No.2ベストアンサー
- 回答日時:
#1です。
なるほど…問題を見た限り、回答が「除却損」となるポイントは…。
「老朽化したため、取り壊し」
の、一点のみです。
「老朽化したため、取り壊し」ということは、「既存の建物には資産価値が無い(評価額0円)」と解釈できます。
この「価値が無い資産」を帳簿から外す(処分する)行為は「固定資産の廃棄」と位置づけられ、処分時に発生した損失は費用に計上することができる…とされています。
故に、取り壊し後に新規に建物を取得する場合であっても、回答は「除却損」ということになります。
いやいや、なかなか良くできた例題ですね。
取引日付や経過日数は、おそらく減価償却費の算定や月数按分の算出。
それと「引っかけ」の意味もありそうです。
この例題のように、簿記の試験問題には余計な情報が含まれていることが多く、全体を見すぎてしまうと逆に訳が分からなくなってしまいます。
回答のポイントは、だいたい一つか二つですので、それを見極めることが重要になります。
以上、参考になれば幸いです。
長文、駄文ご容赦ください。
お答えいただき、ありがとうございます。
やはり、「ひっかけ」られてしまったわけですね。
なるほど、よく読めば、おっしゃる通りですね。
時間内に解こうという訓練を今、やっているのですが、、
「老朽化したため」よりも、後の「新築」に反応してしまったのかな、と。
おつきあいいただき、またコツまで示していただき、
ありがとうございます。
ご親切かつ丁寧なご回答に心より御礼申し上げます。
それではベストアンサーとさせていただきます。
No.1
- 回答日時:
実務的な観点では、その時々の状況や解釈によって必ずしも同じ結果になるとは限らず、あくまでも「このような処理をすることが多い」という回答をさせていただきました。
あらかじめご容赦ください。
1)解体・取り壊した建物の除却損に含める。
建物の解体・取壊しの主たる目的が「建物の撤去」の場合はこのような処理になります。
「取り壊した後に新規に建物を建てない(建てていない)」ということであれば、建物の解体・撤去費用は除却損の一部とみなされ「固定資産除却損」等に計上されること多いです。
ただし、解体・撤去直後に新規建築を行わなくても、将来的に建物などを造る計画がある場合は「前払費用」等の資産科目に計上し、建物を建てた段階で取得価格に含めるという方法を取ることがあります。
2)取り壊した後に改めて新築し建物の取得原価に含める。
建物の解体・取壊しの主たる目的が「新規建物の取得(建設)」の場合、この処理をします。
新規に資産(建物)を取得(建設)するために既存の建物を取り壊さなければならないとします。
この場合、既存建物の解体・撤去は新たな資産(建物)を取得するために必要な行為であり、それに掛かる費用は新規資産の取得にかかる対価と同義である、とみなされることが多いためです。
基本的には解体・撤去費用の全額を取得価格に含めるのですが、状況によって資産と費用を按分して計上することもあります。
3)修理費等の費用として処理する。
建物の解体・取壊しの主たる目的が「現状の復旧」であるなら、解体・撤去費用を「修繕費」として計上することがあります。
ただし、通常では修繕のために建物全てを解体しなければならないという事態は、災害でもない限り、まず起こりません。
通常は既存資産の一部を解体する程度になります。
この解体・撤去の目的が「現状の復旧」…つまりは「建物の修繕」を目的としている場合に限り、解体・撤去費用を「修繕費」として費用計上することができます。
ただし、「現状の復旧」は原則として「修復箇所が既存物件と同一仕様、同一価値である」必要があるので、若干注意が必要です。
例えば、「割れた窓を修理するついでに今まで一重だった窓を二重サッシにした」など修理のついでに仕様変更や改良を行った場合は、資産の新規取得とみなされることがあり、費用ではなく資産に計上しなくてはなりません。
以上、参考になれば幸いです。
あまり解りやすい回答ができず申し訳ありません。
長文、駄文ご容赦ください。
ご回答ありがとうございます。
長文だなんてとんでもありません。
それぞれの例にわかりやすい例を加えていただいて
大変わかりやすく理解できました。
あと、詳しいご回答に甘えてしまうようで恐縮ですが、
以下の大原専門学校の例題では
旧建物の「除却損」を正解としています。
取り壊しの目的としては新築としていますが、
これは完成までの時間が関係しているのでしょうか。
どのようにご判断されるか、教授願えないでしょうか。
問題文
「平成21年5月25日において営業用に使用していた建物Aが老朽化したため、取り壊しその跡地に建物Bを建設した。建物Bは平成21年12月9日に完成し、引渡しを受け、平成22年1月8日より営業用として使用を開始した」
よろしくお願いいたします。
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