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 Fe3+とAl3+、Cr3+はどのような性質によって分離するのですか?またAl3+とCr3+はどのような性質の違いによって分けるのですか?

A 回答 (1件)

こんばんは


Fe3+、Al3+、Cr3+の中でAl3+だけは両性酸化物です。
即ち、強アルカリには溶解する性質があります。
従って、アンモニア水で水酸化物を生成させた後、沈殿物にNaOHを加えるとAl3+だけが溶解し分離できます。
鉄だけを分離する方法として、例えばシアン化カリウムなどで、フェロシアン化合物にするとか、タンニンなどで錯体を形成する方法が考えられます。
Al3+、Cr3+は錯体を生成しないので分離できます。
クロムを分離する方法としては、蒸発させたのち、過酸化ナトリウム(触媒としてV2O5を加えた方がよい)を加えて高温で溶融すると、クロム酸(六価クロム)に酸化されるため分離できます。(アルミも溶解しますが、アンモニア水で水酸化物、沈殿分離できます。)
分析で濃度を求めるだけなら、ICPや原子吸光を使えばそんなに気にすること無く結果がでます。
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この回答へのお礼

 詳しい回答ありがとうございました。とても助かりました。

お礼日時:2002/05/04 21:24

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