
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
先ず答えは、論文に使えます。
>「口語体としての文語」とは,どういうことでしょうか?
国語には、口語と文語が在ることはご存知でしょう。
話すときに使う言葉が口語。文章を書くときに使う言葉が文語。
では、論文に「~という課題がある」と言う文章を見付けました。さて、これは口語ですか、それとも文語ですか?
答えは、文語ですね。何故なら、文章の中のに書かれている言葉ですからね。もし、貴方が、会話の中で、「~という課題がある」と言った場合には、今度はこれは口語になります。
ところで、日本語の文語には大きく分けて二種類あります。それは口語体の文語と、文語体の文語です。口語体の文語とは、文章に書く場合の言葉の表現と日用会話で使う表現を出来るだけ近くしようという、明治以降に始まった文言一致と言う運動から出て来た文語のことです。
それに対して、文語体の文語は、所謂日本の古文のことで、その文体は今の日常会話とは全然違いますね。実は、文語体の文章は平安期位まではその当時の口語に近い、口語体の文語だったのですが、書き言葉は話し言葉と違って何時までも残るため、時代による変化が口語と比べてずっと遅い。さらに、文語体独自の美しさが認識されて来たので、文語と口語が大きく乖離してしまったのです。事実、今でも文語体の文語は歴史が長いために、口語体の文語より簡潔で遥かに洗練されていて美しいんですが、今の人達は古文を読む機会が殆どなくなってしまい、その美しさを味わい辛くなってしまいましたね。
ところで、口語体の文語は、口語とは全然違うことに思い当たりませんか。以下に口語体の文語と口語の例を載せておきますのでそれを見て下さい。
口語体の文語の例は、
「山道を登りながら、こう考えた。知に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」
です。
これを口語で言うと、
「えーと、山道を登りながら、こう考えたんだよね。そう、山道を登りながらね。知に働けば角が立つだろう。情に棹させば流されるしね。それに意地をねー、意地を通すと窮屈なんだなんてね。まーとにかく、人の世は住みにくいよねー。」
となります。
口語では、言っていることがどんどん消えて行ってしまうので、話している人は本当に相手に通じているかどうか不安です。だから、この例のように同じ言葉を何度も繰り返したり、言葉の終わりに「ね、さ、よ、じゃん、べー、んだんべ、、、、」などの余計な物を付けて、念を押しながら話しますね。それが、普通の口語です。それに対して、文章ではそんな不安が無いから、口語体の文語では、そんな諄い繰り返しや、余計な物を付けずに文章を書きます。
だから、口語体の文語で話すと、何か不自然な印象を受けます。そんな安っぽい例が見たかったら、今度、テレビドラマを見ていてご覧なさい。下手なドラマでは、「私は昨日会社に行った。そこで社長さんに会った。、、、」てな文語体の口語で俳優達が不自然に喋っていますから。
ご丁寧に解説して頂きありがとうございます.
おかげで,迷わず,「~という」を使うことができます.
本当にありがとうございました.
No.3
- 回答日時:
論文書き始めてみると、気になってくる部分ですよね(笑)
口語を避けようと思い過ぎて、どれもこれも口語に見えてきてしまう、という経験をしたことがありますが、質問者さんもそれに似たようなことで悩んでいらっしゃるのかなと思います。
これは刊行されている論文を読んでみれば、解消する問題だろうと思います。
実際に読んでみると、「~という」「~といった」の表現は普通に使われていることに気づくと思います。
今後も判断に迷う表現があったら、他の人の論文に目を通してみるといいですよ。
表現に全く違和感がないと思う論文をいくつかピックアップしておいて、判断に迷う表現が使われているかどうかをチェックするんです。
使われていたら安心して使えますよね。
自分はそうやって判断してました(笑)
論文を仕上げるまでに時間があるようでしたら、論文をとことん読み、文体を真似して書いてみることで、論文調の文章を完全に自分のものにすることができると思います。
もし時間がないようなら、迷う表現ごとに他の人の論文をチェックすることで対応できるでしょう。
今はネットという便利なものがありますから、ネットで公開されている研究者の論文も見ることができます。
そのページで検索かけてみれば、その表現が使われているかの判断は可能ですよね。
回答ありがとうございます.
たしかに!!
論文誌に載っている論文とかで使われているかどうかで判断するのが,手っ取り早そうですね.
参考にしてみます.
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