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 日本語を勉強中の中国人です。ビジネス日本語についてお伺いします。「こちら」、「当方」、「当社」、「弊社」の使い分けを教えていただけないでしょうか。特に、最初の三つはどんな時に使うのかまだよくわかりません。

 ちなみに、上記の一連の言葉と対応する意味の言葉として、「そちら」、「御社/貴社」と考えたのですが、「当方」と「当社」に対応する言い方は何でしょうか。少し思いつけません。

 申し訳ないのですが、ここまで書いていてまた二つの言い方が頭に湧いてきました。それは「先方」と「向こう」です。これはまたどんな時に使う表現なのでしょうか。

 質問が多すぎて申し訳ありません。質問文に不自然な表現がございましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

ビジネス文書は常に会社を代表した遣り取りです。


会社としての意志の遣り取りです。
「当社」又は「弊社」が一般的です。
「当社」は特定多数の人を相手にした社外報などで使われます。
経営者側が従業員に対して方針や業績を告知する際には「当社」が使われます。

「弊社」は明確に相手が特定できる場合に使われます。
「弊社」の方が丁寧な表現です。
この場合には相手に対しては「貴社」又は「御社(おんしゃ)}が使われます。
ただし、不特定多数が相手であっても、消費者向けの謝罪広告のような場合には、「弊社」が使われます。
銀行の場合には「当行」「弊行」が使われます。
商店の場合には「当店」「弊店」が使われます。

正式な交渉の前段階として、担当者どうしが遣り取りする場合には「こちら」「当方」が使われます。
会社としての意思表示ではなく、担当者同志の意志の表示として使われます。
「当方として異存はありませんが、社内で調整したうえで再度御返事いたします」というような使い方をします。
あくまでも、業務上の遣り取りですので「私は」などという私人としての言葉は使われません。
正式な企業体としての意志表示の際に「こちら」「当方」を使うと尊大な印象を与えます。
場合によっては、会社としての意志表示なのか否かを確認されることがあります。
担当者どうしであっても丁寧に表現する場合には「私ども」「手前ども」が使われます。
ビジネス文書では「そちら」は使われません。
個人対会社などの時には「そちら」「そちら様」「お宅」「お宅様」などがつかわれますが、あくまでも私信扱いです。
会社が個人に対して、正式な遣り取りをする場合は個人の苗字に様を付けて使います。

ビジネス文書では「むこう」は使われません。
あくまでも「先方」が使われます。
三者間での遣り取りなどの際に使われます。
「先方の意向は○○○と伺っておりますが、貴社のご意見は如何でしょうか」という使い方をします。
上司が部下に対して「先方の意見を確認してこい!」という言い方をします。
問題となっている相手先の意見を確認してこい、という意味です。
丁寧に言う場合には「向こう様」「先様(さきさま)」が使われます。
二者間での遣り取りには使われません。
「貴方」という表記は「あなた」と読まれてしまいますので、誤解を避けるために使われません。

但し、最近はこの使い分けが不徹底な企業が散見されます。
慣れない場合は「弊社」「御社」「先方」を使うのが無難です。
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただきありがとうございます。大変わかりやすくてよく理解できるようになりました。いろいろとても参考になりました。助かりました。

お礼日時:2014/03/11 00:07

#1です。



>1、「方角を借りた」、「対位を借りた」の意味は何でしょうか。
 :
相手に直接対しては失礼で、位置を遠くに持っていったり(対位)、向くべき角度を直角にずらしたり(方位)して、更に対位と方位を重ねて、なおかつ所在を韜晦する形で、より敬意を高めるようにしています。

1)話者が謙るべき相手への対象位置(対位)「~こ(処)」や「~ち(方)」を遠く表すほど敬意が高まります。
ここ  < そこ  < かしこ→あそこ
こっち < そっち < あっち

2)話者が謙るべき相手に、対位よりも、個人に対して方位「~(の)かた(方)」で、遠く表すほど敬意が高まります。
このかた<そのかた<かのかた→あのかた
こなた < そなた < かなた→あなた

3)話者が謙るべき相手に、対位や方位よりも、両方を重ねての方角「~ら(方/等)」で、遠く表すほど敬意が高まります。
こちら < そちら < あちら

>2、「対面での敬譲語」と「口頭での敬譲語」の違いは何でしょうか。
 :
「対面」は直(じか)に応接した場合です。「口頭」は会話語として、例えば聞き手を意識したスピーチやレポートなどを含みます。
対面…おたく様・おん社・そちら様 ⇔ 手前ども・弊社・こちら
口頭…○○会社様・皆様(の会社)・おん社 ⇔ 私(わたくし)ども・弊社・小社

ご質問の範囲が、民間会社同士での対応としておりますが、これが銀行では「尊行(そんこう)」、商店なら「貴店・貴舗(きほ)・おん店(みせ)・尊店」、自社の社長なら「弊社長・小社社長・当社長」などと様々な変化が考えられます。
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この回答へのお礼

何度もご親切に教えていただき誠にありがとうございます。いろいろな言い方があって本当に難しいですね。参考にさせていただきます。

お礼日時:2014/03/11 00:01

#1です。



一部、次の通り訂正します。

弊社/当社 ⇒ 弊社/小社 
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この回答へのお礼

 再びありがとうございます。承知いたしました。

お礼日時:2014/03/09 16:22

 二人称    一人称


そちら様   ⇔ こちら    方角を借りた婉曲法
先(さき)様 ⇔ 当方     対位を借りた婉曲法      
御宅様   ⇔ 手前ども   対面での敬譲語
御社    ⇔ 弊社      口頭での敬譲語
貴社    ⇔ 弊社/当社  文書での敬譲語
(社名)社 ⇔ わが社/当社 文書での非待遇語

 三人称    一人称
あちら様   ⇔ こちら    方角を借りた婉曲法
向こう様   ⇔ 当方     対位を借りた婉曲法      
先方様   ⇔ 手前ども   対面での敬譲語
(社名)様  ⇔ 弊社      口頭での敬譲語
(社名)社  ⇔ 弊社/当社  文書での敬譲語
(社名)社  ⇔ わが社/当社 文書での非待遇語 

この回答への補足

申し訳ありませんが、下記の引用部はまだよくわかっておりません。
ーーーーーーー
二人称    一人称
そちら様   ⇔ こちら    方角を借りた婉曲法
先(さき)様 ⇔ 当方     対位を借りた婉曲法      
御宅様    ⇔ 手前ども   対面での敬譲語

三人称    一人称
あちら様   ⇔ こちら    方角を借りた婉曲法
向こう様   ⇔ 当方     対位を借りた婉曲法      
先方様    ⇔ 手前ども   対面での敬譲語
ーーーーーーー

1、「方角を借りた」、「対位を借りた」の意味は何でしょうか。
     
2、「対面での敬譲語」と「口頭での敬譲語」の違いは何でしょうか。

補足日時:2014/03/09 16:17
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この回答へのお礼

 ご親切に教えていただきありがとうございます。簡潔にまとめてくださり助かりました。大変申し訳ありませんが、頭が悪いのでまだよく理解できていないところがあります。もう少しご意見を聞かせていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

お礼日時:2014/03/09 16:21

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