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キャッシュフロー計算書の投資活動によるキャッシュフローで
有形固定資産を取得したときになんで減価償却費を足すのか教えてください。

特に間接法では営業活動によるキャッシュフローで減価償却費をたしてるのだから、
二重に計上していることになるのでは?
そこのあたりがよくわかっていないです。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

キャッシュフロー計算書を作成するベースとなる貸借対照表の有形固定資産の数字は、期中の減価償却費が既に差し引かれた、期末帳簿価額を現しています。



ですので、「投資活動によるキャッシュフロー」の「有形固定資産の取得による支出」の数字に、貸借対照表上の有形固定資産の数字をそのまま載せるわけにはいきません。
取得日から当期末までに発生した減価償却費を貸借対照表上の帳簿価額に足し込んで、取得時点の帳簿価額へと、数字をいったん振り戻す作業が必要なのです。

当期中における有形固定資産取得のための支出額
=当期の取得時点の有形固定資産の帳簿価額
=有形固定資産に生じた当期減価償却費+当期末時点での有形固定資産の帳簿価額

質問者様は「減価償却費の二重計上」と表現なさっていますが、同じ「減価償却費の加算」でも、<営業活動>の部分と<投資活動>の部分とでは、それぞれ意味合いが異なります。

キャッシュフロー間接法は、貸借対照表の完成に併せ、その税引前当期純利益から逆算することで楽に計算書が作成できるという、検算機能と利便性を買われ、開発された計算方法です。

ただ、キャッシュフロー計算書(直接法・間接法共)のゴールは「現金及び現金同等物の当期末残高の算出」であるため、貸借対照表上の当期純利益から純粋なキャッシュの動きだけを抽出するためには、当期純利益の算出過程に含まれる「非資金損益項目(お金の動かない損益科目)」を、当期純利益から取り除く作業が必要になります。

「営業活動によるキャッシュフロー」で、その調整を行うと考えて下さい。

会社の営業活動で生じた、キャッシュの動きのない損益取引を税引前当期純利益からマイナス(マイナス項目のマイナス計上→費用は加算・プラス項目のマイナス計上→収益は減算)することで、これらの営業活動を数字上、なかったことにします。
その一環として、キャッシュレス費用科目である減価償却費を当期純利益に足し込む(マイナス項目のマイナス計上)作業を行っているわけです。

その後、「投資活動によるキャッシュフロー」にて、今度は、お金の動きがある収入・支出項目による調整作業に移りますが、その中で行う有形固定資産取得による支出額計算のための「減価償却費プラスの理由」は、前述させて頂きました通りです。
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この回答へのお礼

お返事がおそくなり申し訳ございません。
とてもわかりやすく、納得できました。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/03/12 17:20

キャッシュフロー計算書は当期利益をスタートの数値として、これに資金の出入があったかなかったかの観点で調整を入れるという考え方で資金の増減を計算します。



固定資産の取得は、当然資金が流出していますが、一方費用としては減価償却費だけが発生しており、残りはまだ費用になったいません。
ということは当期利益の計算上ではお金は出ているのに費用が出ていないということになります。

ご質問の趣旨が間違っていると思うのですが、営業キャッシュフローでは減価償却費を加算しています。これは資金が出ていないのですから当然そうなります。
でも投資活動によるキャッシュフローでは、減価償却費ではなくて投資金額(有形固定資産の購入額)を減算(資金の流出)しているのではないでしょうか。

当期利益の計算では、有形固定資産の購入額は費用となっていないので、キャッシュフロー計算においてはその流出額をここで増加させないと期中増減の金額が会わなくなりますよね。
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この回答へのお礼

お返事がおそくなり申し訳ございません。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/03/12 17:21

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