は難関な登記、これは頭を使いますが、法務局に対して新しい意見を言うことは許されません。
まずは、民事局の出版された先例通達集にあたり、過去の先例に従う、疑問がまだある場合は所轄の法務局の権利の係長と相談する、所轄の法務局で結論が出ない場合は本局で相談する。
つまり、司法書士の独創性・創造性というものはなく、最終的には民事局・法務局の結論に従うということになります。
従って、Aという司法書士が申請しても、Bという司法書士が申請しても、結果は法務局が登記をいたしますので、結果は同じで、その意味で司法書士の独創性・創造性・個性というものは、全く表現されません。
時代の移り変わりはものすごい早さですが、こと登記は基本は明治以来変化せず、そのまま続いているのです。

誰でも出来る登記ですから、そこで生き残るは、ある分野に特化することが必要となります。
この特化は司法書士それぞれが工夫して専門分野を開拓していくもので、企業秘密ですので、他の司法書士がどのように特化しているのかは判りません。
私の息子は不動産金融ということで多忙な毎日を送ってますが、業務内容を聞いても難しく私には判りません。
私の後輩は、会社の登記を専門にやってますが、法務局も取り扱ったことのないような登記申請をしてますので、これまた私には判りません。
既に書きましたように、8割は住所氏名の丸写しの世界ですが、2割でかなりの専門性が表れ、ここで司法書士の差別化がなされてます。ここの2割の部分に各司法書士の独自性がありますが、これらは誰も発言しませんので、ネットには一切流れてません。この独自性をつかむのに10年はかかると思います。
3割弱の合格率は簡単なものです。合格してやっとスタート、それから10年の試行錯誤と勉強により、やっと一人前になれるのではないでしょうか。
ここでの一人前は司法書士としての一人前、それから10年の経験を積んで、独自の司法書士になれると思います。
最低20年はかかりますね。
ここまで苦労しても、自分固有の独自性・創造性というものを「登記」で表現することは出来ません。
一流を目指したり、自己表現を目指したり、自己顕示欲を満たしたい人には向かない業種です。
しかし、明治以来ある仕事ですので、今後日本がどう構造変化しても無くならない業務であることは間違いありません。
その意味で資格さえとれば安定というのは勝ち取れるでしょう。
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この回答へのお礼

 再度のご回答を誠にどうも有り難うございました。俗な表現では語れない世界のようですが、さすがはプロの一言ですね。全くもって恐れ入りつつ感動致しました。

お礼日時:2012/06/09 17:16

業務上のミスやトラブル、こうしたことは司法書士業界には殆どないといっていいでしょう。


登記に関していえば、受託した登記を法務局が受理するか否かの結果しかありません。
難しい登記を依頼されて、8割まで頑張った、9割も頑張った、しかし登記が受理されなければ、全てはゼロです。
ですから、業務は常に完璧を求められ、業務上のミスやトラブルは許されません。

しかし、過失というのは避けられないので、損害賠償保険というのがあり、司法書士はほぼ全員この保険に入っているでしょう。
幸いなことに、私は損害賠償請求をされたことがありませんので、この保険を使ったことはありませんので、その内容は知りません。

私の知っている限り、業務上のミスやトラブルにまきこまれた人はおりません。
常に、臆病になって業務をしている人がかなりいます。
一般世間では、前向きで積極的な人が好まれますが、司法書士業界では常に不安で失敗をおされている方が適正です。
不安でたまらず、何度も何度もチェックするのは司法書士にとって必要なことです。
失敗をおこさず、常に完璧にすることかを司法書士は求められてます。

業務上のミスやトラブルとして考えられるは、不動産売買における売り主の本人確認でしょう。
始めて会った仲介業者から、こちらが売り主さんですと紹介され、ものの数分で、売り主か詐欺師かを見きわぬばなりません。刑事的な直感と長年経験によって培われていきます。
これだけオレオレ詐欺が多いのに不動産犯罪が新聞テレビで報じられないのは、司法書士の本人確認が徹底しているからと思います。

業務上のミスやトラブルは、一般世間ではかなりありますが、司法書士業界では許されないことで、そういう意味では司法書士業界は特殊な世界かもしれません。
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この回答へのお礼

 わざわざのご回答を、誠にどうも有り難うございました。貴重なご意見に感謝致します。やはりプロの世界は厳しく凄い気がしました。もしよろしければまた、引き続きお願い申し上げます。

お礼日時:2012/06/09 12:55

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